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2回の卒業式

 今日は,第65回卒業式…正式には卒業証書授与式。
 卒業生とは5年間の付き合い。4年生の理科は両クラス担当した気がする…5年生,6年生は一クラス(もう一クラスは新人さんで,一緒に仮説もやったよ~)。図工や体育も担当したんだったっけな? 忘れちゃったよ。

 今日は,不登校を続けていたA子が,母親+姉+福祉関係の人と一緒に卒業式後に学校に来てくれた。
 昨日のうちに「来ること」が分かっていたので,できるだけ体育館で卒業証書を渡したいと思って,式場の椅子や机などは,一部片付けずに置いておいた。

 今日2回目の卒業式。
 保護者席には3名。職員席には約10名(A子は,予定より早く来たのでそのとき職員室にいたメンバーだけ参加したのだ。大げさにするとA子が固まる可能性があるから…),在校生が一人もいない中での卒業式だった。本人の気が変わらないうちに…と…
 「卒業証書授与!」と私。
 担任の先生がA子の名前を呼ぶと,小さいながらも「はい」と返事をしていた。彼女の声を初めて聞いた職員もいたに違いない。
 そして壇上に上り,校長先生からしっかり証書を受け取っていた。
 「学校長,式辞」
 学校長は彼女の為のお話も少ししてくれた。
 「卒業生起立」
 ちゃんと立ってくれる。
 「礼」
 ちゃんと礼をしてくれる。
 「閉会の言葉」
 そして教頭先生の終わりの言葉で,今日2回目の卒業式が終わった。
 撮った写真は早速プリントして渡してあげた。
 A子は,転居して別の市の中学校へ行くことになっている。
 そこで,どんな生活が待っているのだろうか。

 昨年7月,6年生になってから一度も来なかったA子が学校に来た。結局そのまま夏休みまで来てくれた。私は保健室で理科の授業をしたり,外でトンボを捕まえたりしていた。粘土細工をしたりした。そうそう「煮干しの解剖」用の煮干しを買いに二人でスーパーにも行った。そのあとの「煮干しの解剖」の授業には,理科室に入ってみんなと解剖してくれた。さらに私の担当していている外国語活動にも1度だけ参加してくれた。A子が,クラスに入って授業を受けたのはこの2回。
 中一夫さんの『〈不登校〉が示す 希望と成長』(自費出版)を読んで,不登校に対する考え方の整理ができるようになった。A子の前途に〈希望と成長〉があると信じて,握手と拍手をして送り出した。
 

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コメント

 当たり前だと思っていることの如何に多いことか。昨年の大震災で,「当たり前が大切」「当たり前に感謝」「当たり前の価値」を感じるようになりました。
 学校として精一杯のこととは何か? 子供の姿が社会の反映であるならば,子供に責任はない。
 A子に対しても「私たちこれだけしてあげているのに,なにあの態度…」といった気持ちが職員の中にふつふつと沸くこともあったようだが,私は,A子の「今」を大切にしたいと思った。
 彼女の名前を呼ばれたときの「はい」には,先生方への感謝の気持ちが含まれていたと感じていたい。

投稿: 珠洲たの管理人 | 2012年3月17日 (土) 06:38

なんだか切ないね
卒業式って皆が参列できると思いこんでいた自分も子ども二人の卒業式で崩れ去りました
中学はなんとか二人とも出席できたけど
(一人は病気でもう一人は身なりのために難しかった)

こんなあたたかい学校があったなら救われたな
A子さんのご家族も感謝されておられるでしょうね

私は高校の卒業式出席していないのですよ(゚m゚*)
今から思うと自分で放棄してバカだったね

投稿: ki-yo | 2012年3月16日 (金) 22:25

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