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レイヴ・エティエンヌ共著『状況に埋め込まれた学習-正統的周辺参加』

 久しぶりに頭を使って本を読んだ。知りたいって思うことは,いいことだ。

著者 : ジーン・レイヴ/エティエンヌ・ウェンガー
訳者:佐伯 胖  解説:福島真人
産業図書
発売日 : 1993-11
 教える人がいて教わる人がいて,教える人が言ったことをちゃんと教わることで学習が成り立っている…なんて思っている教育界に一石を投じる本であることは確かです。
 実は,最初は,出てきている言葉の概念がつかめず,とてもわかりにくくて,なんどもなんども同じ場所をくり返して読んだりしていましたが,最後の方まで来ると,なんとなく,こんな私でも著者の言いたいことは伝わってきました。
 訳者である佐伯胖氏のあとがきを読んでから,本書を読むとよかったのではないか…と,今は思っています。佐伯先生の文章は,とても分かりやすいですし,なぜ,今(1993年),これを訳したのかがよく分かりますので…。
「勉強<する>のではなく,何かを<する>ために勉強をともなうのだ」という発想が学校にあると,もっと子どもたちへの指導も変わるような気がします。子どもたちに勉強して欲しかったら,「子どもたちが○○したい」と思うような状況の中に子どもたちを置いてあげる必要があります。自分もその社会に参加したいとおもうような集団です。それがなくて,点数だけでの指導では,イヤになるだけだし,子どものアイデンティティーの形成にも役立ちません。
「すべての学習がいわば,<何者かになっていく>という,自分づくりなのであり,全人格的な意味での自分づくりができないのならば,それはもともと学習ではなかった,ということである。」(佐伯胖氏のあとがきより)

 60ページ近くにもなる「解説」は,これまた専門的すぎて,一介の教師には理解できませんでした。

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つららはどうしてできるのか?

160126 やっと雪国らしい天候になったと思ったら,またまた暖かい日が続いて,60㎝近くあった雪も,どんどん融けています。
 屋根に雪が積もったので,つららができました。つららを眺めるのも,なんとなく楽しいものです。
 で,この写真に写っているお家のつらら…。向かって左の新しい家にはつららがありますが,右の家にはつららが全く下がっていません。さて,これはどうしたことでしょうか?みなさんは,わかりますか? と子どもたちに聞いたら,何と答えるでしょうか。
160126_02 つららは,単に気温が低いだけではできません。屋根に積もった雪がつららになるためには,一度,融けて水にもどる必要があります。屋根の雪を水に戻してくれるのは,大きく分けて二つあるでしょう。一つは雪そのものの重さによるものです。もう一つは,下からの熱=つまり,暖房をつけて,瓦の下を暖かくすることです。
 この写真の家では,左は人が住んでいますが,右には誰も住んでいません。ですから,おそらく2つ目の理由で,つららができるかどうかが決まったのだと思います。
160126_03 以前,子どもたちに「同じ家でも,つららができやすい屋根とそうじゃない屋根があるよね。それはどうしてか,分かりますか?」と質問したことがありますが,うまく答えられた子は,いなかったような気がします。
 授業に使えるネタだと思い,紹介しました。

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なかなか使えそうです「スマホ顕微鏡」

160125 スマホを顕微鏡に変身させるグッズを2種類購入してみました。その一つが,写真のようなもの。学研の「スマホde顕微鏡」です。定価は約2000円。
 専用のステージにレンズをセットして,スマホを台に置きます。レンズと下の台(この台にはライトもついている)との間には空間があって,そこにプレパラートを置きます。スマホが乗った台は,上下できるので,これでピントを合わせます。
 あとは,スマホの「拡大機能」を使えば,結構大きな顕微鏡画像をみることができます。もちろん,見るだけではなく,写真も撮れますし,なんなら動画も撮れます。
 右の写真は,植物の茎の断面を見たところです。
 この画像をクラスで共有するには,画像をパソコンに転送する必要があります。だから,今のところは,教師の研究用としての利用のみです。ただ,スライドガラスさえあれば,家にいても顕微鏡写真が撮れるので,教材研究には便利なものだと思います。

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クルマ脱出・四コマ写真

160124_01 夕方3時過ぎ,娘の車を脱出させようと試みた四コマ写真。
 まずは,なんとかウラの駐車スペースまで行き,駐車場に積もっている雪をどけてみた。下に少し見えるのが,セメント=つまり地面。すでに,あり得ない状態。

160124_02 やっとすこし掘り進んだ。先は長い。

160124_03 屋根の雪も尋常ではない。今日も明日もクルマは使わないけど,このままではあぶないような気がしたので,全部雪を下ろして,一度脱出させることにした。

160124_04 で,下ろした雪は,当然,下に貯まる一方で,この雪をよける場所もないし,道路までは,まだまだ4メートル近くあるので,今日はあきらめて,このままいてもらうことにする。
 これでも,がんばったんだからね!!

 これらの写真は,随時,LINEで持ち主に送っていたのであった。 

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寺田寅彦著『災害と人間-地震・津波・台風・火災の科学と教育』

 やまねこブックレット第6弾が出ました。今回は,寺田寅彦です。寺田寅彦の随筆は,これまで半分ほど読んだでしょうか。こうして,あるテーマにそって集められていると,また,違った読み方ができるものです。そして,まだ読んでいないものも読んでみたくなります。

 科学者でありながら名文も書く…科学随筆家・寺田寅彦の数ある随筆の中から,地震・津波・台風・火災などについて書かれている文章を集めたブックレットです。これらの文章から,寅彦の「物事に対する科学的な見方・考え方」が,しみじみと伝わってきます。
 寺田寅彦の随筆は,青空文庫などで,タダで読むこともできますが,本書は,編集の段階で,旧仮名遣いを改めたり読みやすくしたりしてあります。
 寅彦が,軍の増強をするなら,もっと災害について科学的基礎的な研究にも力を入れて欲しい。それが,最終的には国家の為になるのだ…と言うような意味のことを言っています。時代が時代なので,こういう表現しかできなかったのでしょうが,それでも,科学的の考え方のないところでは,進歩はないと言っているのはさすがです。
 寅彦の熊本の第五高等学校時代の英語の先生は夏目金之助先生でした。この先生は,のちに,夏目漱石と呼ばれる文学者になる人です。文学的な感覚は,この時に養ったのかも知れません。
 巻末には,中谷宇吉郎の「天災は忘れた頃来る」と板倉聖宣の「研究の楽しさを知っている科学者寺田寅彦」も掲載されています。短い文章ですが,2つとも,寺田寅彦の人となりを表していて,貴重な短編です。

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ドリアン助川著『あん』

 本書のことは,1月のサークルで知った。
 そのサークルの時の話題は,同じ著者が書いた別の本の紹介からだったが,こんな本も書いているという話になり,内容は,ハンセン病を扱っているということだった。
 ハンセン病については,私も,相当調べたことがあったので,興味が沸いて読んでみた。
 ここに出ている,「柊に囲まれた療養施設」や「ハンセン病資料館」というのは,多間全生園のことに違いない。私は,数年前に,一人でここを訪れ,園内をまわったことがある。とても静かな佇まいのであったが,やはり,柊の生垣に囲まれているようすは,異様でもあった。本書を読みながら,その時のことを思い出していた。
 その時の簡単な資料は,ここに書いたので,興味のある人は読んで見てください。

 本書は,桜の咲く季節からはじまり,桜の咲く季節で終わっている。柊という漢字は,木偏に「冬」と書くが,小説の中で,その両側を桜で囲むことに,なにかメッセージがあるのかも知れない…と思った。
 この物語は,映画化もされており,元ハンセン病患者の老婆を樹木希林が演じているらしい。もうすぐ,DVDも発売されると言うことなので,是非見て見たいものだ。

 ある中年男がお店を任されているどら焼店に,指の関節の曲がった老婆がやってくる。その老婆が作るあんは,とてもおいしくて,お店は繁盛し始める…が…その老婆は,かつてある病気を患っていたことが,うわさとして流れ…。
 以下はネタバレです。

 本書は,元ハンセン病患者を扱っていて,それだけで興味深いのだが,この小説の舞台は,患者が隔離されていた昔ではなく,現代である。らい予防法が廃止されてて久しいのだが,世の中の目は,けっして元ハンセン業患者にはやさしくはない。そんな中で,生きる喜びを見いだしていった老婆の姿に,中年男は,勇気づけられるのだった。そして老婆もまた,前歴者である中年男と関わったことで,生きる喜びを見いだしていく。
 脇役の中学生の女の子も,いい味出している。
 読後にはさわやかな風が…とまではいかない。なにせ扱っているテーマが重いから。それでも,人間,みんな生きていていいんだよって気持ちになることはまちがいない。

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馬場のぼる著『11ぴきのねこ ふくろのなか』

 「11ぴきのねこ」シリーズでも,なかなか面白い一冊です。今日の読み聞かせに読んであげました。うちの学校では,ときどき,級外の先生による読み聞かせがあるんです。この本は,低学年の子どもたちにピッタリのお話です。

 低学年に読み聞かせをしました。
 立て札に書いてある注意を守らなかったために,ついには,化け物に生け捕りにされるねこたち。ねこたちは,機転を利かせて脱出します。が,しかし,また,立て札に注意書きが…。
 教訓じみた話であることは確かですが,ねこの行動に対して「ついつい,俺たちもそうやっちゃいそうだよなあ」っていうねこへの共感があったりして,面白かったです。

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北野武著『新しい道徳「いいことすると気持ちがいいのはなぜか」』

 サークルで教えてもらい読んでみた。道徳教育のうさんくささがよく分かる。

 やはり,ただの芸人じゃない。といったら武さんに失礼かな。
 道徳と良心というもののもつ本質をズバリ言い当ててくれて,ホントにそのとおりだと思う。
 道徳なんて,時代によって変化する物。権力者こそ,それまでの道徳なんて無視する物…ということも,時代を超えて言えることだろう。
 それでも,道徳が必要に感じるのは,集団が上手に生きていくための処方箋としてだし,それはそれで意味がある。でも,外から強制されて自分を規制するのではなく,「自分自身の道徳を持て」と励ます。「自分自身の道徳を持て!」というのは,換言すると,「自分の人生は,自分の基準で生きろ!」ということになるだろう。
 人に合わせて生きることを否定するわけではないが,自分の人生を自分らしく生きるときに必要になることこそ,自分にとっての道徳なんだろう。
 今,お上から,道徳教育の強制化が激しくなっている。そんな今だからこそ,すべての教師・大人たちに読んでもらいたい。

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赤ちゃんにやさしい病院

160120 珠洲市の総合病院の玄関に,右のようなパネルが飾られていました。
「赤ちゃんにやさしい病院」
だそうです。ユニセフから認めていただいた印らしいけど,いろんな病院にあるのかなあ。
 これまでも何度も訪れた病院。今までは全く気づかなかったけど,今回,たまたま目に入った。
 ま,そんなもんです。

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益川敏英著『科学者は戦争で何をしたか』

ノーベル賞を受賞したときのテレビ映像から,なんとなくちょっと興味を引く人だなあって思っていたのですが,そのわけが,本書を読んで分かりました。
益川さんの師匠である坂田昌一氏のことは,これまでもいろんな本を読んできていて少しは知っています。核廃絶や平和運動に積極的に取り組んできた科学者です。
後輩である益川さんは,その坂田さんをたいへん慕っていたようです。そして,影響を受けています。
益川さんは,坂田さんの「科学者である前に人間たれ」の精神をしっかり受け継いで生きてこられました。また,「科学者には現象の背後に潜む本質を見抜く英知がなければならない」という坂田先生の言葉も紹介しています。
益川さんは,ずっと,市民の中に入って一緒に語る科学者でした。そういう意味では,高木仁三郎さんたちと共通するタイプかも知れません。組合運動にも熱心だったようです。
本書の後半は,現安倍政権の危うさについて,辛辣に語っています。
たくさんの人に読んで欲しい,科学者からの警告書です!!戦争をしちゃいけません。戦争ができる国になってもいけません!!

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氷酢酸と言うだけある…

160114 実験で「酢酸」を使おうと,前日に薬品棚を覗いたら,写真のように凍っていた。考えて見ると,酢酸の融点は17度くらいだから,無理もない。氷酢酸という名称も,室温で凍ることがあるからきたものだろう。
 ところが,昨年,凍らせてみせるために試験管に取っておいた酢酸の方は全く凍っていない。ゴム栓はずっとしておいたのに…。ためしに,一晩冷蔵庫に入れておいたが,やはり凍っていなかった。いつのまにか不純物が混ざったのだろうか。私の知識では,原因不明。
 職員室に置いて帰ったが,殆どとけていなかったので,暖房のところに置いて,なんとか1限めの授業に間に合った。

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迫力の書

160110_01 明治神宮に行った際,神社の回廊に,全国各地から集まってきた書き初めの書が飾られていました。その文字にビックリ。これぞ書き初め!!という感じで,まさに,新年への気迫や清々しさが伝わってきました。
 小学校1年生のとてものびのびとしたなひらがな。用紙いっぱいに書かれた力強い文字。太い筆の扱い方にも慣れているし,1まいの紙を有効に使った文字の配置にも脱帽です。ほんと,うまい子がいるものですね。
160110_02 小学校の教科書のお手本を見ても,ここまで文字は太く書かれていません。やっぱ,太く書いた方がいい。とりあえず,「太く書こう」っていおうっと。

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チョウチンアンコウの提灯か?

160108 あんこう鍋を食べました。
 この時期,スーパーのお魚コーナーには,タラのぶつ切りと,アンコウのぶつ切りが並んでいることがよくあります。
 うちでは,鍋にするときには,タラの方が身も食べやすいので,大抵タラを食べているのですが,年に1,2回はアンコウも買ってきます。
 アンコウは,一体どこを食べているのか,どれが食べれるのか,よく分からないままにしゃぶりつくのが普通のようです。それがあまり好きではない家族もいるんでね。
 で,食べていると,身からなにやら触覚のような物が出ている部分がありました。これって,チョウチンアンコウの提灯ジャナイカ?といいながら食べていたんですが,本当のところはどうなんでしょうね。
 だいたい,私たちが食べているアンコウってチョウチンアンコウなの? 
 そんなことも分からず,海辺に住んで50年もたったんです。_(._.)_

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ベレムナイト続編

160101 昨日紹介したベレムナイト。
 駐車場1階のこんな場所にあります。まさに,全面化石だらけです。男子トイレにもたくさんみることができます。たぶん,女子トイレも(入ったことないからわかんないけど)。

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