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学力調査結果の公表がもたらすもの

 今日の新聞に,「文部科学省は29日、全国学力・学習状況調査の学校別の結果を市区町村教育委員会の判断で公表できるように実施要領を改定した。」と報道されていました。

http://mainichi.jp/select/news/20131130k0000m040073000c.html

 もともと「全国学力調査」とは,「現行の教育課程がうまく機能しているのか」「新たな教育課程に向けての事前調査」的な意味があったはずです。そして,文科省も「結果の公表により,数値だけが一人歩きするのはよくない」と言ってきたのでした。
 「序列をつけた公表はしない」とはいっても,マスコミが情報収集すれば,すぐに序列ができあがるでしょう。これまでも,地元マスコミが「○○高校からは,国立大学に何人入った」みたいな記事を特集しているのを見ても分かります。高校の教師は,そのために「国立大学を薦めたがる」傾向があります。これは,3者面談を3度やってきた親の立場から言って確かです。

 全国学力状況調査がなかった時代であっても,「子どもたちが学習内容を分かっていようがいまいが,どうでもいい」と思っている教師はほとんどいなかったと思います。特に小学校段階では,居残りをさせてまでも,しっかり教えてきたのです。
 数値を公表することで,いったい,何がよくなると思っているのか?
 序列はかならずできます。
 以前,保護者に,こんな話をしたことがあります。

「お母さん,80点をとってきたよ。」
「あら,頑張ったわね。今度は90点をとってきなさい。」

「お母さん,90点だよ。ぼくがんばったよ。」
「そう,すごいわね。今度は100点ね。」

「みてみて,お母さん,つぎは100点だよ。ぼくやったよ。」
「すごいね。ところで,100点はクラスで何人いたの?」

 子どもたちの学習意欲をあげるのも,下げるのも,われわれ大人次第です。

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コメント

政府・与党の立場とすれば、「世論の声を反映させた」というだけでしょう。一方、マスコミをみれば、散々「(反政府側のコメンテーターを呼び)情報公開は序列化につながる」などと言わせていながら、順位を公表する・・・。これはいったい何なんだ、と思わざるを得ません。

いま話題になっている「特定秘密保護法案」の報道も面白いですね。中国漁船の体当たりした映像がネット上に流された数年前、某A新聞社は「政府の情報管理は、たががはずれているのではないか。」と痛烈に政府批判したにも関わらず、この法案においては「国民の知る権利が・・・」と問題法案として報道しています。いったいあなた方は誰のために追求や問題提起をしているの?という感じです。

いずれにせよ、そんなあやふやな「世論」が「成績」を論評できるか、甚だ疑問です。

投稿: salir | 2013年11月30日 (土) 20:50

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