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やなせたかし著『アンパンマンの遺書』

 本の紹介をします。ブクログにも載せましたが…。

 同著者の『わたしが正義について語るなら』よりも,深い内容の伝記になっています。わたしは,こちらの方が,読み応えがありました。大人向けですからね。
 しばらく品切れになっていたのですが,こうして岩波現代文庫の1冊として,再度,世に出て来てくれました。あきらめていたのですが,よかったです。
 構成としては,自分の歩んできた人生を,起承転結の4つの章に分けて書かれてます。特に,転の章での,売れていくアンパンマンと反比例するように病魔に蝕まれていく愛妻の姿は,本当に,かわいそうです。
 文庫には,「94歳のごあいさつ」という,文庫本のためのあとがきも載っています。自分の終末を見据えて文章を書いているんですから,たいしたおじいさんです。
 柳瀬さんが,自分らしいキャラクター(アンパンマン)を発見する前に出会ってきた人たち…それもまた,柳瀬さんの大切な人生の同士なんですよね。だからこそ,彼は,決して「遅咲き」じゃないと思います。
 そのときそのときに一生懸命生きてきた,彼の人間性が伝わってくる話でした。
 久しぶりに,いい自伝を読みました。

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