« パン屋さん「ふらっと」 | トップページ | 自生山那谷寺 »

知識は感動的に知りたい

Tanoju1309 今頃,月刊『たのしい授業2013年9月号』を読んでいます。
 『9月号』には,板倉聖宣氏の「大発見はどのようにしてやってくるか」という論文が出ています。そのなかに,「板倉さんはもともととても広範囲な知識と好奇心をもっているから,そんな多方面の問題を取り上げても,成果を挙げることが出来るのではないか」と誤解している人がいると指摘して,次のように述べています。

 私は「小さいときから〈いつか必要になりそうな知識〉の教育をしておく」という教育法に反対なのです。私はどんな知識だって,それが役立ちそうに思えたときに取り入れるようにしてきました。(中略)そこで「私はそれらの知識を感動的に学ぶことが出来て,私の好奇心を高めてくれた」と思ってきたのです。私が多方面なことに手を出して研究してこられたのは,私にもともと「基礎的な知識が不足していたお陰だ」と思っています。

 『9月号』には,他にも根本さんの「中学生,憲法に出会う」という授業記録が載っています。そこでは,教師である根本さんが,自分の授業を受けた子どもたちと比較して,次のように述べています。

 子どもたちがお互いの考えをぶつけ合いながら学び合い,楽しみながら考えを深めていっているようすを見ながら,自分が学生時代に日本国憲法について「何の感動もなしに知識を得てしまった」ことが悔しくてなりませんでした。

 お二人の文章を読んで,知識は,「たくさん覚えればいい」「知っているほどいい」と考えられがちですが,そのためにかえって好奇心がそがれる場合もあるのではないかと思いました。日本の子どもたちの現状を見ると,「学力」を心配するより,「やる気のなさ」を心配する方が喫緊の課題なんですが,現場ではなかなかそれが浸透しません。
 知識は感動的に知りたいです。
 それは子どもはもちろんのこと,大人になった今でも同じです。
 

|

« パン屋さん「ふらっと」 | トップページ | 自生山那谷寺 »

月間『たのしい授業』関連」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/105430/58506773

この記事へのトラックバック一覧です: 知識は感動的に知りたい:

« パン屋さん「ふらっと」 | トップページ | 自生山那谷寺 »