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りぼん・ぷろじぇくと著『新・戦争のつくりかた』

 10年前に読んだ『戦争のつくりかた』が新装を新たに出版されていたので,読んでみました。

 本書の帯に,”よくよく考えれば,「平和」の反対語は「戦争」じゃなくて「ペテン」だとわかります。ぼくらがペテンにひっかかるところから,もう戦争は始まっています”’というアーサー・ビナード(詩人)の言葉が紹介されています。これが,一番,心に残った言葉です。
 実は,本書が,10年前に『戦争のつくりかた』として出版された本の続編かというと,そうではありません。本文の内容は,全て同じです。ただ,この10年で,先の『戦争のつくりかた』が予言したことが,着実に進んでいることを「付録」で紹介しています。この間,実にたくさんの法律ができ,そのどれもが,着実に,本当に一歩一歩,日本を戦争ができる国へと導いているのです。この間の法律や施策の一つ一つを見ると,たいしたことないやと思うかも知れませんが,すべてはつながっているのです。
 わたしたちは,「戦争するっていったときに反対すればいいや」と思っているのですが,その時は,すでに反対できない。いや,もしかすると,戦争賛成の方に意識が洗脳されているかも知れない…「平和」の反対語を「戦争」だと思っている間に,ペテン師達は,着実に「普通の国(戦争のできる国)」にしていくのです。
 かつてのナチスも,国民から絶大な支持を得ながら,大きくなり,そして暴走していきました。民主的に選ばれたから,平和につながる…そんなことは言えないのです。
 国民一人一人がダマされない,ペテンにかからない,そんな目を持っていないと,いつの間にか,新たな戦前になっている…いや,すでに,その一歩手前かもしれません。

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