« 2018年10月 | トップページ | 2018年12月 »

中村高康著『暴走する能力主義-教育と現代社会の病理』

 いやー,読んでいてスカッとする本でした「これからの能力」「21世紀型能力」「ホンモノの力」「新しい学力」などといって,現場に次々と襲いかかる「能力開発」の圧力…それを冷静に読み解くと,あら不思議,何にも新しいことはないし,これからも人間は生きていくし,子どもたちはちゃんと育っていくし,学校も今までどおりでいいじゃない。少なくとも,これまでやってきたことをじっくりとふり返りながら,子どもに寄り添っていこうじゃないか…と,そんなことを考えてしまう本でした。
 いつの時代も「新しい能力をつけよう」とあたふたしてきた教育界。なにか「新しそうなことを打ち出すと,本当に新しいことが始まるのではないか」と思っているだけの教育界。この本で指摘されているような「能力主義」の原理を知らない人たちは,右往左往するばかり。めいわくを蒙るのは,当事者である子どもたち。
 反知性主義がはびこる日本社会の典型が,昨今の「能力主義」をめぐる議論の世界にあると思いました。
 今までどおりで大丈夫です。地に足をつけて進みましょう。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

今日のライオンの親子

 181126いつの間にか,新しいコーナーができつつあります。職員室前のこの小さな棚と,このブログです。
 今日は,消毒液の容器まで使って,ハーメルンの笛吹き状態でした。おもしろいなあ。

| | トラックバック (0)

おらっちゃの里山里海

181124  私の所属している「おらっちゃの里山里海」主催の収穫祭に参加。準備したつきたてのお餅は全て売り切れました。
 もうひと臼は,私たちの「まかない用」。お雑煮のお汁も準備してあって,一足お先に雑煮を頂きました。おいしかったなあ。
 後かたづけの時に,リアルの教え子がやってきて,トラックにテントなど積むのを手伝ってくれました。ありがたかったので,ジュースをご馳走しました。「すずなり」の売店のイスに座りながら,男子曰く。
「知らない人が見たら,おじいちゃんと二人の孫だね。」
だって。
 ま,そりゃそうだろうなあ。やっぱり,担任っていいね。

| | トラックバック (0)

ティエリー・デデュー著『ヤクーバとライオン2(信頼)』

ライオンとの闘いを拒否したために牛飼いとして平凡な日々を送っていたヤクーバの元に,腹を空かせたそのライオンがやってくる。ヤクーバは,育てている牛を失うわけにはいかない。一方,ライオンだって自分たちの命がかかっている。さて,今度こそ,二人(二匹)はたたかうことになるのか。
『ヤクーバとライオン』の続編。信頼とはなにか? 闘わなければならない状況は,やはりあるのか…ネタバレになるのでやめておきますが,やはり考えさせられる本です。

| | トラックバック (0)

ティエリーデデュー著『ヤクーバとライオン(1)勇気』

読書ボランティアの方が,子どもたちに紹介してくれた本。
一人前の男になるためにはライオンを倒さなければならない。しかし,ヤクーバは,傷ついたライオンを助ける。勇気とは何か…戦うことが真の勇気なのか…と問う。柳田邦夫氏の「あとがき」も一読の価値あり。闘いに明け暮れる人類に外の道を示してくれる良本。

| | トラックバック (0)

今日のライオンの親子(アケビとザクロ)

181121  よくネタが尽きないものだと感心する。最近は,近くに置いてあるものとのコラボも出てきた。今日は,子どもが持ってきて置いてあった秋の味覚・アケビとザクロの実とのコラボ。もうこの二つは水分が抜けちゃってしなびている。そろそろ捨てようと思っていたのだが…。

| | トラックバック (0)

今日のライオンの親子

181120  今日の親子は,なにやら会議中のようです。何について話しているのかな。

| | トラックバック (0)

松沢裕作著『生きづらい明治社会-不安と競争の時代』

 明治とは一般庶民にとってどんな時代だったのか? 今,「明治の良き時代から学べ」というような言葉が政権側から盛んに出てきているような気がするが,ほんとうに,学ぶことはあるのか? 一度,立ち止まって冷静になって明治を学び直してみましょう。そんな本でした。
 クーデターで政権を取った明治政府(薩摩・長州たち)でしたが,お金がありません。そこで,考えたのが「廃藩置県」。税金をすべて政府に入るように無理矢理やります。地租の3%。しかし,これは固定だったために,またまたお金に困ります。すると,今度は紙幣を増やすというなんとも考えられない政策をし,インフレ社会に…。
 その後も,一般庶民にとっては,そんなにいい時代ではなさそうです。
 明治維新が大きな時代の変化を起こしたことは間違いありません。が,今,この時代に,明治の人の生き方から学ぶことってなんでしょうか。
 少々貧しくてつらくてもガマンして国家のために働く。そんな必要が今あるのか? もし,万が一あるとすれば,明治時代と同様に,どこかに無理が来ている証拠です。
 「貧民窟」や「恤救規則」などという言葉は,本書を読むまで聞いたこともありませんでした。やっぱり,勉強はするもんですね。
 本書で一番わかりやすかったのが「通俗道徳」の話です。「通俗道徳」は現代にも通じる日本人が持っている道徳心であり,現代もまた,ここをクリアしないと社会保障制度が立ちゆかなくなりそうです。実際,明治時代と同じような事を言い出している若者たちもいます。
 ビジネス書のコーナーから,成功物語ばかりを手に入れて読んでいるようでは,すでにあなたは「通俗道徳」の魔の手にかかっています。
 ビジネス書を読む前に,まずは,本書を読みましょう。 

| | トラックバック (0)

A.アインシュタイン&S.フロイト著『ひとはなぜ戦争をするのか』

 これは,あの相対性理論のアインシュタインと精神分析のフロイトとの往復書簡である。国際連盟がアインシュタインに依頼して実現したらしい。
 たった1回きりの書簡で,とても短い手紙だが,二人の著者に触れたことにある者としては,なかなか興味深い。
 本書には往復書簡以外にも,解説が充実していて,こちらの方の内容が濃いと思うかもしれない(実際,わたしは,そう思った。手紙自身は,その珍しさから読んでみたくなる)。
 一人は養老孟司。もう一人は斎藤環氏。本書の半分以上のページを使っての解説である。二人の書簡の現代的意味を説き明かしてくれて,なかなか読み応えのある解説だった。

| | トラックバック (0)

今日のライオンの親子

181116  今日は,加賀人形のケースの上に乗っていました。立体的になった。

| | トラックバック (0)

戸森しるこ著『ぼくたちのリアル』

 クラスの子が「おもしろかったから読んでみて」と持って来た本。彼女も,1年先輩から教えてもらったらしい。
 3人の5年生の男子が繰り広げる世界。いろんな物を背負って生きている子どもたちが,本当の自分を見せないでつきあっている。それは,たぶん,今の教室にも普通にあるであろう世界。それが,ゆっくりと溶け合い(本人の成長もある),本当の自分を少しずつ出していく。結果,より深まる絆…。
 現実の子どもたちには,この3人のような極端さはないけれど,やはり,こういうのを読んだ子どもたちは,自分を振り返って感じることはあるだろうな。

 「この本を読んで,発表会の劇を考えようと思った」という彼女。できた台本は,少しちがう感じになったけど,個性というもののとらえ方を考えなおすキッカケにはなったかな。

| | トラックバック (0)

ライオンの親子のフィギュア-

181026 数ヶ月前から廊下にライオンの親子のフィギュア-を置いておいたところ,毎日のように,その4匹の位置が変えられています。だれがしているのか分かりませんが,なんか,楽しそうなので,ときどき写真に撮っています。
 今日は,親がひっくり返されていました。おもしろい。
 もともと,魚類(メダガ・金魚)・両生類(イモリ)・は虫類(クサガメ)・鳥類(カナリヤ)などを飼っているのですが,残念ながら哺乳類だけがなかったので,代わりに置いておいたものです。

| | トラックバック (0)

« 2018年10月 | トップページ | 2018年12月 »