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内田良著『ブラック部活動』

 石川県教育研究集会の記念講演が,内田良さんでした。とても具体的で,分かりやすい話でした。学校現場のブラック度が待ったなしの状況であることが分かりました。

 中学校や高校の部活動が,子どもたちの発達の場になっていることはみんな知っています。どの部活でどれくらい頑張ってきたのかが,自分の人生を語る上で相当の比重をもっている人もたくさんいることでしょう。教師側にとっても「おれは,この部活で頑張って生徒たちを成長させた」と密かに自信を持っている人も多いことでしょう。

 しかし…です。その現状は,おかしいのです。おかしいことはおかしいと言わないと,本当に大切にしなければならないことができなくなります。

 私も中学校勤務の頃は,土日も部活に行っていました。練習試合もしました。私が担当した部活動(スポーツ)についても,全くのシロウトでした(体育でやった程度)。たまたまその部活の顧問が異動したから担当させられただけです。だから,いつも「子どもたちには申し訳ない」と思っていました。
 そして,それは,本書にあるように,自分の子どもをほおっておいての活動でした。そんな我が子も,自分の生活よりも部活を優先してくれる先生たちの元で,部活に頑張って大人になりました。
 これって,正常じゃないんです…ね。
 おかしいじゃないか…って言っていいんですね。

 せっかく合格した先生たちが,去って行く学校現場って,やっぱりおかしい。
 できるところからやっていこう。
 この本は,そう呼びかけています。
 一番変わらないのが現場です。それほど,現場は保守的です。

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