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工藤勇一著『学校の「当たり前」をやめた。』

 工藤氏は,東京都の公立中学校の校長である。彼は,校長として,学校の「当たり前」に挑戦していく。宿題を廃止する,中間テスト期末テストをやめる,学級担任制を廃止して複数制にする…などなど。
 もちろん,これまでの当たり前をやめるだけでは,「改革」にはならない。
 工藤校長は,生徒に〈自律〉を求める。それは,同時に,自分自身にも,また教師たちにも〈自律〉を求めることにつながるのは言うまでもないだろう。
 生徒の〈自律〉を促すために,実にさまざまな「しかけ」を作っている。外部講師も惜しみなく導入し,子どもたちに「本物」とふれ合わせる。その手腕の見事さ。
 2013年からたったの5年で,公立中学校が大きく変わった…変わることができた…ということに,私は驚いたし,希望も持った。校長がやる気を出せば,学校は変われるのだ。保護者・地域とともに作る学校のイメージも伝わってくる。決して,校長の独りよがりではない実践が詰まっている本である。
 
 残念ながら私の周りには,児童・生徒を見るよりも,教育委員会の顔色をうかがうばかりのリーダーしかいない。こういう本を読んで,彼・彼女らはどう思うのか,感想を交換したいものである。
 

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