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遠山啓氏の言葉

 数学教育協議会(数教協)が作成した『わかるさんすう』という学習書(教科書の代わりになる,というか,教科書より断然いい)があります。1年生~6年生まで揃っていて,小学校の算数を見渡すには絶好の資料です。
130614 その『わかるさんすう』を指導するための教師用指導書として『わかるさんすうの教え方』という本も出ていて,これも1年生~6年生まで揃っています。これもまた大変分かりやすい本です。
 その『わかるさんすうの教え方』の「はしがき」には,当時,数教協の代表であった遠山啓氏が子どもたちが算数で落ちこぼれる(教師が落ちこぼす)原因として,次の二つをあげています。
 第一は必要でもない教材を多量に教え込もうとしている「つめこみ教育」である。そのためにもっとも重要な教材がいい加減になり,子どもがわからないのに次にすすんでいく,という形になっている。
 もう一つは,「はやく答を出せ,はやく,はやく」と急かせる「せき立て教育」である。この二つが「落ちこぼし」を大量につくっている最大の元兇なのである。

 そして,「落ちこぼし」を出さない教育を進めるためには,
不必要な教材を大胆に切りすて,算数の急所ともいうべきごく少数の重要な教材を,ゆっくり時間をかけて徹底的に理解するようにしていくことである。
と述べています。そのとおりだなあって思います。
 かけ算の意味も,分数の意味もよくわからずに,中学校へいってしまう現状は,この文章がかかれた40年前と,何も変わっていないようです。
 せめて,自分が担当した子どもたちには,ゆったりと算数ができる喜びを味わってほしいと思います。ただ,「楽しさ」となると,別問題があって,ここは,仮説実験授業の考え方を取り入れないといけないんですよね。

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