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小松貴著『裏山の奇人』

いやー,面白い本だった。
著者は,「好蟻性昆虫」を主な研究対象としているようだけど,本書の題材は,その研究に付随しながら,著者の好奇心のおもむくまま,もっと多岐にわたる。
で,そんなマイナーな研究をちびちびとやっている話かというと,そうじゃない。
文章が上手だからなのか,「研究が大好きだ」と言うことが伝わるのからなのかは知らないが,この極めてピンポイントでしかない話題を,たのしくドキドキしながら読ませる力がある。
文章力があるんだろうなあと思う。研究者然としない文体は,とても好感が持てて,「おれも研究者になりたかったなあ」って思ったりもした。
著者の小さい頃を知っている知り合いの話では,その頃から「研究者にでもなるんかな」と思っていたというから,こりゃ,本物だ。
「私が,私の知識欲を満たしたくてやるのだから,そして何より,そうした研究のなかにこそ科学という言葉の本来持つ重みが隠されていると,私は思うのである。(p.262)」
いい言葉だ。

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