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山田洋次監督作品『15才』の中の「詩」

 山田洋次監督作品のDVDブックを買っています。
 最新作は『15才(学校Ⅳ)』でした。
 作品の中で,引きこもりの登という男の子が,主人公の大介(この子は不登校という設定)に贈った「詩」が紹介されます。
 その詩がとてもすてきです。

 草原のど真ん中の一本道を
 あてもなく浪人が歩いている
 ほとんどの奴が馬に乗っても
 浪人は歩いて草原を突っ切る
 早く着くことなんか目的じゃないんだ
 雲より遅くてじゅうぶんさ
 この星が浪人にくれるものを見落としたくないんだ
 葉っぱに残る朝露
 流れる雲
 小鳥の小さなつぶやきを聞きのがしたくない
 だから浪人は立ち止まる
 そしてまた歩きはじめる

 不登校だった主人公が,家出をして,屋久島へと向かいます。その間,さまざまな大人や同世代と出会う中で,少しずつ自分の立場を客観的に見直せるようになってきます。思春期の危うい感情をとってもうまく表現していて,楽しい映画でした。視聴後は,とってもさわやかな気持ちになれます。
 「この星が浪人にくれるものを見落としたくないんだ」ってところで,ドキッとしました。これまで50年以上生きてきたわたしは,ちゃんと,この星がくれるものを見落とさないできたのだろうか…と。生き急いできたつもりはないけど,不登校の大介や,引きこもりの登が感じた「この星がくれたもの」を見ていないのではないだろうか…と。

 「今のままの君でいいんだよ」というメッセージが伝わってくる素敵な映画でした。

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