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小松貴著『裏山の奇人』

いやー,面白い本だった。
著者は,「好蟻性昆虫」を主な研究対象としているようだけど,本書の題材は,その研究に付随しながら,著者の好奇心のおもむくまま,もっと多岐にわたる。
で,そんなマイナーな研究をちびちびとやっている話かというと,そうじゃない。
文章が上手だからなのか,「研究が大好きだ」と言うことが伝わるのからなのかは知らないが,この極めてピンポイントでしかない話題を,たのしくドキドキしながら読ませる力がある。
文章力があるんだろうなあと思う。研究者然としない文体は,とても好感が持てて,「おれも研究者になりたかったなあ」って思ったりもした。
著者の小さい頃を知っている知り合いの話では,その頃から「研究者にでもなるんかな」と思っていたというから,こりゃ,本物だ。
「私が,私の知識欲を満たしたくてやるのだから,そして何より,そうした研究のなかにこそ科学という言葉の本来持つ重みが隠されていると,私は思うのである。(p.262)」
いい言葉だ。

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MROで放映されます

150831 19,20日に行われたKITサマー・サイエンス・スクールの模様が,MROで放映されるようです。日時は,9月2日,午後7時~です。もっとも,この講座は,KITの先生方が担当しているので,番組も,その講座が詳しく取り上げられます。私たち,現場の教師が担当した部分は,本の数秒でしょうが,ま,見てやって下さい。
 写真は,参加した講座名を参加した子どもたちみんなで叫んでいるところです。

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今年も初任の教え子に再会

150821 KITサマーサイエンススクールの会場で,今年も,教え子に会った。というか,講座が終わったら会いに来てくれたのだ。
 この子は,私が片山津小学校で初任として赴任したとき担任したときのメンバーの一人だ。一番下の子は,小学六年生の女の子。だから,KITに参加するのも,今年で最後ということになる。
 KITのことは,年賀状で私が知らせてから,ずっと来ていると言っていた。

 今回は,珍しく,小学校時代の話をしてくれた。
「先生,今になって,《生類憐みの令》とかの意味が分かるわ~」
なんて,言ってくれた。
 「生類憐みの令」とは,将軍綱吉が出したものとして有名だが,この法令を扱った授業書《生類憐みの令》は,「いくら善意であっても,押しつけるととんでもないことになる」ということをたのしく学べるようになっている。当時,五年生だった子たちと,道徳の時間に大いに議論したことをよく覚えている。
 この子たちが,いろんな授業書を喜んで受け入れてくれたから,私は,安心して仮説実験授業lを軸とした教師生活を始めることができたのだった。
 昨今の学力を巡る現場を見ていると,まさに「子どもたちに学力をつけるためなら」という教師の善意で学校が動いているのがよく分かる。そのために,子どもたちの自由時間を奪い,家庭生活にもゆとりがなくなってきていて,かわいそうなくらいだ。
 私が子供の頃は,もっとゆったりと,遊びまくっていた。それで大人になったんだけど,それじゃあ,ダメなのだろうか。そんな根本的なことも,考えさせられた,教え子との再会だった。

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簡単カメラで青写真

150820_02 KITサマーサイエンススクール「光と虫めがね」の2日目は,手作りカメラで写真を撮るところから始めました。
 今年は曇っていたのですが,写真を撮るときだけ,時々,弱い日差しもあって,約10分~15分ほどで,いい写真が撮れました。
 この講座,2年前にもやったのですが,今年は新しいものを準備しました。それは,撮った写真を貼れる「認定書」です。150820_01
こうしておくことで,自分で撮った写真の保存にもなるし,展覧会もできました。

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竹田かずき著『入門 グラフの世界へようこそ!』

150817 今回は,ガリ本の紹介をします。
 ガリ本とは,一般の書店に売っていない,うちの研究会のメンバーが作った自費出版の本のことです。
 昔は,ガリ版刷りの印刷した原稿を集めて冊子にしていたので,ガリ本という名前がついてますが,今じゃ,みんな,パソコンで原稿を作るので,本の見た目の雰囲気は,書店で販売されている一般的な図書と遜色ありません。
 一方,書かれている中身は,私自身が研究したいこと・知りたいことがモロに出てくるので,一般図書よりも,とても刺激的で,何度も読み返すこともあります。
 この本は,グラフのことについて書かれた本です。「両立(量と率)グラフ(仮説実験授業研究会で呼んでいる)」から「対数グラフ」まで,グラフで見る便利さがよく分かるようにまとめられています。本文の文字のポイント数も大きいので,私でもメガネ無しで読めました。スマホも文庫もメガネ無しじゃ読めなくなったんで,大きな文字を見るとホッとします。

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田中修著『タネのふしぎ』

タネの発芽条件は,「水,空気(酸素),適当な温度」と五年生の教科書には出ています。
そして,親切な先生方は,「発芽には日光は関係ない」ということまで説明したりしています。
しかし,本書を読むと,これまで,常識だと思っていたことが,?????となります。

この夏,本書を基にしたレポートを読む機会があり,とても興味を持って読みました。

花粉管が伸びていくのはなぜかなど,いろいろと興味深い話題がいっぱいです。

植物に興味のある方,小中学校で理科を教えている方にお薦めです。

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鎌倉大仏

150813 鎌倉と言えば,鎌倉大仏でしょう。
 予定には,入っていたようないなかったような…でも,せっかく来たので,寄ってみることにしました。この大仏の前で撮った白黒写真が,私の幼少の頃のアルバムにあります。が,まったく覚えていません(^^;;
 おそらく45年ぶりくらいに訪れたことになるのでしょう。
150813_01 そにしても,鎌倉大仏が国宝だということを知りませんでした。こんなに雨ざらしの国宝も珍しいですよね。国宝の仏像って,宝物殿で湿度を気温を管理されて並んでいるというイメージが強いのに。でも,そのギャップが,余計に力強さを感じます。
 お腹の中にも,入って見ました。つぎはぎだらけでした。
150813_02 ちょっとあそびの写真も撮ってみました。若い子がよくやる〈遠近感を利用した写真〉です。

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今夏,我が家の最高人数

150812 この夏,我が家で一番人間が集ったのが,写真の時です。家は,改築中なので,近くの宿舎に泊まったもらいました。例年なら,みんなうちに泊まります。このメンバー以外にも,自分の子どももいたりするので,もっと集まるときもあります。
 年に1度しか会わない子どもたちが,年年大きくなるので,楽しみです。
 以前は,犬も来ていましたが,最近は,高齢のためお家でお留守番となっています。

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長谷寺の植物

150811_01 鎌倉の長谷寺と言えば,あじさい寺と言われるほど,あじさいの株がたくさん在るお寺さんです。ただ,私たちが訪れた頃には,すでにあじさいの花の季節は終わってしまっていて,剪定もすんでいるような状態でした。
 でも,この寺には,他にも季節によって,花がいっぱい咲くようです。
150811_02 長谷寺の花を紹介した写真集までありましたから…で,結局,その写真集を買っちゃいました。旅に出ると財布のひもが緩むんだよなあ。

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長谷寺

150810_01 江ノ電に乗って向かった先は,長谷寺。
 このお寺には,長谷観音と呼ばれる大きな「十一面観音菩薩」がご本尊として観音堂におられます。隣の阿弥陀堂にも大きな阿弥陀様が座っておられました。やっぱり,仏像は,なんか,気持ちが癒されます。
 さすがに,観音堂や阿弥陀堂などの堂宇の中は撮影禁止だったので,仏像の姿は紹介できませんが,一見の価値のある観音菩薩さんでした。
150810_02 そうそう,宝物館もあったんですが,残念ながら,この日は,改装のために長期休館でした。HPによると,今年の秋頃には開館するようです。

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吉田満著『戦艦大和ノ最期』

よくもまあ,当時のことをこれだけ詳しく書けるものだ…と感心した。こういう本があることは知っていたが,「今さら読んでもなあ」と思い,敬遠してきた。が,最近,政治の動向がきな臭くなってきたので,なんとなく,こういうものにも触手が動くようになったのだ。

最後の解説は鶴見俊輔氏が書いている。

大和の特攻は,ムダなのか…オレらの死の意味はなんなのか…艦船上で悶々とする兵士たち。「負けて目ざめることが最上の道だ」とは,自分達の死を意味づける究極の言葉だ。「日本の新生に先駆けて散る。まさに本望じじゃないか」
もっと前に,降伏していれば,大和の死もなかったのに…。

全編文語体で書かれている本書から伝わってくるのは,戦場の姿だs。

所詮,「戦う」とは,こういう姿が現れるってことなんです。

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「さざれ石」を科学の目で見ると…

150808 君が代に出てくる「さざれ石の~,巌となりて」の「さざれ石」。いろんな神社にいろんなものが飾られています。これまで見てきたものは,大抵は,おおきな礫岩でした。
 今夏,おじゃました鶴岡八幡宮の一角にも「さざれ石」がありましたが,これは,今までとは違い,石灰質角礫岩です。
 立て札の説明によると…
150808_02「石灰岩が雨水で溶解され生じた乳状液が小石を凝結して「君が代」に詠われているように大きくなって岩に成長したものです。学名を石灰質角礫岩と言います。」
とありました。
 この岩は,ここに在ったのではなく,岐阜県の方から寄付されたものらしいです。

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ドローンと江ノ電

150806 次の日,もう一度,鶴岡八幡宮へ出かけました。ハスの花がきれいに咲いていて,なかなかよかったです。宿が近いと,こういう便利さがあります。
 人が少ない境内で,ドローンを飛ばしているグループがいました。たぶん,許可を取って飛ばしていたんだと思います。なんか,神主さんみたいな人も近づいていたから…。ドローンをみるのは初めてでした。とても安定したラジコンだなあと思いました。
150806_02 その後,朝食を食べてから,江ノ電に乗って,さらに西へと向かうことにしました。鎌倉大仏とその周辺を散策するためです。江ノ電に乗るのも初めて。ちょっと子どものようにわくわくしていました。

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鶴岡八幡宮で見つけた動物たち

150805_01 鶴岡八幡宮で見つけた生き物を紹介します。
 まず,入ってすぐの,舞殿というところで右のようなバッタを見つけました。結構大きいバッタでした。思わず写真を撮りましたが,私以外にも撮っている人がいました。
 また,八幡宮には,源平池と呼ばれる大きな池があります。この池で,アオサギにパン後あげている人がいました。そのこぼれたパンを食べようと,カメが岸に寄ってきました。150805_02最近,日本の池には,ミシシッピアカミミガメがたくさんいます。この源平池にも,まず,アカミミガメが寄ってきました。が,その後ろから,イシガメかクサガメのような子もやってきて,ちょっとだけ,ホッとしました。

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鶴岡八幡宮

150804_01 八幡宮前から建長寺までは,意外と遠かったので,帰りは,路線バスに乗ってみました。地元のバスに乗るのも一興です。
 鶴岡八幡宮に来るのも勿論はじめてです。ま,神さんは,来たことがあるらしいです。
 鳥井の前に立つと神社のずっと奥の楼門まで見渡せるので,迫力があります。鎌倉幕府の力を感じました。
150804_02 あいにく,楼門は修理中でした。
 夕方になったので,明日の朝また来ることにして,夕食へと向かったのでありました。

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きれいで珍しい虫の写真がいっぱい…Ⅲ月紀・修羅

 写真のサイトを紹介します。
 今読んでいる『裏山の奇人』の著者である小松さんのサイトです。
 とてもきれいな虫の写真が並んでいます。解説もたのしいです。
 この本とサイトのことは,研究会の仲間のFBで知りました。
 サイトの副題は「その辺の生物の写真をただ晒すだけの場所」というなんともおもしろいタイトルがついています。
 小松さんは,好蟻性生物の研究者。好蟻性生物の話もおもしろいけど,そちらの方は本を読んでみてください。
 サイトは,http://sangetuki.blog.fc2.com/

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半藤一利著『昭和史』

半藤氏が,戦後世代に向けて話した内容を1冊の本にしたものです。
これまで昭和戦前の歴史を読んだことはありますが,この本はとても分かりやすかったです。
戦前には,あの戦争への道については,いくつかのターニングポイントがあります。そのターニングポイントそれぞれについても詳しい著書がある著者だからこそ,本書では,それらの事件からエキスを取り出し,分かりやすい通史として示すことができたのではないかと思います。
最後に書かれていた,「歴史から学ぶ5つの視点」を肝に銘じていれば,今のような日本にならなかったのに…と残念でなりません。東日本大震災での福島原発の事故なども,あの戦争から,なにも学ばなかった日本が起こしたものだと感じます。
個別の物語を読む前に,まず,ざっと,この昭和史に目を通しておくと,理解も深まると思います。

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建長寺

150801_01 まずは,八幡宮を横切りながら,徒歩で建長寺へ向かいました。思ったより遠くて,けっこうくたびれました。
 鎌倉五山の第1位だったと思います。正式には「巨福山建長興国禅寺」と呼ぶそうです。三門の扁額にも「建長興国禅寺」と書かれていました。
 ここの三門はとても堂々としていて圧倒されます。
150801_02150801_03 また,仏殿のご本尊は大きな地蔵菩薩です。これだけ大きなお地蔵さんは見たことがありません。写真撮影禁止の張り紙がなかったので,堂々と写真を撮ってきました。とても慈愛に満ちたお顔でした。
 また,法堂には,天井に龍,修行の時の姿の釈迦さん,そして,ふっくらとした11面観音がいました。このお釈迦さんが,なんともかわいそうで,それでいて,勇気を与えてくれるお顔をしていました。

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