« 今日の一枚:ハクトウワシ | トップページ | 今日の一枚:アミメキリン »

NHK取材班編『朽ちていった命-被曝治療83日間の記録』

JCOの被曝事故で犠牲になった人の医療日記風ドキュメントを読みました。本書のことはサークルで教えてもらいました。NHKで放映になったドキュメントの図書版です。こういう一部始終をマスコミや出版社に許可した家族に頭が下がります。決して繰り返さないでください…という強い思いから許可したものだと思います。
 この事故では,瞬時に致死量を浴びたのですが,今回の福島原発事故では,弱い放射線を受けています。長期にわたる内部被曝のことも考慮に入れると,今後のことが心配になります。

 人間はまだ放射能には勝てない。だから,私たちは,放射能に敏感すぎるとほど敏感にならないといけない…それを自らのいのちをもって示してくれた,JCOの社員と被曝治療に関わった医師や看護婦たちの物語です。
 福島原発事故が起きてしまった今,JCOの事故で気づいていればよかったのに…と思わざるを得ませんでした。
 医療チームのトップだった前川氏は,大内さんがなくなった後,こう言ったそうです。
「原子力防災の施策のなかで,人命軽視がはなはだしい。現場の人間として,いらだちを感じている。責任ある立場の方々の猛省を促したい」
 しかし,2011年,福島原発事故は起きました。
 それは2000年の段階で,責任ある立場の人たちが猛省しなかったから起きた結果だったのです。
 なぜ,このように,「責任ある立場の方々が猛省できないのかは,先に紹介した安富歩著『原発危機と「東大話法」』をお読みください。

|

« 今日の一枚:ハクトウワシ | トップページ | 今日の一枚:アミメキリン »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/105430/54840191

この記事へのトラックバック一覧です: NHK取材班編『朽ちていった命-被曝治療83日間の記録』:

« 今日の一枚:ハクトウワシ | トップページ | 今日の一枚:アミメキリン »