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ロバート・ゲラ―氏が講演!

 今日の「北陸中日新聞」の1面に,昨日の地震学会特別シンポの様子が出ていました。もしやと思って読んでいくと,こんな文章が…。

 冒頭,四月に「不毛な地震予知はやめるべきだ」との論文を発表したロバート・ゲラ―東大教授が講演。
 予知の根拠とされる地震の前兆現象について,これまで確たるものは見つかっていないなどとして「いろんなものを白紙に戻して再検討する時期ではないか」と指摘。政府の地震予知政策の根拠法令,大規模地震対策特別措置法(大震法)の撤廃などを訴えた。

 おいおい,「今年4月に論文を発表した」というのはちょっと誤解される恐れがあるなあ…。
 この記事を読んだ人は,たぶん,「R.ゲラーという人が,東日本大震災があったあとで,エラソウにはじめて<地震予知なんてできないよ~>と発表したんだなあ」と感じてしまうのではないか…と危惧します。
 新聞が言うように,確かに,今年4月28日発行の『ネイチャー』誌に「日本の地震学,改革の時」という論文を発表しました。
 が,ゲラ―はそれ以前にも,1991年7月25日発行の『ネイチャー』誌上で「ゆらぐ日本の地震予知」という論文を,また,1997年3月14日発行の『サイエンス』誌上で「地震は予知できない」という論文を発表済みなんですよ。で,それを無視して,「東海!東海!」と連呼していた日本の地震学会の懺悔が,昨日のシンポというわけだろ。
 でも…これで「地震予知」をやめるとは思えませんなあ。

 地震予知にしても原発安全神話にしても,今回のように明らかな実験結果が出てからも,あとから「あーだ。こーだ」とへ理屈をつけて予想変更できないのが,日本の優等生なんだよなあ。
 明治時代の「脚気」しかり,昭和になってからもずっとつづいた「ハンセン病」しかり。

シンポジウムの案内…http://www.zisin.jp/modules/pico/index.php?content_id=2305
 

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コメント

>役人が勝手に決めること(役に立つというもの)にしか「予算はおろさない」と言ってるんですから、これは、まともなものが育つとは到底思えませんね。

その通りです。役立つだなんて,何が役立つかはじめからわかっているはずがないのですがね。
だから,日本人は「マネをする」とかいわれるんですよね。

欧米で発見したり発明したりしたことについて,ちょっとだけ小さくしたり,便利にしたりして商売にしてきたのが日本人ですからね。
ノーベル賞なんていうのも,「お前,そんなことやって一生つぶすのか」なんていわれるなかから時々出てくるんです。

「なぜ東大からノーベル賞があまり出ないで,京大から出るのか」「あるいは海外在住日本人研究者から出るのか」というのも,興味のあることです。有名大学の中でも,京大は優等生っぽくないんだよなあ。

投稿: 珠洲たの管理人 | 2011年10月16日 (日) 20:26

まぁ、文科省の推奨する「役に立つ研究」によって、“科学立国”と言われるニッポンも無茶苦茶です。
役人が勝手に決めること(役に立つというもの)にしか「予算はおろさない」と言ってるんですから、これは、まともなものが育つとは到底思えませんね。
バリバリ働きたい30代40代で「この研究は役に立ちそうにないから」なんて判断されて研究費をストップされたらどうしようもないですから。

「地震学」というのは否定できないものなんですけれども、あくまで学問(=事後報告)という前提になかなか立てない人が多いせいか…
柏崎刈羽原発は、東電社員が200ガルをプラスする指示していたからまだあれだけで済んでいたのであって、もし地震学者のいうとおり250ガルに設計していたら・・・。

投稿: salir | 2011年10月16日 (日) 20:01

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