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池上正樹著『あのとき,大川小学校で何が起きたのか』

121118 「釜石の軌跡」と言われる行動をとった公立学校がある反面,それと対比されてきたのが,石巻市立大川小学校です。
 今回,大川小学校の被災に関するルポが出ました。その「不思議さ」と,今後の学校現場での防災のあり方をかんがえてみるために,読んでみました。
 その大川小学校では,地震発生から津波が来るまで50分はありました。なのになぜ,逃げ遅れてしまったのか…まだ明らかになっていないようです。本書は,その中間報告のようなもの。
 私は,この夏,石巻市まで行ってきました。この大川小学校へも,朝早く神さんと出かけて献花をし手を合わせてきました。大川小学校は北上川のすぐ側にありました。すぐ後ろには小高い山があるのです(写真)。なのに,一体なぜ逃げられなかったのか? 逃げなかったのか?

 108名の児童中,74人もの死者・行方不明者を出し,10人の教員も犠牲になった石巻市立大川小学校。地震発生から津波襲来まで50分もあったのに,なぜ避難しなかったのか? 校舎の後ろには普段も使っていたという裏山があったのに,なぜ登らなかったのか?
 それが未だにはっきりしていないことにビックリしました。本書を読むまで,私は,こういったことはもうしっかり分かっていることだとばかり思っていました。生き残った人もいるのだし,近くの人の証言もあるし…と。
 物事はそんなに簡単なものじゃなかったのです。それは,たぶん,責任問題に発展しかねないという,「上」の判断があるからだと思います。そう思えるに十分な「上の方々」の対応が,本書を読むと伝わってきます。
 まさに,いじめ隠蔽問題での「ある」教育委員会と同じ体質がそこにも見られるのです。
 一刻も早く真相を解明し,しっかりした防災対策をとって欲しいものだと思います。
 と,同時に,同じ教員として,襟を正して子どもたちの命と向き合っていきたいと思いました。

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