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菅野完著『日本会議の研究』

 今,自民党を支えているというか,自民党を操っている「日本会議」って,いったいどういう出自を持っているのか,前々から気になっていたので,1冊だけ読んでみました。
 要するに,今の「戦争できる国=普通の国=大日本帝国よ再び」運動をしている中心人物は,もともとみんな「生長の家」出身者なのでした。「生長の家」は宗教団体だったはずですが,政治的な力を発揮しようとする人たちが現れてから,なにやら内部分裂のようなこともあったらしいです。
 ただ,ここに来て,こういう稚拙な考えをもっている人たちが集まって,戦争のできる国づくりに邁進しているというわけです。
 著者によると「生長の家」本体は,1983年に政治運動から撤退しているというのですから,どっちが主流か分かんないですがね。
 安倍政権を支える椛島有三氏(日本会議の事務総長)も,安倍の筆頭ブレーン伊藤哲夫氏も,総理大臣補佐官である衛藤晟一氏も,「生長の家」出身だそうです。
 この「生長の家」くずれの人たちは,地道に署名運動や地域議会へのはたらきかけを行いながら,着実に成果を上げてきました(国旗国歌法の制定など)。以前なら,左翼団体が行ってきた民主主義を土台とした草の根市民運動を,そのまま保守の立場から着実に行ってきた成果が,今の保守の流れをつくっているのだということは,皮肉です。なぜ皮肉か…それは,この運動が,民主主義を壊す方向へとつながっているからです。
 本書は「生長の家」の昔の文献にあたったり,側近だった人にインタービューをしたりと,なかなか内容の濃いレポートとなっています。謎解きをしている気分にもなります。

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