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教員,警察官の退職金減額による早期退職

 埼玉県の教員の早期退職の話題がきっかけとなり,各県にも同様の流れがあることが報道されています。警察官でも,大学でも…。
 これらの職業は,昔は「聖職」と呼ばれていて(本人たちもそう思っていた節がある),なにか他の職業と違う神聖な仕事だと考えられていた時期もありました。しかし,今では,汚職もするし,盗撮もするし…。でも,ほとんどの教員,警察官は,自分の仕事に誇りを持ってやっているはずです。
 教育界で言えば,少なからずそんな聖職意識のあった場所に,無理矢理競争を持ち込んで一般企業と同じだ!とやってきたのは,為政者側です。そして,早期退職者が増え,精神疾患も増え…。これも一般社会と同じになりました。目的達成ですかね? と同時に,アベ総理の日教組つぶし,見事成功へ! です。
 しかし,今回の退職金に関わる早期退職について,文科省の大臣は「許されぬ」と言ったと報道されていました。
 私は,それを聞いて不思議に思いました。
 これまで,教師に対し,能力(どんな能力なのか? 少なくとも私にはない能力)に応じて金額に差をつけて,「金が欲しけりゃ言うことを聞け」とばかりに,イエス・マンばかりを育てようとする政策をとってきた当事者が,「金に応じて対応した教員」を批判するのは,全くばかげたことです。
 途中でやめる教員を批判するのは簡単です。そりゃそうです。ちゃんと最後までやってほしいです。何よりも退職を決心した本人たちも,まだやっていたいと思っていたと思いたいです。
 私自身は,そのときになってみないと分からない…と思います。もし,2か月後に「退職金が全くゼロになる…」と言われれば,今の職場を放り出すでしょう。要するに,今回の問題は金額という「程度の問題」なのです。今回ぐらいの金額が,今の仕事を全うするだけの価値があるのかどうか…それは人それぞれで違うはず。一概に「許されない」とはすませません。
 「なぜ来年度から…」とできないのか。こういう判断を迫った行政にこそ,批判の目が行くべきです。
 その点,埼玉県のPTA会長は,バランス感のある発言をしていました。さすがです。でも,なぜか,その後の報道には,一部省略が…。不思議?

 どうも最近の社会は,農民一揆そのものに対しては批判をするけど,農民一揆を起こさざるを得なかった状況を作った者に対する批判がとても弱くなりました。本来は,バランスが必要なんですがね。
 労働運動が下火になってきたことや右傾化してきたことと,関係があるのでしょうね。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

 戦後,問題は山積しています。その通りでしょう。それはどうにか解決していく必要がありましょう。
 しかし,私はそもそも,「問題があること事態が問題だ」とは思っていません。
 問題があるからこそ,次の進歩があるんです。
 弁証法で言う,発展的な部分ですね。
 問題がなくなるというのは発展もなくなるということですから。
 そういう意味では,アベノミクス(なんでこんな言葉をマスコミは使うのかなあ)も一つの予想ですので,歴史はこれを発展的に検証していくことでしょう。
 ただ,ほとんど間違っている予想なのに,そちらの方に行くのはいやだなあって思うのです。でも,アベノミクスは間違っていないと思う人が日本には多いわけですから…。

 私の尊敬する人に「日本は,もう一度戦争をするのではないか…」と言っている方もいます。「歴史というのはそういうモノだ」と言うんです。
 私は信じたくないけど,信じる信じないは科学的な態度ではありませんから…。
 今後,着実に,日本が戦争のできる国に近づいていくのは確かでしょう。あとは,本当に戦争をするのかしないのか…になってしまうのだと思います。
 そのとき,また「国とは何か」「おれ達は何を守るのか」を考えるのでしょう。
 

投稿: 珠洲たの管理人 | 2013年1月31日 (木) 22:26

最近「アベノミクス」という言葉が巷を賑わせています。

簡単に言えば、アメリカが行った「ニューディール政策」ですが、これの原形を行ったのが、我が国「日本」です。

ニューディール政策は、教科書に載ってはいますが、この原形を日本で行った「高橋是清」という人物の名前は登場しません。

こうした不思議な現象は多岐に渡ります。

概ね90年代以降行われた「環境」「エコ」もその典型ですね。

片方では、浮力の原理を教えているのに「北極の氷は溶けて・・・」と教える。片方では、融点を教えるのに「南極の氷は溶けて・・・」と教える。

環境省がウソの誤訳した報告書を発表し、文科省が20ミリSvまでの被曝を許容したときの、「教師の対応」そのものが、まさに「聖職者」として問われることでしょう。

特に、中国と韓国ですが、日本の右傾化を懸念しています。
しかし、なぜ、右傾化が問題なのでしょうか?
戦後、ひたすらリベラル(左)〜中道を歩んで来た日本ですが、それでも問題は山積しています。邦人の尊い命がまた奪われました。

いつまで「詭弁」によって教育し、国家運営をしていくのか…。
これは、為政者のみならず有権者・国民の最も重い責任だと私は思います。

投稿: salir | 2013年1月31日 (木) 01:34

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