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期待通り…片田敏孝講演会

120316 今日,ラポルト珠洲で,群馬大学大学院教授の片田敏孝氏の講演会が開かれました。とっても楽しみにしていました。午後7時から,終わってみれば,午後9時30分。講演はたっぷり2時間ありました。
 講演内容は,これまでに読んだ『命を守る教育』などにそったものでしたので,私は復習する気持ちで聞いていました。
 おそらく全国で,何度も何度も講演しているのでしょう,たいへんわかりやすい説明で,会場の人たちにも充分伝わったと思います。
 レジメから「想定」ということについて,引用しておきます。

○2つの意味での想定
・ありえることとしての想定…今回の事態はあり得ることとして想定はできた
・防災上の想定…既往最大津波を想定した防災行政では,その想定外力を超えた
○「想定を超えた」→「想定が甘かった」→「想定を見直そう」という議論になる。
 しかし,想定外力を無尽蔵に上げることが本質なのか?
 人為的に守れば守るほど,住民の防災に対する脆弱性は高まる

 そして今回の大震災の問題点は「想定にとらわれすぎた防災」にあったと言います。
 この講演会を機会として,生きて働く防災教育をしていかなければ…と強く思いました。

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コメント

 津波研究家は,今回のようなことがあり得るというのは想定していました。だからこそ,片田さんのように「10mの堤防があるからといって安心するな」「すぐに逃げろ」と言い続ける人がいたのです。しかし,堤防の近くの人たちは「世界一の堤防ができたのに逃げろとはなんということだ」と反対していたと言います。
 いつか来るのだけれども,明日や明後日に来るとは思えません。これは私たちがいつかは死ぬけど,明日は生きているし明後日も生きていると思っているのとよく似ています。だから明日死ぬかもしれないための対策はとれないのです。
 いつか来るというのは分かるけど,明日来るかもとは誰も思わない。それでも生き残るために,どんなことを伝えていかなければならないのか。
 そんなことを考えさせられる講演会でした。
 なんか変な文章になったな。

投稿: 珠洲たの管理人 | 2012年3月18日 (日) 10:10

以前にも申しましたが、日本人は突如「豹変」する恐ろしい民族です。大東亜戦争・太平洋戦争中、「鬼畜米英」と言っていた日本人が終戦を迎えると「マッカーサー元帥様」と多数の国民が手紙をマッカーサー宛に送るわけです。

そういう観点から見ていると、私はそもそも「想定」していなかったのではないか?「想定」することを怖がっているのではないか?と思います。
例えば、原発事故は、「安全だから最悪を想定しなくて良い」という推進派のタテマエ、そして「とにかく撤去してほしい」という反対派の狭間で、なんら対策が講じられてこなかった結果だと思うのです。

そしてもう一つ、「ちゃんとした情報が開示されない」という点です。地震や津波の想定は「地震学」によって算出されるのでしょうが、そもそも「地震学」は「学問上の値に過ぎない」という根本的な部分があまり着目されないことが問題だと思うのです。技術的に言うと、人は起きたことの解説はできますが、これからのことは予想できない、ということ。
だから、科学者の予測はみんな「このままの状態であれば」と前置きをわざわざ書くんですね。でも「このままの状態」じゃないから、超伝導の発見はいきなり来たわけで…。

投稿: salir | 2012年3月17日 (土) 23:28

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