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クリストファー・チャブリス,ダニエル・シモンズ著『錯覚の科学』

 私の読書は,数冊を平行して読みます。ずっと家に置きっ放しで読んでいる本もあれば,鞄に入っていて旅先?でも取り出して読む本もあります。当然,鞄に入っている本は,新書版くらいの大きさのものです。で,まだ読み終わらないうちに,次々と読みたい本が出てきて,ついつい中途半端になることもあります。半分くらい読んで,そのままの本もたくさんあったりして…。
 読み始めた時には,もちろん,それなりに興味があるから手に取るわけですが,昨日の私は今日の私ではない…ことがよくあって,それで興味はうつろうわけで…。
 この『錯覚の科学』は,だいぶん前に,新聞の書評欄で見つけて,これは面白そうだと思い手に入れました(今,メールを見てみると2011年の3月20日にアマゾンに注文しています)。すぐに読んだのですが,いつのまにか本棚に置きっ放しにされ…。
 今回,再度読み始めると,今度はとまらなくなりました。
 

 これはおすすめの本です。
 私たちは,自分の感覚が絶対だと思っています。「おれが見たから確かだ」「UFOはいる」なんて話は,たくさんあります。
 しかし,わたしたちの脳は,そんなに信頼できるのでしょうか? 私たちがあることに夢中になればなるほど,そうではない部分は省略されて認識されることもあれば,直感の方がじっくり考えるよりも確かなこともある。
 こんなあやふやな世界が自分自身の脳の現実だと知っていれば,錯覚に少しは気づくようになるかもしれません。
 本書で取り上げられてる錯覚には「記憶の錯覚」「自信の錯覚」「知識の錯覚」「原因の錯覚」「可能性の錯覚」があります。
 これまでも似たような本を読んできましたが,これが一番分かりやすく,納得できました。参考文献も豊富ですので,発展的に学習したい人にもピッタリです。

 この本の著者たちは,心理学で有名なある実験を考えた人たちです。それは,昨年の3月のブログに書きましたので,よろしければ,ご覧下さい。

http://suzutano.tea-nifty.com/blog/2011/03/post-dbf2.html

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コメント

そういう意味では「ダイオキシン」は、非常に分かりやすいですね。

ダイオキシンはほとんど無毒だ、ということが、結論であるのに、いまだに気にしていらっしゃる方は多くいますね。

確かに、当初の対応は、「予防原則」にしたかって、出来る限り避けるのは良かったのですが、マスコミは意図的だはないにしろ、「わかる」という学者のところへ取材にいきましたからね。

冷静に「わからない」としている方の意見も流していればすこしは違っていたかも、と思いますね。


自然科学というのは、基本的にいま思っていること、学問的に確立したものを常に裏切るものなので、「納得できるものを正しい」と認識する人にとって、嫌な存在であるのは必然でしょうね。


私は逆にそういうことが、とにかく面白いと思ってしまうたちなので、「無茶苦茶言うな」と思われてるでしょうね。

学問・科学は、簡単に言えば「(各単限の)まとめ」であって、それが未来永劫役立つかは全く保証できません。

紫式部の時代の価値観、生活様式を納得・理解できないことと同じですね。

投稿: Salir | 2012年6月 4日 (月) 11:39

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