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ジブリ・小冊子『熱風7月号』の反響

 ジブリの小冊子『熱風』の最新号が「憲法改正」を特集しており,「宮崎駿監督が憲法改正に反対している」という記事が載っているというので,ネットを騒がせています。
 例によって2チャンネルには,賛成・反対についての罵詈雑言が載っていて,悲しくなります。日本語をこんな風に使う若者たち(だと私は思っているのだが…)には,本当に日本を大切にしようとしているんだろうかって思います。と同時に,こんな日本語使ってしか議論できない(議論とも言えないか…)若者を大量に生み出していることに対して,義務教育に勤めている者の一人としての反省もあります。
 今,このタイミングでこんな文章が流れるのは,それは選挙を意識しているのでしょうね。これは,いわゆる護憲派が「低投票率の中で,改憲派が3分の2をしめるかも知れない」と切羽詰まっていると感じているからだと思います。
 宮崎監督や鈴木プロデューサーは,これまでも,いろんな本の中で,自分たちの思想を明らかにしているので,今,「改憲反対」「9条を守れ」と言っても,わたしから見れば「そりゃそうだろう」と思うだけです。

 思えば,教育評論家の尾木直樹先生が,「教育基本法改悪反対」と言いだしたときに,「わたしは,ずっとこの問題に対しての立場を鮮明にはしてこなかったけど,今,言わなければ,いけないと思った」と旗幟を鮮明にしたことがあります。
 しかし,前回の安倍総理の時に「教育基本法」は改悪され,「子ども中心」から「国家」中心へと,その教育の基本的立場を,日本は大きく転換しました。今,学校現場は,そういう流れの元での政策が行われています。これは,民主党の政権になってからも,あまり変化はありません。

 ま,ともかく,この時期に出された文章は,ジブリのHPでも紹介されていますので,ご一読ください。
http://www.ghibli.jp/shuppan/np/009355/
 

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

私は改憲という立場をとっていますが、「長期戦」は避けられない、という感じです。

憲法96条(発議要件)については、自民党もやや慎重になっています。私も、この発議要件については、「大日本帝国憲法ですら2/3以上の議決を要していた」のですから、先行改正には反対の立場です。

しかし、9条も含めた抜本的な改正は必要だと考えています。
いまの憲法も教育基本法も共通していますが、どちらも普遍的で立派な内容ではありますが、日本の国柄や、国民の常識は、まったく記されていません。「憲法は権力を制限するもの」とよく言われますが、であるならばこそ、9条を強化する運動があっても良い気がしますが、そうした改正議論は全然聞かれません。

そもそも、これだけ改正論議が続くのは、日本国憲法そのものが日本という国家に根ざしていないからです。憲法学者は、条文の解説はできますが、「なぜそのようになったのか」という経緯や歴史的な背景を教えてくれる人がいません。
そして、なにかの経典のように、議論すら否定する勢力がいることの問題です。「自民党草案は危ない」という政党や議員が国会にいます。しかし、草案はあくまで「たたき台」であって、修正や推敲されるものです。そのうえで、発議にかけ、最終的に国民投票によって決まるものなのに、議論することが仕事の国会議員が、こと憲法になると議論を避け、「憲法改悪で軍靴が聞こえる」などと言われるのですから、困ってしまいます。

また、「日本としての歴史」がほとんど学校教育では教えられていないことの問題もありますね。

投稿: salir | 2013年7月20日 (土) 16:50

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