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前野ウルド浩太郎著『バッタを倒しにアフリカへ』

 『たのしい授業・2017年10月号』で読者が紹介していた本です。とてもおもしろい内容でした。著者の話も聞きたい。絶対おもしろいに違いない。
 小さい頃から夢見ていた昆虫博士になるべく勉強をし,その夢を果たしていく著者。しかし,その道は,決して楽なものではないのです。
 このように書くと,なんか,教訓めいた成功物語のお話のように思ってしまいますが,本書の内容は,決してそうではありません。

 サバクトビバッタに魅せられた著者は,わずかばかりの貯金を頼りにアフリカのモーリタニアへ研究に出かけます。しかし,そこで待ち受けていたのは,さまざまな困難でした。しかし,バッタ好きの著者は,そんな困難を自嘲的に笑い飛ばしながら,砂漠での研究を進めていくのです。
 バッタに恵まれない毎日が綴られるかと思えば,雇い人に払う給料を高く取られてしまったり…。地元の子どもたちにバッタを集めてもらおうと,バッタと引き替えにわずかばかりの小遣いをやるという方法を取ったところ,予期せぬことが勃発して…。
 決してスムーズに進まない研究の様子がおもしろくて,次はどうなるのだろうか,本当に研究ができたのだろうかと,ぐいぐいと読み進めてしまいました。
 文章表現も面白くて,まるで椎名誠のリズム? 現代の寺田寅彦になれるかも…。
 バッタに全く興味のない方にも,面白く読める,研究ドタバタ物語です。超お薦め。
 というか,サバクトビバッタの研究結果なんかは,ほとんど出てきません(^^;;

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