月間『たのしい授業』関連

今月のサークル

170909_01 今月のサークルは,4名の参加でした。
 今月,一番嬉しかったのは,若いメンバーが,はじめてレポートをまとめてきてくれたことです。文章からは,初めて参加した自主的な研究会で,たくさんの刺激を受けたことが伝わってきました。
「まとめられるかなと思って書きはじめてたら,いつのまにか,こんなに書いていた。」
と言っていたのが印象的でした。
 みんなそうだよ~。

170909_02 夏休みに学んだことを,さっそく,夏休みの登校日から実践して,クラスの子どもたちの笑顔も増えたそうです。行動力と実践力は,若者の特権とも言えるでしょう。私も枯れないようにしなければな…と,気合いを頂きました。
 いつものように,ものづくりから授業づくり,学校以外の科学の授業や科学史的なことまで,盛りだくさんの4時間でした。
170909_03 写真は,上と真ん中が《温度と分子運動》に関する実験(上:圧縮発火,下:火打ち石)の様子,下が,4人で遊べるブロックゲームです(クラスメンバーが仲良くなるようですよ)。

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板倉聖宣他著『理科オンチ教師が輝く科学の授業』

 授業記録って,やっぱり,いいもんですね。

 犬塚清和さんは,「編者まえがき」で次のように述べています。

「子どもたちには学習意欲がない」「だから授業がうまくいかない」という声が教育現場では聞こえてきます。でも,教師がそれをいってしまってはおしまいです。教育は人間的な行為です。相手も自分も人間です。先生方が〈自分の感動をもとにした授業〉をしてくださることを願っています。

 本書に収録されている論文は,1974年の板倉聖宣氏の講演記録と,その頃,教育月刊誌『ひと』に発表された堀江氏の小学校2年生との授業記録です。

 この二つの記事を通して,読者は,「理科オンチ教師でも授業ができる」ということを通り越して「理科オンチだからいい授業ができている」ことを感じることが出来るでしょう。「なのに」ではなく「だから」なのですぞ。 

 最近でも,「生徒時代に落ちこぼれを経験したことのある教師は,できない子どもの気持ちが分かるのでいい授業ができる」…といわれることもあります。それも一理ある,少なくとも「こんなこともできないのか」と子どもを責めることにはならないから,と思はいます。

 が,それ以上に大切なことは,教師自身が感動して知ったことを「子どもにも伝えたい」という思いで子どもに伝えるという指導者の姿勢だと思うのです。

 もう40年近く前の文章なのに,全く古く感じないのは,教育界が根本の所でほとんど変わっていないことの証左なのでしょうね。
 10年ごとの指導要領の改正が,いつも「期待される人間像」から出発しているのですから,結局,子どもたちの思いからは,大きく離れているんです。だから,ずっと,現場は変わらないんでしょう。子どもたちは,社会の要請のために生きているのではない。子どもたちの生き方が次の社会を作っていくのです。

 こういう実践記録を読んで,少しでも,子どもの興味関心によりそった授業をしていきたいものです。

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坂井豊貴著『「決め方」の経済学』

 多数決でなんでも決められるのか? 多数決は民主的と言えるのか? 多数決に疑問をもっている方,必読の本を『たのしい授業』の書評で教えてもらいました。

 副題に「みんなの意見のまとめ方」を科学する-とあるように,本書は,人々の多様な考えの状況を如何に正確に捉え判断するかを解説した本です。
 本書を読むまでもなく,単なる多数決は,民主的な方法とは言えません。しかも多数派が少数意見を全く無視したような多数決は「多数の横暴」とも言えます。さらに,3択や4択があるときの多数決は,死に票がたくさん出たり,本来のベターではない人が選ばれたりする可能性もあります。
 本書は「決め方を変えると結果が変わる」ということを具体的に示してくれるています。「民意は選挙結果から分からない」ことも,教えてくれます。
 この決め方が絶対正しいというのはないようですが,ボルダルールなどは,なかなかおもしろい方法です。ボルダールールは「広く指示されている人」が選ばれる方法です。
 決め方を変えると,歴史が代わり,もしかしたら今のイスラム国も誕生しなかったかも知れない…という話も出てきます。

 今の日本の選挙制度ももっと民意を反映するようなモノにしていかないと,選挙そのものに興味が出ないという状況は変わらないでしょう。「私の一票が生きている」と思うからこそ,人は投票に行くようになると思うからです。
 その方法として,著者は,マスメディアに期待しています。世論調査の折りに「あなたはどの政党を支持していますか」と聞くのではなく,ボルダルールや総当たり戦ルールで聞くのです。そうすることで,民意を反映した,よりよい国会議員の構成の姿が浮かびあがってくるのではないか。

 多数決は,どうでもいい内容の時に使うものである。
 ねーねー,今日のお昼何にする?

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サークルでの話題

170617_01 土曜日は,1か月に一度の「珠洲たのしい授業の会」の日。
 今回,わたしは,TOPページがもうすぐ10万ビューを迎えるということもあり,「珠洲たのしい授業の会」のHPのことについてもまとめていきました。奇しくも帰り際,サークル会場である地元公民館の館長(元校長先生)さんから,
「このサークル長いねえ~,何年やっているの?」
と聞かれました。いつからかなあ。私が中学校現場に移ったときに,小学校現場の先生方とのつながりを失いたくなくて始めたのでした。だから,1987年かな。
170617_02「もう30年ですね。」
と私。もう,このサークルと一緒に教師をやってきたようなものです。
 「倒れないコマタオレネード」「絵の描き方・描かせ方」「切り紙模様のオリジナルファイル」「都道府県マッキーノ」「空気と水」「小学校算数わり算の指導法」「支援員所感」などの話題で盛り上がりました。
170617_03 現場に戻ってきた旧メンバーも数年ぶりに顔を出してくれて,楽しいひとときでした。
 その後,喫茶店ではFBのサークルへの参加手続きをしたりして,あっという間の4時間30分でした。

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「山」を書く

170531 楽しい毛筆の授業を目指しての,その第3弾。
 今回は,いろんな「山」を書いてもらいました。
 ネットで「山 毛筆」と検索すると,実にたくさんの「山」が出てきます。中国古来の文字もいっぱいです。その中から,適当なものを見繕って子どもたちに見せてあげました。
 「自分が,「これぞ山だ」と思う文字を選んで,書いてみましょう。」とお願いして,書くこと5~6枚。みんな,それぞれに満足した文字ができたようです。それぞれのよさが出ていて,お互いに誉めあっていましたからね。
 「自分の字で書く」というこの授業は,本当に楽しいです。
 これがあるので,教科書の文字を丁寧になぞる授業も,真剣にやってくれます。

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楽しいサークルでした

170520_01 土曜日は,サークルでした。
 今日は,4名の参加でした。
 わりと共通した話題は,少人数集団の難しさです。保育所からずっと一緒。しかも,複式などが入ってきて,1学年に3人とか2人とかいう状況になると,大きな集団にはない難しさが生まれてくるようです。本来なら,集団の中で中和されたり弱め170520_02られたりする「個の反応」が,モロに出てきて,学習する気力を奪っていくことになるのです。
 そんな中でも,たのしい授業をすれば,ちゃんと乗ってきてくれるのは同じ。日常の学校生活に問題を抱えながらも,そういう子たちだからこそ,たのしい授業を通して人間関係も学んでくれないか…などと考えてしまいます。でも,なかなか難しいですよね。
170520_03 写真は,上から,「弁当箱の蓋を使った等高線の模型」「都道府県マッキーノ用紙」「ペットボトルロケットと『ルシファー・エフェクト』」です。どの教材も,いろんな曰くが聞けて面白かったです。

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ゴッホの絵画にみるイスラム

51onzfetzjl 月刊『たのしい授業』の2017年2月号の「はみだしたの」に東京で開かれた「ゴッホとゴーガン展」を見に行った時の話が載っていました。この展覧会を,私も名古屋で観たことは,このブログにも書きました。私は,それ以来,「ゴッホの手紙」に興味を持って,読んでいます。
 さて,この記事には,赤い帽子をかぶったズアーブ兵の絵について紹介されています。ズアーブ兵というのは,アルジェリア人によるフランス兵のことらしく,確かに私も読んだ覚えがあります。で,その同じズワーブ兵らしき絵に「ミリエ少尉の肖像」(写真)があります。この絵の右上には,イスラム教徒のシンボルである,〈三日月と星〉が描かれています。イスラム教の国ぐにでは,国旗に三日月や星を用いることが多いのです。ゴッホも,イスラム教徒と三日月や星の関係を知っていたんでしょうね。わざわざこんな所に書き足しているのですから。
 右の写真は,アマゾンのページから転載しました。

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カルピスゼリー1/2(ハーフ)

160716_01 今日は,サークルの例会でした。参加者は5人。
 最近の職場環境の話から,なんとなく重々しく始まったのですが,そこは「たのしい授業の会」と言うだけあって,子どもたちとの話になると,楽しい話や,工夫がいっぱいです。
 暑い日にピッタリ…と,今月号の『たのしい授業』(仮説社)で紹介されていた「カルピスゼリー1/2」を作ってみました。
 160716_02確かに,手軽で,簡単にできて,しかも美味しかったです。1学期はあと2日しかないので,登校日にでも食べさせてあげればいいかも…と思いました。ただ,私は担任していないので,担任さんに了解をもらってのことですがね。
 メンバーが紹介してくれた本も,おもしろそうでした。『よあけ』という絵本も,元気が出る絵本として紹介してくれました。色彩の持っているエネルギーを感じる絵本でした。

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小川洋著『空見上げて』

 『たのしい授業』(仮説社)誌上で連載されていた『「新人育成教員」日記』が単行本になって登場。老若問わず,すべての教師に読んでもらいたい本です。

 著者の小川は,定年退職後,再任用で小学校現場につとめている教師である。仕事は,「新人育成教員」という「新しく先生になった人を一人前にするための副担任」という仕事。新人側にしてみれば,ありがたいのか,迷惑なのか,わかんないような立場の仕事だ。
 さて,その小川は,新人さんが〈要求していること〉に対して,あるいは〈今求めているだろうと思われること〉に対して,実に,タイミングよく,関わり,アドバイスをしている。これだと,新人さんも,安心して授業に取り組んだり,子どものことを理解したりできるであろう。まさに「啐啄の機」である。
 本書に,新人育成教員たちが集まったときの話も出てくるが,そこでは,「新人への愚痴花盛り」といった感もあったそうだ。でも,小川は,新人さんの愚痴なんていわない。我慢して言わないのではなく,言う必要がないのだ。
 このことを裏がえして言うと,新人ばかりの集まりでは,おそらく「育成教員への愚痴ばかり」となっているではないか。そして,小川が担当している新人さんは,「俺って,なんていい人に巡り会ったのだろう」と思っているのに違いない。
 小川の子どもや新人さんへの指導の〈優しさ〉〈的確さ〉は,彼が現役時代ずっと取り組んできた仮説実験授業をはじめとするたのしい授業や子ども中心の考え方が根底にあって、醸し出されてくるものだ。
 本書のことは,月刊誌『教育・2016年4月号』掲載の子安潤の論文にも取りあげられている。以下引用して,本書の紹介を終わろう。
「かかわりすぎないようにしつつ,子どもにも新任教師にも小さな達成感を積み重ねていく。その〈ゆるさ〉は新任教師への優れたガイドであるだけでなく,スタンダードへのやわらかい向き合い方を示唆している。」(p.34 子安潤著「授業のスタンダード化に向き合う」『教育・2016年4月号』かもがわ出版)

 私の現場にも若い人たちが多くなってきた。
 小川のように,若者たちとは,余り関わりすぎず,しかし,小さな達成感が感じられるような,そんな人間関係を作っていきたいものだと思う。

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NZの新国旗候補…4つに絞ったが

Newzealandflagnewdesignsexlarge169 以前,紹介した,ニュージーランドの新国旗の候補についての続編。
 先に紹介したサイトでは,国民投票によって絞られるって書かれていたような気がしていたが,そうではなかった。今回は,財界人などによる検討委員会で,写真の4つに絞ったらしい…が,ニュースサイトによると,どのデザインも人気がないとか…。
151219 ともあれ,これらの旗に見えるシダは,NZ原産のもので,シルバー・ファーンというものらしい。
 シルバー・ファーンの画像をWikipediaから転載しておこう。シルバーファーンは,木生シダで,木のように大きくなるという。先に紹介したNZの国章にも使われているし,オールブラックスなど,いろいろなナショナルチームの旗にもデザインされているようだ。渦巻きもシダの小さいときの模様。

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