仮説実験授業

割合,そして,わり算

170808_01 研究大会二日目の午前中と午後の分科会は,算数分科会に参加しました。私は,出口さん(研究会員)が中心となって作成している授業プラン<割合>の授業実践記録(昨年度のもの)を持っていきました。単元末テストの詳しい結果もつけておきました。
 参加者からは,「新しい授業プランが出たときには,その定着度もしっかり取ることが大切だ」と賛同されました。私は,常に,8.5割~9割超えるかどうか…を,授業プランの完成度の170808_02規準としています。今回の割合のテストも,市販テストの文章題の部分で平均が90点を超えています。これは〈割合〉に苦しめられている普通の小学校現場からすれば,素晴らしい達成率と言えるでしょう。しかも,ほとんど全員が「たのしい授業だった」と言っているのですから。
 一方,荒井さん(元小学校長)がまとめてきてくれた「2位数でわるわり算」についての話は,とても奥が深くて,わり算に躓きがちな子どもたちへの手当がよく分かりました。
170808_03 だいたい,算数では,この「2位数でわるわり算」の授業から,計算が嫌いになる子がいます。仮商の立て方が上手くいかずにとっても時間がかかるんですよね。2学期の4年生との授業に活かしていきたいと思います。
 他には,お団子パズルを収納するための箱を葉書から作る…みたいな計算も出たりして,ほんと,いろんな視点で研究しているなあと感心しました。
 写真は,上:授業書《広さと面積》 中:お団子パズルと収納箱 下:算数の苦手な子に対するいろいろな手立て について,協議しているところです。

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国語分科会に初参加

170806_01 この全国大会では,分科会設定は,当日,参加者の意見を集約しながら行われます。その分科会設定を見ているだけでも,新しい「何か」がはじまりそうで,ワクワクします。自分が研究していることを見てくれ!という意見もあれば,全体を見てこうすればどうかという意見を言う人もいます。
 私は,初めて国語分科会に参加しました。自分が「たのしい毛筆」についてレポートを持ってきたので,それを発表するために…です。
170806_02 国語分科会では,読み聞かせの本の紹介や読み聞かせの仕方,私と同じような問題意識で毛筆の授業を進めている会員の話,漢字を使ったマッキーノの話など,とても有意義な時間を過ごすことが出来ました。
 2学期からの毛筆の授業も楽しみになってきました。読み聞かせなどの話は,サークルで交流したいと思います。
 

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そうだったのか~「長崎とキリスト教」

170805_01 いよいよ全国大会に参加です。
 毎年のことながら,会場となるホテルの玄関に着くと,ワクワクしてきます。
 今年の最初の講演は,二階堂さんの「長崎とキリスト教」というお話です。
 うちの研究会らしく,一方的な話ではなく,ときどき出される問題に参加しながらの講演です。
 内容は,出島のこと,キリスト教の禁止令のこと,大浦天主堂のこと,宗教教育のことなど,江戸の前から明治,そして現代まで,とても内容の深いものでした。もう,最初から,ノーミソが刺激されっぱなしで,とても楽しい時間で,あっという間の時間でした。
170805_02 翌日の朝風呂で聞いたことですが,二階堂さんは,この講演内容を作り上げるまでに,何度となく長崎に足を運んだそうです。その研究姿勢には頭が下がります(下の文章は,著作権保護の為,拡大できません)。

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「実」さがし

 最後の最後まで,理科の授業。今日は,1学期最後の授業でした。
 仮説実験授業《花と実》の授業の一コマ。
 前時に,きれいな花の咲く植物について,花の咲いた後に実(たね)ができるのかを予想してもらいました。子どもたちが出した植物は,バラ,ツバキ,スズラン,紫陽花…などです。
170719_01 そして,今日は,校庭に出て(一部,近所のお庭を回って),実さがしです。
 玄関にあるツツジには,緑色の実がいっぱいあって,すぐに見つけていました(写真・上)。学校の池のそばにあるツバキには,少しだけ緑色の実を見つけることが出来ました(写真・下)。ソメイヨシノには,サクランボはついていませんでした。梅の木にも,なぜか,実は一つもありませんでした。ザクロの木には,花と,小さな実がつき始めていました。
170719_02 ちょっと道路に出て,お向かいのバラ。見事な実もつき始めていました。子どもたちは,スズランの群生も見つけて,そこにあった緑色の実も見つけました。わかりにくかったのが,紫陽花です。ガクアジサイの真ん中に集まっている花の部分を見ると,小さな実がたくさんあるのがわかりました。
 普段なにげなく見ている植物。たぶん,花が咲いているかどうかしか注目していなかったと思いますが,今日の授業を通して,実の姿にも注意をするようになるでしょう。
 ある女の子が,
「先生,あっちの方に,コスモスも咲いていたよ~」
と登校の際に花を見たことを教えてくれました。
「じゃあ,実があるかなあ。」
とみんなで行ってみましたが,残念ながら,そこには花が2輪咲いているだけでした。
「コスモスは,これからだからね。まだ,実はなさそうだね。コスモスって漢字で秋の桜って書くからね。」
 実を見るために植物を見る。こういう経験も,子どもたちの世界を広げていくんでしょう。
 

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西村寿雄著『ウェゲナーの大陸移動説は仮説実験の勝利』

 ウェゲナーの大陸移動説は,以前,小学校の国語の教科書にも取りあげられていたので,その理論の浮き沈みの顛末のおよそのことは知っていました。
 また,教師になってから(30年以上前)も,少なからぬ学者が,「プレートテクトニクスによる大陸移動説は仮説であり,教育現場で教えるべきではない」というようなことを言っていることも聞いていました。
 本書は,ウェゲナーの著書の内容を軸としながら,「大陸移動説」が認められ,忘れられ,再評価されるまでの壮大な科学の歴史ドラマの一端を紹介してくれています。
 また,武谷光男氏の三段階理論を取りあげて説明しているあたりは,すとんと腑に落ちた気がします。現象論的段階であっても,それをしっかりと捉えることで,次が見えてくるんですからね。ウェゲナーの姿が「現象論的には私のいっていることは間違いない。実体や本質がどこにあるのかは,以降の科学者がきっと見つけてくれるだろう」というように見えて,なんか,達観しているなと思いました。
 科学的に考えるとはどういうことなのか? 専門家とは何か? いろんなことを考えさせられる本です。

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今回もやっぱり楽しいサークル

170715_01 7月のサークルも,楽しい話題でいっぱいでした。
 「ストロー吹き矢」は,太さの違う2種類のストローとはさみだけでできる,超簡単で優れものの吹き矢です。そんなにスピードも出ないので,マッチ棒の吹き矢よりも安全な気がします。低学年には,これくらいがちょうどいいでしょう。
 「おさわり人狼」遊びから発展して,写真のようなおもちゃを紹介してくれたメンバーもいました。
170715_02 「これは何でしょう」から始まって,みんなでわいわい遊びました。何かは,書きませんが…。「おさわり人狼」のように,スキンシップをしないと遊べないおもちゃです。

 来月は,お休みです。みなさんには,県外でたくさんの話題を持って来てもらおうと思います。今月の参加者6名のうち,3名は全国大会へ,1名は刈谷の会に,1名は横浜の会に参加するつもりのようです。
 夏休み中,たくさん充電して,また,9月に会いましょう。

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ジャガイモの実

170625 夕方,梅雨の晴れ間に愛犬と散歩していると,誰もいないジャガイモ畑で「ジャガイモの実」を見つけました。普段なら,ジャガイモの花を摘んでしまうので,なかなか実を見つけることは出来ません。あまりにもたわわに実っているでビックリ。このまま大きくなるのかな。その前に,芋の収穫があるでしょうね。
 私の所のジャガイモは,男爵。花は摘み取っているので,実はなりません。この品種がなんなのかは,分かりません。うまく会うことが出来れば,畑に持ち主に聞いてみます。

 ちょうど,FBの研究友だちも,このジャガイモの実について書いていました。

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出口陽正著『数学教育近代化運動と仮説実験授業』

Sugaku 著者の出口さんは,仮説実験授業研究会で,算数・数学の授業書を数多く作成してきた人です。板倉聖宣さんの方法論に学び,実験できる算数を中心とした授業書や仮説証明授業と言った,新しい分野の開拓を進めて来ました。私も,そのうちいくつの授業書を授業にかけ,子どもたちから喜ばれた経験がたくさんあります。
 さて,本書は,わが国の算数数学教育の歴史を紐解き,算数数学教育がいかに改革しようとされ,実際に改革されてきたのかが,コンパクトにまとめられています。その歴史をふり返る作業は,同時に,出口氏ご自身が研究・作成してきた授業書が,数学教育史上でどんな位置を示すのかを探る作業でもあります。
 第1部は「実験できる算数/数学の系譜」。授業書《2倍3倍の世界》に関わって,以前にはどのような実践例があったのかを明治まで遡って調べています。ジョン・ペリーや小倉金之助など,とても興味深い数学教育実践家がいたことが紹介されます。ここでは,《2倍3倍》に出てくる面積や体積の大きさ比べをするときに重さで調べる方法がずっと前に開発さていたことも出てきます。
 第2部は「対数グラフとその教育の歴史」。これは《0と1》という授業書を開発するに際し,その授業書の教育的意味・歴史的位置づけを調べるべくまとめたというレポートです。
 対数グラフがいつ頃から使われてきたのか,だれが作ったのか? どうして今の教科書からは消えているのか…など,謎解きのような感じで読むことができます。対数グラフの便利さは,知っていないと分かりません。「対数」と聞いただけで毛嫌いしてからでは遅い。もっとはやい段階からこのグラフを導入できれば,社会を見る〈ものの見方・考え方〉に大きく影響すると思いました。
 これまでも,数学教育史の本をいろいろ探してきましたが,遠山啓さんの著作集に少しあるくらいで,なかなか見つかりませんでした。ならば,書いてしまえ…というのが,出口さんのお仕事でした。
 本書のように,各論突破で算数数学教育史を調べることで,算数数学教育が歩んできた全体像が少しずつ見えてくるんだろうなと思います。

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山路敏英編集『あなたお葬式どうする?』

Ososiki 私が所属している研究会は,子どもたちに科学的な考え方を身につけてもらおう,科学を好きになってもらおう,そして何より自分を好きになってもらおう…そのためには,どんな教材を用いてどんな教え方をすればいいのか…ということを研究する団体です。で,当然ながら,考え方そのものも,科学的であろうとするので,信仰面では無宗教の方々がいっぱいいます。
 ま,わたしの家には仏壇もあるし,代々(と言っても,そんなに昔じゃないだろうけれども),浄土真宗本願寺派のお寺さんの檀家でもありますので…私自身は無宗教でも…お墓の心配もしなくていいのですが,都会の人たちは,そうも言っていられません。そこで,研究会の中では,本書のようなことも研究することになるのです。
 なかなかユニークな内容の本でした。

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村西正良編『サモス島から旅ははじまった』

Samosu 研究会仲間のメンバーたちが,知りたいことを追い求めて(我が好奇心を抑えきれずに),ギリシャまで行って来たという旅の報告記です。いやー,面白かったです。
 京都の吉田さんを中心として,13名での旅行。リアルタイムの情報は,FBも流れていたのですが,こうしてまとまったのを読むと,よく頭に入ってきます。13名が,それぞれの眼で見ているのが,おもしろいです。気候,地質,歴史,習慣など,多岐にわたるレポートは,読んでいてドキドキしました。
 本書は,自家製版なので,本屋さんでは手に入りません。こういうのを作って交流するのも,うちの研究会の楽しさの一つです。今年の夏は,ホンモノのレポを聞いてこようかなあ。

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