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池上彰著『わかりやすさの罠』

 分かりやすい説明で有名な著者が書いた「わかりやすさの罠」というお話。ちょっと興味が沸いてくる書名…そんなわけで読んでみた。
 著者は,分かりやすく演説して(そしてまんまと成功した)政治家として,トランプや小泉純一郎をあげている。この二人に共通するのは,言い切った言葉(アメリカファースト,郵政民営化)により,主権者に「他にいろいろと考えなくてもよい」と思わせるところだ。でもこういう言葉にまどわされて大きく世論が動いた結果,その先に待っていたものってなんだったのだろう。郵政民営化後の日本はどのように変わったのか? 何かプラスになったのか。よく分からない。トランプになってから,世界の進むべき方向が変になってきたし…。
 「分かったつもり」になることへの対策もいくつかあげてくれている。それは,複数の新聞を読むことであったり,リアルな書店に出向くことであったりするのだが,ま,アドバイスに真新しいことはあまりない。
 それでも,最近,SNSに書きこんだり,Amazonばかり利用しているわたしにとっては,ちょっと警鐘を鳴らしてくれる本だった。実際,本書も,たまたま寄ったリアル本屋さんで手に取った1冊だしな。
 やっぱり,リアル本屋に行くのは大切だよ~。
 そして,SNSに書きこむよりも,となりの人に説明する方がよほど「よく分かる」に繋がるんだよ。
 そういいながら,わたしはSNSに書きこむのであった。

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