« フランク・バヴロフ著『茶色の朝』 | トップページ | ジェームズ・クラベル著『23分間の奇跡』 »

ドリアン助川著『プチ革命 言葉の森を育てよう』

 ドリアン助川にハマっています。この人の視点がおもしろいです。人間関係もおもしろいです。

 ハンセン病元患者を正面から扱った『あん』の著者であり「叫ぶ詩人の会」というユニークなグループで歌を歌っていたドリアン助川氏の若者向け応援歌です。
 これからの時代が,若者にとって簡単に仕事が見つかるような時代ではないことは,明らかとなっています。
 そんな中で自分を見失いそうになる若者たちに,ドリアン助川氏は,「言葉の森を育てていこう」と呼びかけます。
 新たに,ある分野の「言葉=まずは名詞」を知ることは,その世界に飛び込むことであり,自分の世界が少しだけ広がることにつながります。それが,今までの自分の殻を破って一歩踏み出す原動力ともなるのだといいます。
 自分自身のことをふり返っても確かに思い当たることがあります。
 たとえば,一時期夢中になった「韓国歴史ドラマ」。主に韓国李王朝の時代です。そのドラマには新しい言葉が沢山出てきます。韓国語そのものもそうだし,韓国の歴史の話もそうです。そこで,私は日韓・韓日辞典も買うし,韓国歴史解説の本も買います。それくらいのめり込むと,いつかは韓国に行ってみたい,その地を訪れてみたい…と思うようになります。そして,「チャングムの誓い」のロケセットのある場所や,イ・サンの作ったスウォンへ行って,韓国の歴史に触れてきたのでした。ツアーじゃないので,なかなかスリリングな旅でした。
 7名のインタビュー記事も載っていて,こちらの言葉を巡る話もおもしろいです。ドリアン助川氏の人間関係がいかに幅広いかが分かってきます。でも,考えてみると,私の回りにも意外とそんな人がいるような気がします。その人達から,何を吸収するのか,どう影響し合うのかが大切なのかも知れません。
 興味を持ったら,とりあえず,その分野の言葉を徹底的に覚える…これって,単純なことで,わかりやすいですね。

|

« フランク・バヴロフ著『茶色の朝』 | トップページ | ジェームズ・クラベル著『23分間の奇跡』 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/105430/63742703

この記事へのトラックバック一覧です: ドリアン助川著『プチ革命 言葉の森を育てよう』:

« フランク・バヴロフ著『茶色の朝』 | トップページ | ジェームズ・クラベル著『23分間の奇跡』 »