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菅野典雄著『美しい村に放射能が降った』

 ちょっと,他に規定された本の読み方をしてみます。
 『北陸中日新聞(2012年2月5日)』の「ただいま平積み中ーフクシマ発」という記事で紹介されていた4冊の本を,その紹介されていた順に読んでみようと言うわけです。
 フクシマに関する本はたくさん出ているけれども,こういう読み方をすることで,あるテーマが浮かびあがってくることでしょう。
 そういうわけで,まずは,飯舘村菅野典雄村長が書いた『美しい村に放射能が降った』です。

 3.11を境に,ほとんどの日本人が知ってしまった人口6000人の村=飯舘村の村長さんが書かれた本です。
 この村長さんは,元は酪農家,そして公民館の嘱託館長時代にユニークなとりくみをし,それが認められて村長選に出馬することになった方です。
 福島原発の事故で,その風向きのせいで汚染され,全村強制避難となった時の胸の内が語られています。
 ただ,本書のほとんどは,これまで菅野さんがふるさとで行ってきたことが綴られていて興味深いです。その愛したふるさとを出て行かざるを得ないということがさらに悲しさを増します。
 「までいライフ」という飯舘村の合い言葉を,今後も続けていくことができるのか…。
 2年後には戻るのだ!という村長の言葉は,私にはむなしく聞こえました。残念ながら,放射能で汚された土地に住むというのは,そんな簡単な話ではないと思うのです。

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