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『「親日」台湾の幻想』

 台湾本です。
 現在の若者文化交流の話も出てきて,なかなかおもしろかったです。

 台湾には親日派が多い。同じように日本統治時代を経てきた韓国では「反日」が多いのに,台湾はちがう。…それは,日本統治時代,日本人が台湾にたくさんのいいことをしたからだ…という論調が保守派から出ています。
 台湾に親日派が多いのは事実ですが,それはあの日本統治時代を心から懐かしんで,感謝しているからなのでしょうか。それとももっと別の意味があるのでしょうか。
 本書は,一般的な保守派から言われているような親日台湾という幻想をはぎ取りながらも,では,いま,なぜ台湾は親日的なのかを分かりやすく説いています。
 保守派にも左派にも距離を置きながら,自分の目で見た台湾を客観的に書いていて,私は,とても興味深く読むことが出来ました。
 終戦後,日本軍が出て行ったあとにやってきた国民党軍が台湾人(内省人)に対して行った悪行と比べると,相対的に「日本統治の方がましだった」というだけのことだということも知っていないといけないですね。
 台湾の人々が親日であることをいいことに,「戦前の日本を賛美して,あのときのような独自の軍隊を持とうとする」方向に日本が向かえば,現状の台湾や他の東南アジアの「親日」は「反日」へと向かうかも知れません。

 他にも台湾関連の本やサイトを見て,「台湾ミニ知識」を作成しました。
 これを職員に配布して事前に学習してもらい,来週,台湾に行ってきます!
 行動予定表にはない,2.28公園などにも,行けるかなあ。

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コメント

「国際社会に道徳はない」というのが私の持論です。

それこそ、親しく仲睦まじくやっていけるのであれば「独立国家」「(自治区でありながらも)独立を目指す」必要性そのものがなくなります。


「友好関係が大切だ」ということを容易くおっしゃられる御仁がおられますが、友好関係というのは手段であって、目的ではありません。


さて、日本は戦争経験の浅い国家です。故に、敗戦経験も少なく、67年経とうというのに、過去を引きずっています。
その点、アメリカは「何事もなかったかのように」今日に至って居ます。

最近話題になった、領土問題がまさに典型であり、「足下を見透かされている」わけです。


どの国にも、対立する問題はあるものです。
対立させないことに焦点をあてると、国は何もできなくなりますし、独立国家として国民を守ることもできなくなります。

投稿: salir | 2012年8月23日 (木) 09:27

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