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武田邦彦著『「正しい」とは何か?』

 珍しく本屋で見つけて3冊の本を購入してきました。その1冊がこれ。
 面白くて刺激的だったので,一気に読んでしまいました。
 おすすめです。

 武田邦彦と言えば,科学的に捉えた「環境問題の問題点」について指摘してきている学者です。原子力開発のまっただ中にいたこともあって,なかなか貴重な体験をしていらっしゃる方です。講演会も聞いたことがあります。
 本書は,大学の講義を聴くように,「正しい」とは何かを,哲学的に解説してくれます。武田教授が,なんで,あのような発想をして,問題点を指摘できるのか。その一端が垣間見れました。
 「正しいこと」や「正義」,あるいは「善意」は,人の数ほどあるんです。それを知っていて人とつきあうことが大切です。
 「自分も正義」「人も正義」,そのぶつかり合いが戦争だったりします。人類が戦争を避けるために大切なことも述べられています。
 北朝鮮が諸悪の根源だと思っている人,アメリカからの独立を求めている人,右翼,左翼…とにかく,いろいろな立場の人に読んでもらいたいです。

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コメント

誰もがもつ「権利」。しかし、福沢諭吉は「権理」と訳しました。

利益ではなく、ものごとは、道理・ことわり・論理的に考え行動することが大切である、という教えです。

学問・科学は自由です。国家も、自由を保障し権利を与えています。しかし、それは事実を否定してはいけないうえでのことです。

国家は、個人の権利は把握できません。
しかし、国民の権利は、これまでの伝統・文化などになぞられ概ね把握できます。


とくに外交は、そういう意味では国益と国益が常にぶつかりあいいます。しかし、それを如何にうまく解決するか?「権理」が問われているわけです。

残念ながら、日本国憲法前文に書かれているような外国は圧倒的に少ない、というのが現実です。
大東亜戦争・太平洋戦争で、治安維持法がひかれ、自由闊達な意見を否定し、事実を知らぬままレッテル貼りで、痛い目にあったのはそう昔の話ではありません。

そういう意味では、戦後のタブー化する風潮(憲法改正議論や国防軍化の議論など)はあまり良いものではない、と私は思いますね。

投稿: salir | 2013年3月24日 (日) 22:19

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