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宮地祐司著『サイフォンの科学史-350年間の間違いの歴史と認識』

 今日は、仮説社の本を紹介しましょう。
 本書の著者である宮地祐司さんは、前著『生物と細胞』(仮説社)で「細胞説と感動的に出会える授業書」を紹介してくれました。今回の単行本は、これまでのサイフォンの原理の捉え方そのものに対する異議申し立てと、新たな授業の提案です。さらに、刺激的な本になっています。
 初めての方は、授業書から読んでみるのもいいかもしれませんよ。

 「サイフォンは大気圧で動いているのではなかった!!」
 理科に強いと思っている人ほど「真空ではサイフォンは動かない」と思っているのではないでしょうか。
 本書は,一高校教師が,サイフォン研究の歴史を原書でたどりながら,解明していった「サイフォンの研究科学史」です。
 著者が調査していった順に論が展開されているため,とても臨場感のある読み心地のいい文章になっています。これも,アマチュア研究家だからこそできた「文章展開」なのかも知れません。
 サイフォンの歴史を見ると「論理的に考えたからといって正しいとは言えない」ことがよくわかります。
 本書の後半半分は,仮説実験授業の授業書になっています。サイフォンを「水分子の鎖」で見ていく,とてもたのしい授業ができるようです。

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