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鳥山敏子著『賢治の学校』

 ずいぶん前に買った本。今回,初めて読んでみたつもりだったけど,赤線が引いてあった。前に読んだんだ(^^;; いつも新鮮に本と出会えてうれしい。

 賢治の生き方から学び,閉塞した現在の社会を生きぬくための本当の「からだ」を手に入れようではないか…という呼びかけの書です。
 賢治に関する評論は数あれども,賢治から何を学ぶのかを真摯に追究した本は,あまりありません。賢治が完全無欠な人間であったわけでもありません。だからといって,「賢治のここは,不十分」と追究したとこで,読者自身は何も変化しない。著者は,賢治から学べるところはしっかり学び,自分の人生に活かせるところは活かしていく…そういう態度が大切だと言います。
 鳥山さんは元小学校教師で,現役の頃から,からだ全体で自然とぶつかる実践をしてきました。それらは,月刊誌『ひと』にも発表されてきましたし,その中のいくつかは単行本にもなっているはずです。
 鳥山さんのいう「賢治の学校」というのはどんなものなのか,本書の最後に掲載されている津村喬氏の寄稿より引用しておきます。

 星の数ほど「賢治の学校」を,というのは夢物語のように聞こえるかもしれない。…ただ賢治のような感性をもった「からだ」に気づき,学びを持ち寄って親たち,子どもたち,教師たちのいのちの場をお互い支えあってつくっていこうという呼びかけであるから,賢治のことばにふれてからだのなかに動くものがあった人の数だけ「賢治の学校」がそこからはじまっていっても少しもフシギはないのである。だれにとっても「それ」が起こるというのは,実はそんなにむずかしいことではない。(本書260ページ)

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