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4年に一度の閏日が必要なわけ

 昨日の続きです。子どもたちに配布した通信の一部です。

 それでは,いよいよ「閏年が必要なわけ」を順を追って説明してみましょう。

①地球が太陽の回りを一周する時間を1年(365日)としている
 1年というのは,季節がもう一度元に戻る期間です。季節は,地球と太陽の位置の違いによって起こります(詳しくは中学校で学んで下さい)。地球が太陽の回りを一周してきて元の場所に来た時をちょうど1年にしたのです。一方,地球は自転といって,自分自身でもコマのように回転しています。地球が自分で1回転する時間を1日と決めています。
 ということは,地球は太陽の回りを1周する間に,自分自身で365回自転しているというわけです。

②1周するのに365.2422日(ユリウス暦)
 しかし,実際には,地球が太陽の回りを1周するためには,365.2422日かかります。これは,365日5時間48分46秒08にあたります。つまり,365日では元の場所にもどりきっていないのです。
 この状態をそのまま続けると,だんだんと<ずれ>が大きくなり,放っておくとそのうち夏と冬が逆転するということが起こります。
 そこで,この<ずれ>が4回分たまったとき,
 0.2422日×4=0.9688=約1日
に1日増やすことにしたわけです。で,その1日のことを閏日。また,閏日のある年を閏年と呼びます(英語ではleap yearというそうです。ALTの先生に聞きました)。
 このような調整をした暦を「ユリウス暦」と呼びます。ユリウスとはローマの皇帝のユリウス・シーザーのことで,なんと2000年以上も前から実施されている暦です。

③約1日の〈約〉をそのまま放っておくと…
 しかし,これで完全にうまくいくわけではありません。4年分の<ずれ>が<約1日>とはいっても,<正確な1日ではない>からです。つまり,
 1日-0.9688=0.0312日
と閏年にする(閏日を設ける)たびに余計に進むことになります。
 というわけで,この端数をどうにかしなければならないということになるのです。

④最終的な決定(グリゴリオ暦)
 そこで,ローマ法王グレゴリオ13世の時(1582年),以下のようなことを決め,新しい暦を作りました。
  (1)西暦年数が4で割りきれる時を閏年とする。
  (2)しかし100で割り切れる年は特別として次のようにする。
      ・西暦年数を100で割った商をさらに4で割り,割り切れる時は閏年
      ・西暦年数を100で割った商をさらに4で割り,割り切れない時は閏年としない
 これでどうなるかというと,400年に97回の閏年があることになります。この暦をグレゴリオ暦と呼びます。
 日本でこのグレゴリオ暦を採用したのは1873年(明治6年)からだそうです。

⑤それでも出るハンパ
 ちょっとややこしいですが,この方法で暦の調整を行うと,1年の平均が365.2425日となり,本当の1太陽年(地球が太陽を一周する本当の時間)の365.2422日との差は,
 365.2425日-365.2422日=0.0003日
となります。
 しかし,これでも3300年立つとで約1日の差が生じることになりますので,さらに…。もう,修正は必要ないですね。ここまでいけば今の世界があるかどうかもあやしい。(以下略)

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