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過去問やって日本一

 石川県が,2強に肩を並べたらしい。石川教育界は,大喜びしているのだろう。プロ野球の球団みたいに(^^;; 

 時事通信の記事によると,

 石川県教育委員会の担当者は「基礎、応用とも高い学力を維持したことが確認できた」と自信を示した。同県は02年度から独自の基礎学力調査を行い、09年度からは学テの結果を金沢大と連携して詳細に分析。これらを各校の指導改善に生かしてきたという。

と書かれていたけど,現場では,そんな感じじゃないね。
 県教委からの指示(あるいは,自校の点数を上げたい校長の指示)で,ただただ,過去問(以前の学力調査の問題のこと)を何度何度も繰り返しやらせ(答えを覚えてしまう子もいる。笑い話にならん!),さらに,放課後は特別補充と称して,全員を居残りさせてまで勉強させ…。子どもたちの宿題も増える一方。これが現場の姿です。

 要するに,勉強時間を増やしたってこと。量です,量!

 馳前文科相が,記者会見で「福井に負けるな富山に負けるなと,授業中に過去問をやらせている○○県の委員会があるようだが,これは,本末転倒」と言っていたと報道されたが,今回の1位獲得は,それが全くの事実だったってことが判明しただけ。
 本記事にも,

 学テをめぐっては、一部の学校で実施日前の授業時間に集中的に過去問題を練習させ、本来の学習が十分に行えないとの指摘が文科省に寄せられた。同省は4月、点数を上げることだけを目的とした過剰な過去問対策などをしないよう各教委に通知した。

と書かれていたが,この通知を受けても,教委も現場も全く変わっていない。文科省のいうことなんて,石川では誰も聞かないようだ。
 授業中がダメなら,放課後があるさ…。放課後がダメなら,宿題があるさ…

 もう1位になったんだから…と,過去問をやることが減れば,子どもたちの負担も減るんだけどなあ。
 逆に,「石川は過去問を徹底的にやったから1位になったんだって。おれらの県も続け!!」ってなったら,日本の子どもたちは,どうなるんだろうか。
 そうなると,石川の次の手は,土曜授業再会と夏休みの半減かな。ま,これも,もう始めている市もあるけど(^^; やっぱり量だけだろうな。

 アメリカのニューヨーク州では,統一学力テストをうけなかった児童・生徒(保護者)が50万人を超えたと聞く。序列のみで,自分の学校の教育のあり方を語って欲しくない…という保護者の願いが現れた結果だろう(鈴木大裕著『崩壊するアメリカの公教育』岩波書店)。
 日本では,来年度も再来年度も,悉皆で調査されるらしい。

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