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日高敏隆著『昆虫学ってなに?』

 発売された頃に買った本ですが,読まないままでした。今回読んでみて,読まなかった2年間のうちに,けっこう多くの昆虫の名前を知ったなあって思います。

 1990年~2005年頃にかけ,日高さんがいろんな雑誌に書いてきた昆虫エッセイを集めた本です。とくに,本書のタイトルともなっている「昆虫学ってなに?」というのは,動物園協会というところから毎年発行されていた「インセクタリゥム」という雑誌に掲載された文章だそうです(奥本さんのあとがきによる)。
 この「インセクタリゥム」には若者昆虫研究者が,いろんな論文を寄せていたようですが,それを分かりやすく解説しながら紹介してくれていて,とてもおもしろいです。
 昆虫の姿や名前は知っていても,その生活や種族保存のための努力などは,全く知らないことだらけなので,とっても興味深く読むことができました。
「生きものたちの世界は本来的に情報とコミュニケーションのシステムとしてできあがっているのではなく,何を情報に使って生きるかという闘いの場であるような気がする。これは,人間の世界でも同じことである。主体を抜きにした「環境情報」というものはあり得ないのだと思う。」(同書,p.105より)

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