仮説実験授業

大きさと距離を実感させるためのモデル

180928 6年生の理科「太陽と月の形」で,光源を太陽,ボールを月として行うモデル実験が出てきます。しかし,このモデル実験では,どうしても困ることがあります。それは,太陽光は平行に照らしているのですが,光源ではそうならないからです。
 例えば,日が沈んだ頃,西の空に三日月が見えるのを示すことは簡単にできますが,南の空の半月の時には,やや傾いた半月にしかなりません。180928_01これを避けるためには,しずんだはずの夕日を球の真横にまで持ってこないといけないのです。あるいは,体育館など広い場所でもっと強い光源を使って大がかりな実験をする必要があります。しかし,そのためには,スポットライトなどの設備が必要になり,なかなか難しい。
 そこで,やはり,太陽と月と地球の大きさや距離などを感覚的に知って置いてもらう必要があります。月と地球と太陽との位置関係は,実験室でやっているモデルとは桁が違うことを体験してもらっておくことで,子ども達は,すんなりと太陽光線が直線に入ってきていることを理解をしてくれるようになるでしょう。
180928_02_2 仮説実験授業《宇宙への道》には,そんな模型が出てきます。その模型の部分だけでも知らせておきたいと思いました。
 太陽と月と地球を30億分の1にすると,地球はまち針の先くらい,月は櫛の先くらい。さて,太陽は…50㎝の球です。これを,地球と月は12.5くらい離しておき,太陽を50mくらい離すと,およその「太陽と月と地球」のモデルになります。
 子どもたちも,面白がってやってくれましたよ。

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高野圭著『たのしく教師デビュー』

 一度は一般の会社に働いた高野さんが,明星大学の通信で教員免許状を取得し,高校に勤め,そして3年が経った…そんなころの事が綴られている本です。
 高野さんは,明星大学で,仮説実験授業とその考え方に出会います。そして,採用された現場でも,子どもたちと仮説実験授業をしたり,生徒指導でも,その考え方で接したりしていく中で,「先生の授業は楽しい」「先生のこと好き」「だいきらいな物理も楽しくなってきた」などと言ってもらえるようになるのです。
 ベテランの教師でなくても,子どもたちに歓迎される授業はできる。しかも高校でも可能である。そんなことを示してくれる内容でした。

明星大の恩師・小原茂巳さんのこんな言葉に,私も深く共感しました。

 だから,「〈意欲〉のない子ども達がいてあたりまえ」と思っていた方がいいですね。子ども達に対して,「意欲があるのがあたりまえ」と思ったら,…中略…「その態度はなんだ!」という風に,ムカついてしまいますから(笑)…中略…教師の役割として一番大事なのは,「興味を持続できること」=「〈意欲〉を持ってもらうこと」だと思うんですよね。(193p)

 意欲がないのは,子どもが悪いわけではないんです。これだけでも共通理解できると,学校はもっともっと子どもが過ごしやすい場所になるんですがねえ。

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板倉聖宣著『板倉聖宣の考え方:授業・科学・人生』

 文字通り,今年,2月になくなった板倉聖宣氏の考え方に触れることのできる文章が30編,収められている。
 これまでにも,どこかで読んだことのある文章だけれども,こうして1冊の本になってみると,板倉氏の稀なる「社会を見る目」「ものを見る目」の確かさと,ユニークさが伝わってくる。
 板倉氏の科学論・哲学論の入門書でもあり,再入門書でもある。
 ここ数年の教育界の流れにどっぷり浸かってしまっている自分に気づかせてくれた。
 妥協しなくてもいい部分もいっぱいあるのだ。ちょっと最近は妥協しすぎているなあ。

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「KITサマーサイエンススクール」の参加者募集中

 今年も,金沢工業大学で「サマーサイエンススクール」が行われます。参加は無料です。応募者多数の時は抽選だそうです。今年で24年。ずいぶん続いていますね。わたしは,1回目から,ほとんどの会で参加してきました。今年もまた,参加します。
 毎年,金沢近辺の小学生ばかりなので,是非,能登からもいかがですか。ただ,奥能登からだと,金沢で宿泊する必要がありますが…。

http://www.kanazawa-it.ac.jp/yumekobo/news/data/24th_science.pdf

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2月のサークルでした

Img_5140_640x480 今日のサークルは,5名の参加。
 私は,板倉聖宣先生逝去をキッカケに,久しぶりに仮説実験授業と出会った頃の話題を持っていきました。あとは,「たのしい書写」「鈴木東民」…などをまとめてみました。
 みなさんからは,静岡で行われた全国教研の参加記(右の写真はおみやげ)や,支援員としてのレポート,デジカメを使った木版画の進め方の途中経過。そして,紹介された本の数は,みんなで10冊くらいかな。
 自分一人じゃ,こんなにいろんな話題や本には出会えません。なによりも,本音でトークのできるこの時間が,ますます大切に感じるようになってきました。
 そうそう女性からは,ちゃんと義理チョコも。ありがたい。今年は,ここだけだった。

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授業書案〈地震と火山〉体験

170123_01_640x466_2 21日(日曜日)の午後からの体験は,〈地震と火山〉の1部~3部。たっぷりと地震と火山について学ぶことがでできました。
 これまでも,断片的な知識は知っていましたが,それを子どもたちに与えるとなると,やはり難しすぎて,「科学者はこう言っているよ」というような押しつけにしかなりません。

170123_02_640x500 しかし,このプランでは,地震が起きる場所を予想したり,火山のある場所を予想したりすることで,自然とプレートの境界に目がいき,地球の内部のことも知りたい…と思わせるようになっています。特に,富士山型の火山の話は,子どもたちも興味を持ってくれるに違いないと思いました。
 高温高圧の水に岩石が溶け込んでいる…というようなことは,なかなか理解できません。このあたりのことは,興味が出てきた人に語ってくれるといいと思います。

 で,家に帰ってから『理科教室』(本の泉社)をめくっていると,昨年12月号に,その「超臨界水」とやらの説明が載っていました。この授業を受けていなければ,たぶん,じっくり読んでみようと思わなかった記事だと思います。なにせ内容が高度すぎて…。
 だって,「水がマグマを作る」なんて書いてあるんですよ。小中の地学の知識しかない私たちにとっては,???でしょ。(高校でも地学を専攻している人は少数だと思いますから)。

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〈「コードくん」でうたおう!〉というプラン

Img_5059_640x470 〈「コードくん」でうたおう〉という授業プランを体験してきました。講師は,このプランの作成者の梶さん。彼は,中学校理科の教師なのですが,だれでもできる音楽の授業プランづくりにのめり込んだという人です。この話を聞いただけでも,たのしい話に違いないって思いませんか?
 私は,『たのしい授業』誌上で読んでから,実際にプランに紹介されている曲を聴きながら,子どもの立場で授業を受けてみたいと思っていました。今回,野村さんのお陰でそれが実現できてうれしかったです。

Img_5063_640x536 高学年にもなると,ピアノやフエに落ちこぼれている子がたくさんいますが,それは,これまでの音楽の授業で,音符で読めるように何度もドリルをしたり,単音で間違えずに弾かせたりする「努力主義」があったからでしょう。たのしく教える方法がないのに,教師の善意で押しつけることで,楽器そのものが嫌いになったり,果ては音楽そのものに興味を失う子まで…。ああ無情です。
 でも,学校音楽が嫌いでも,家では,ギターの練習をし始める人もいることも,また事実です。
 みんな,自分で伴奏をしたり,その伴奏で歌ってみたいと思っているんだと思います。そんなことを楽しくできる方法があるのなら,そんなに便利なことはない。
 今回の授業は,ピアノを伴奏楽器(和音楽器)と見なすことによって,もう一度「ボクにもピアノ伴奏ができるかも」と思わせるものでした。
 続きもあるようなので,また,連絡してみたいと思います。

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パイナップルのタネ

 仮説実験授業《花と実》の問題の中に「パイナップルにも花は咲くでしょうか」というような問題があります。
 実物のパイナップルを見せて,予想を立てもらい議論して…というアクティブをしてから,写真で決着をつけます。
 そのあとは,パイナップルを切ってみんなで食べちゃうと言うのが,この授業の〆。
「先生,タネもあるかなあ」
と子どもたち。
「あるかもしれないね。探してみれば」
と私。
171031 すると,花が咲いていたあたりをほじくって,種を見つけた子が数名いました。
 おもしろいですね。
 だって,普通は,実のある部分しか興味がなくて,皮の固い部分なんて捨ててしまうのに,その皮の部分を一生懸命になって分解しているんですから…。
 新しいことを興味深く知ることで,こんな風に子どもたちを変えるんですよね。

 今回,近くのお店から買ってきたパイナップルは,パイナップルの上の方の葉を切ってあったので,残念でした。あの葉っぱが,子どもたちの想像をかき立てるんですがね。安全や運びやすさを優先すると,私の授業にも影響するので,今度は是非,そのままの形で売って下さいね。って誰に言ってんだ。

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サークルの話題

171024_01 今回の話題を写真で紹介してみましょう。
○裏切りスナック…関ヶ原で手に入れた,裏切り者の小早川にちなんでのスナック菓子。見た目はまずそうなのに,結構おいしい味でした。

171024_02○マルデブルグ半球…金属のボールを二つと金具を使ったマルデブルグ半球。プラスチックの注射器で中の空気を吸い出すと,ボールの中がけっこう真空になります。これは便利。年度末のお別れ授業「しゅぽしゅぽ」でやってみようかな。って,今年は6年担当じゃなかったっけ。仮説の大会で手に入れました。

171024_03○ペットボトルを使った光の進む道…ペットボトルに線香の煙を閉じ込めて,虫めがねを通った光を入れると,焦点を結ぶ様子がよく分かります。これは便利です。この日は生憎の曇空でしたので,やってみることはできませんでした。黒い紙がなくても見えるようですが,これがあると,光線がよりハッキリするそうです。

171024_04○前島密に関する資料とミニプリント…新潟にある「前島記念館」というところへ行って来たメンバーが,前島密について,すこしクイズにしてくれました。「郵便の父」が,それだけではなかったってことにビックリ。わたしは,早速,本を注文しました。

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キク科の花しらべ

170921_02 《花と実》の第3部に入りました。
 前回,タンポポの花の仕組みを学習しました。花がいっぱい集まって一つの花のように見えるんだよ。そんな花の仲間を「キク科」といいますよ。
 そして,今回は「キク科」の花の仲間を図鑑で調べます。
 子どもたちにとって,「○○科」というのを意識して植物図鑑を見るのは初めてのはず。
 春を探しても,夏や秋を探しても,たくさん見つかります。学校の花壇にあるマリーゴールドも,キク科だと見つけました。10分間で,目標の10個を軽く突破です。予想よりたくさんあってビックリしていました。
 この作業は地道だけど,キク科を見つけようとして,他の科の名前も見たりできるので,子どもたちの植物を見る目が広がるんです。だから,ちょっと時間がかかっても,一度はやらせてみたい作業です。

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