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たくきよしみつ著『マリアの父親』

 不思議なものです。
 昨日紹介した『裸のフクシマ』を書いたたくきよしみつさん。どっかで聞いたような…と思っていたら,10年ほど前に,小説を読んでいました。『マリアの父親』という作品です。今日,その本を手に取ってみたら,その腰巻きには,最近お世話になっている五木寛之氏が推薦文を書いていました。

たくき よしみつ
集英社
発売日:1992-01
 この作品について,私は2003年に次のような感想を書いていました。

 著者のたくきよしみつさんは,なんとも楽しい経歴の持ち主です。作曲から著述まで扱う,幅の広い活動家?といえましょうか。この人の本に『ワードを捨ててエディタを使おう』というものもあります。同じ著作でも,小説からビジネス書まで書いているんですからビックリです。
 さて,この『マリアの父親』ですが,著者によると,これは「エントロピー小説」宣言-だそうです。
 読後は,なんとも不思議な感じがしました。登場人物が現実にいそうで,いなさそうな雰囲気があり,本物の人間のようで何かの妖精のようで…。「第4回小説すばる新人賞」を受賞した作品です。
 この著者のことは,珠洲教組の情報紙に載っていたのを読んで,購入してみたくなったのです。小説を読まないボクですが,これはなかなかおもしろいです。

 自分のこの『マリアの父親』という作品についてたくき氏は,『裸のフクシマ』のあとがきで次のように述べています。

 いまから20年前の1991年,僕は『マリアの父親』という作品で第4回『小説すばる新人賞』を受賞した。/この作品を書くきっかけとなったのは,当時はまだ活発に行われていた原発論争だった。/テレビ朝日の『朝まで生テレビ』で,原発の是非を巡る討論が2回行われたが,そこに反原発の論客として出ていた物理学者・槌田敦氏の『資源物理学入門』(NHKブックス)と,経済学者・室田武氏の『エネルギーとエントロピーの経済学』(東洋経済新報社)を読み,それまでもやもやしていた疑問が一気に解けた思いがした。/そうだったのか! 世の中はこうなっていたのか!/目から鱗が落ちるという経験はまさにあのときのことだった。(344p)

 そしてできあがったのが『マリアの父親』というわけです。
 10年前に読んだというこの本について内容は全く覚えていません。ま,読んでも忘れるのはいつものことです。

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