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加藤義信著『アンリ・ワロン その生涯と発達思想』

 アンリ・ワロンのことが知りたくて,先ず手にした1冊目の本です。
 最近,ワロンの思想が見直されていると聞いて,興味を持って読み始めました。
 ピアジェと同時代を生き,同じ心理学畑で研究をしながら,〈日本の教育現場への影響〉という観点でいうと,これまでは圧倒的にピアジェに軍配が上がっています。わたしの職場のみなさんも,老若男女問わず,ピアジェなら知らない人はいないでしょう。
 さて,そのワロン。当時,フランス共産党にも関係があった関係で,アメリカあたりでは学問の成果云々の以前に,門前払いを食っていた感じもあったようです。まあ,東西冷戦という時代ですから,やむを得ないですね。共産党を文字通りの色眼鏡で見ていた時代ですから(今でも,共産党と言うだけで毛嫌いする人たちが日本にもいますが…まるで思考停止です)。
 本書を読んで,ワロンの生い立ちや,ワロンが研究しようとしていた「全体としての子どもの姿を捉えたい」という姿勢くらいはなんとか分かりましたが,いざ,ワロンの発達論の話になると,分かりづらかったです。
 第3章「アンリ・ワロンの発達論はなぜ難解か?」という章まで設けるほどのワロンの論理ですから,一読したくらいで分からないのは,仕方ないのかな。
 著者は,初期の頃の訳書はわかりにくい…と言っています。是非,分かりやすい訳本を出してほしいです。
 今,続けて,他のワロン関係の本もかじっていますが,そこでも,ワロンの論理の難解さと,訳本の稚拙さが指摘されていて,ワロンの論理を日本語で理解するのはなかなか難解なようです。
 だれか,分かりやすく教えてくれないかなあ。

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