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ある道徳の公開授業で

 地元のある小学校で道徳の研究発表会があったときのことです。
 公立学校の研究発表会というのは,たいてい国や県や市町の指定を受けて,2,3年間,ある教科なり教育活動なりの研究を集中的にやり,その成果(絶対に成果があるはずになっている…だってなかったら子どもに申し訳ないから…)を発表する場です。時々自主研究発表ってのもありますが,それは付属校や長年の研究校などです。

 その研究会のおり,わたしは低学年の授業を参観しました。最後にゲストティーチャーに話をしてもらう授業で,子どもたちもとても活き活きと楽しく授業をしていました。
 で,その授業の最後の所で,子どもたちが今日の感想を述べる場面がありました。
 順番に何人かが述べたのですが,そのとき,思わず参観者(要するに教師たち)から拍手が起きた意見がありました。それは,まさに,<教師が意図する言葉が入った発言>でした。
 わたしは,はっとしました。
 子どもたちは,みんな,それなりに一生懸命感想を言っているのです。なのに,「教師が期待する意見が出てきた!」と言って拍手してしまう大人たちに,ちょっと寒いものを感じました。
 あのとき,こんな感覚になったのは私だけだったのでしょうか…。

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コメント

 salir様。
 ご存じか知りませんが,教育現場では,他の教師達に授業を公開する場合,「指導案」というものを書いています。ここには,教師の指導内容と予想される児童の反応なども書いてあるのです。
 子どもから在る反応が出てくることを期待しての授業は,その一定の発言を取り上げていく授業となりがちなのです。そこを脱却した授業を組んで欲しいのですが,そこまで行かないのが現状なのです。
 念のために言っておきますが,この間の授業では,授業者の先生はとても優しく接しておられました。
 もんだいは,みていいたせんせいがたなのです…。

投稿: 珠洲たの管理人 | 2011年11月23日 (水) 15:38

日本の社会全体がそんな雰囲気になってきていますからね。

講演会などの感想でもよくある話。
「〜先生の話を聞いて私の考えと一致していてよかった」なんていう感想が、大の大人から出てくるわけですから、困ってしまいます。


気に食わない意見や考え方は徹底的に叩くか潰し、論点をごまかしなあなあにする。
その典型が日本の原子力発電の件につながってくるわけです。

そうして、子どもたちはあらゆる学問や考え方に触れて大学くらいで「大好きだったあのときの先生はデタラメを言っていた」と凹むわけです。

投稿: salir | 2011年11月22日 (火) 22:02

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