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山路敏英著『理科教育法入門:科学のたのしさ伝えたい』

 親の仕事を受け継がず,公立中学校で理科を担当して,今は,明星大学で教員希望の学生を教えている著者が,その学生達にどんなことを語っているのかが書かれています。
 教育界の常識(実験的に明らかにされたわけではないようなものが実に多い)に対して,居丈高に反論するのではなく,現場にいたときの子どもの授業の様子や感想を紹介しながら,しっとりと「こうじゃないかな」「こっちの方の考え方が,子どもの認識に合っているのじゃないかな」と語りかけてくれます。これぞ,生きて働く〈教育原理〉を教えていただいた感じがします。
 「日本の科学教育の歴史から学ぶ」は,なかなか骨のある論文ですが,こちらも,とても読みやすくなっており,まさに,理科教育法にピッタリです。これを知っているのと知らないのとでは,現在の理科教育・科学教育への取り組み方が変わります。私たちは,雑多な知識を教えて満足していてはいけない。
 これからのアクティブ・ラーニングとやらは,科学の基礎・基本を扱う授業でこそ,その有効性が出てくるんだと思います。
 仮説実験授業から学ぶことが如何に多いかの証明でもあります。

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