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椋鳩十著『動物ども』(復刻版)

 5年生国語の教材としていまやロングセラーになっている「大造じいさんとガン」というお話が収録されている本です。出版されたのは昭和18年5月。「大造爺さんと雁」という題名でした。本書には,他にも,14の動物に関するお話が収録されていて,どれも,動物の凜々しい姿が表現されています。私がもっているのは,ほるぷから出た復刻版です。
 それにしても,本書のタイトル『動物ども』の「ども」が気になってしまいます。「ども」には「たち」の意味があるのは分かりますが,なんとなく,自分より下に見下している表現のような気がするんです。昔はそうじゃなかったって事かなあ。
 今なら,『動物たち』といいたいところです。

三省堂の大辞林を参照してみます。

ども 【共】( 接尾 )
①  名詞に付いて、そのものが二つ以上であることを表す。 「者-進め」 「犬-」 「こまごましたこと-」 〔人を表す場合、現代語では「たち」にくらべて敬意が低く、目下の者や見下した意味合いに用いられる。「野郎-」「若造-」〕
②  一人称の代名詞に付いて、謙譲の意を添える。 「わたくし-の責任です」 「てまえ-の店では扱っておりません」
③  人を表す名詞に付いて、相手への呼び掛けに用いる。 「嫗-、いざたまへ/大和 156」

 やはり,私の感じたとおり,現代語ではその意味あいが微妙に変化してきたんですね。

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