仮説実験授業

油の分子模型をつくりました

190826_01  割と新しい仮説実験授業の授業書《あかりと文明》に出てくる分子模型を作ってみた。これから,この授業をする予定があるわけではないが,無性に作りなくなったのだ。数年に一度,こんな時がある。今年は,その年だったってわけ。新しいペンキも買ってきて,久しぶりに理科室にこもって作った。右の写真のうち,もともと一つだけ(リノレン酸)作ったのはあったのだが,あとは,すべて新作だ。下の写真は,魚に含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸 )。格好いいなあ。
190826  これらの油の分子模型を見ていると,黒(炭素)と白(水素)が多くて,分子の端っこにはカルボキシ基(ーCOOH)がちゃんと付いていることが分かる。カルボン酸の仲間ってことだ。こんな風に分子模型を使って教えてくれれば,高校の有機化学ももっと分かったかもしれないな。

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大会2日目 「ものづくり」「総会(次期開催地決定)」「生物」

  大会2日目。早くから目が覚めて朝風呂へ。このお風呂ってのも楽しみの一つ。研究会のメンバーが集まると,お風呂分科会が始まったりする。今回も,昨日の物性分科会の裏話を聞いたりした。ほんと,どんな時間も「研究の時間として楽しんでしまう」という研究会は大好き。

190810_01  さて,午前中は,久しぶりに「ものづくり分科会」に参加した。というのも,持っていったレポートが「卒業記念にフォトモザイクはいかが~《もしも原子が見えたなら》を学んだ子どもたちへ」という内容のものだったからです。子どもと一緒にするものづくりではなく,担任が卒業プレゼントとして,あるいは卒業記念掲示として作ってはどうですか?という紹介です。分科会での反応はなかなかよかったと思います。
190810_02  ほかのものづくりも,いろいろと楽しそうです。久しぶりのブーメランは,やっぱり簡単そう。退職しても科学教室などでできそうです。ほかにも,たくさん学んできました。どうやって広めようかな。

190810_03  午後からは総会。来年度の開催地を決めるというのが一番目玉。今回は2地区から立候補があり,来年度は兵庫県になりました。ここなら,退職しても行けそうです。近くには娘がいたり姉がいたりするしね。

190810_04  午後の分科会は,「生物分科会」へ。あらいぐまさんのお話をじっくり聞きたかったし,平林さんのお話の興味があったから。思った通り,目的意識的な自然観察やレーウェンフックの顕微鏡づくりなど,楽しい時間を過ごしました。で,最後に,あらいぐまさんとお話ができて,音楽の映像も譲ってもらったので,2学期から使えます!! ありがとう,あらいぐまさん。

190810_05  夜は,科学映画のナイターに参加。旧知の長谷川さんとお久しぶりに会話。ちょうど私が興味を持っていた『はたらく細胞』のアニメの話もあって,「うちらのアンテナって,よく似ているのが引っかかってくるなあ」と嬉しくなりました。『はたらく細胞』の赤血球の仕事の内容にはちょっと違和感があるので子どもたちには訂正が必要だね。ということでも一致しました。その後,ロビーで,同級生と少し話をして,お別れ。明日は,午前中の分科会には参加せず,フクシマを回って帰途につきます。

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大会1日目 「個人主義」「物性」

190809_01 さて,大会1日目がはじまりました。
 まずは,全体会に参加。会代表の板倉先生も,事務局の犬塚先生も鬼籍に入ってしまった大会でしたが,いつもどおりの笑いありの全体会でした。
 全体講演は,二階堂泰全さんの「個人主義と儒教的社会主義」「the right of nature」という話でした。目からうろこ,個人主義や法を考えるときの基礎基本を学ばせてもらいました。哲学的に考えることって,なかなか日常ではできにくいですからね。よかったです。

190809_02  分科会は,まず,設定から意見を出し合います。「○○分科会を作ってくれ!」「これとこれは一緒にしてもいいか」など,いろんな意見が出て分科会が決められていきます。まさに「やりたい人がやれる」というこの研究会独自の雰囲気です。
 決まった分科会が設定されていて,そのために,選ばれた(強制された)だれかがレポートを持って参加する…などという,官制や組合の主催の分科会とは全く違います。

190809_03  わたしは,1コマ目は,物性分科会に参加しました(持っていったレポートもここで発表するつもりだった)。ここでは,研究会でも実験家として一目置かれている栃木の湯沢さんの発表がありました。とても豊富な内容だったので,湯沢さんの発表でほとんどが終わりました。湯沢さんが紹介したのは「〈浮力と密度〉第2部実験覚え書き」「超簡単,連続ガウス加速器」「うかせてあそぼう」「ミニステラコイル」などです。
 また,柳沢さんの「素焼きの筒で気体の分子運動が見える」というのもとても面白い実験で,その気体の違いによる反応があまりにも速いので,気体の分子の大きさが見えるようでした。柳沢さんが実験方法を紹介するのですが,それが参加者の意見でどんどん変更され,簡略化されスリムな実験方法(だれでもマネできそうな実験方法)になっていくのも,楽しかったです。これもまた,大会のよさですね。

 夜は,1年ぶりに会う大学時代の同級生と飲んで話していました。彼もわたしももうすぐ定年。「来年は来れるかな」

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《もしも原子が見えたなら》の一場面

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 10万個の空気の粒の中には,どんな分子が見えるかな。
 「ネオンを探せ!」「ヘリウムを探せ!」と夢中になる子どもたち。
 ネオンやヘリウムは,10万個の空気の分子の中に,1~2こしかないそうです。

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大きさと距離を実感させるためのモデル

180928 6年生の理科「太陽と月の形」で,光源を太陽,ボールを月として行うモデル実験が出てきます。しかし,このモデル実験では,どうしても困ることがあります。それは,太陽光は平行に照らしているのですが,光源ではそうならないからです。
 例えば,日が沈んだ頃,西の空に三日月が見えるのを示すことは簡単にできますが,南の空の半月の時には,やや傾いた半月にしかなりません。180928_01これを避けるためには,しずんだはずの夕日を球の真横にまで持ってこないといけないのです。あるいは,体育館など広い場所でもっと強い光源を使って大がかりな実験をする必要があります。しかし,そのためには,スポットライトなどの設備が必要になり,なかなか難しい。
 そこで,やはり,太陽と月と地球の大きさや距離などを感覚的に知って置いてもらう必要があります。月と地球と太陽との位置関係は,実験室でやっているモデルとは桁が違うことを体験してもらっておくことで,子ども達は,すんなりと太陽光線が直線に入ってきていることを理解をしてくれるようになるでしょう。
180928_02_2 仮説実験授業《宇宙への道》には,そんな模型が出てきます。その模型の部分だけでも知らせておきたいと思いました。
 太陽と月と地球を30億分の1にすると,地球はまち針の先くらい,月は櫛の先くらい。さて,太陽は…50㎝の球です。これを,地球と月は12.5くらい離しておき,太陽を50mくらい離すと,およその「太陽と月と地球」のモデルになります。
 子どもたちも,面白がってやってくれましたよ。

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高野圭著『たのしく教師デビュー』

 一度は一般の会社に働いた高野さんが,明星大学の通信で教員免許状を取得し,高校に勤め,そして3年が経った…そんなころの事が綴られている本です。
 高野さんは,明星大学で,仮説実験授業とその考え方に出会います。そして,採用された現場でも,子どもたちと仮説実験授業をしたり,生徒指導でも,その考え方で接したりしていく中で,「先生の授業は楽しい」「先生のこと好き」「だいきらいな物理も楽しくなってきた」などと言ってもらえるようになるのです。
 ベテランの教師でなくても,子どもたちに歓迎される授業はできる。しかも高校でも可能である。そんなことを示してくれる内容でした。

明星大の恩師・小原茂巳さんのこんな言葉に,私も深く共感しました。

 だから,「〈意欲〉のない子ども達がいてあたりまえ」と思っていた方がいいですね。子ども達に対して,「意欲があるのがあたりまえ」と思ったら,…中略…「その態度はなんだ!」という風に,ムカついてしまいますから(笑)…中略…教師の役割として一番大事なのは,「興味を持続できること」=「〈意欲〉を持ってもらうこと」だと思うんですよね。(193p)

 意欲がないのは,子どもが悪いわけではないんです。これだけでも共通理解できると,学校はもっともっと子どもが過ごしやすい場所になるんですがねえ。

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板倉聖宣著『板倉聖宣の考え方:授業・科学・人生』

 文字通り,今年,2月になくなった板倉聖宣氏の考え方に触れることのできる文章が30編,収められている。
 これまでにも,どこかで読んだことのある文章だけれども,こうして1冊の本になってみると,板倉氏の稀なる「社会を見る目」「ものを見る目」の確かさと,ユニークさが伝わってくる。
 板倉氏の科学論・哲学論の入門書でもあり,再入門書でもある。
 ここ数年の教育界の流れにどっぷり浸かってしまっている自分に気づかせてくれた。
 妥協しなくてもいい部分もいっぱいあるのだ。ちょっと最近は妥協しすぎているなあ。

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「KITサマーサイエンススクール」の参加者募集中

 今年も,金沢工業大学で「サマーサイエンススクール」が行われます。参加は無料です。応募者多数の時は抽選だそうです。今年で24年。ずいぶん続いていますね。わたしは,1回目から,ほとんどの会で参加してきました。今年もまた,参加します。
 毎年,金沢近辺の小学生ばかりなので,是非,能登からもいかがですか。ただ,奥能登からだと,金沢で宿泊する必要がありますが…。

http://www.kanazawa-it.ac.jp/yumekobo/news/data/24th_science.pdf

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2月のサークルでした

Img_5140_640x480 今日のサークルは,5名の参加。
 私は,板倉聖宣先生逝去をキッカケに,久しぶりに仮説実験授業と出会った頃の話題を持っていきました。あとは,「たのしい書写」「鈴木東民」…などをまとめてみました。
 みなさんからは,静岡で行われた全国教研の参加記(右の写真はおみやげ)や,支援員としてのレポート,デジカメを使った木版画の進め方の途中経過。そして,紹介された本の数は,みんなで10冊くらいかな。
 自分一人じゃ,こんなにいろんな話題や本には出会えません。なによりも,本音でトークのできるこの時間が,ますます大切に感じるようになってきました。
 そうそう女性からは,ちゃんと義理チョコも。ありがたい。今年は,ここだけだった。

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授業書案〈地震と火山〉体験

170123_01_640x466_2 21日(日曜日)の午後からの体験は,〈地震と火山〉の1部~3部。たっぷりと地震と火山について学ぶことがでできました。
 これまでも,断片的な知識は知っていましたが,それを子どもたちに与えるとなると,やはり難しすぎて,「科学者はこう言っているよ」というような押しつけにしかなりません。

170123_02_640x500 しかし,このプランでは,地震が起きる場所を予想したり,火山のある場所を予想したりすることで,自然とプレートの境界に目がいき,地球の内部のことも知りたい…と思わせるようになっています。特に,富士山型の火山の話は,子どもたちも興味を持ってくれるに違いないと思いました。
 高温高圧の水に岩石が溶け込んでいる…というようなことは,なかなか理解できません。このあたりのことは,興味が出てきた人に語ってくれるといいと思います。

 で,家に帰ってから『理科教室』(本の泉社)をめくっていると,昨年12月号に,その「超臨界水」とやらの説明が載っていました。この授業を受けていなければ,たぶん,じっくり読んでみようと思わなかった記事だと思います。なにせ内容が高度すぎて…。
 だって,「水がマグマを作る」なんて書いてあるんですよ。小中の地学の知識しかない私たちにとっては,???でしょ。(高校でも地学を専攻している人は少数だと思いますから)。

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