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『科学の原理と人間の原理』

111028  今朝,起きたら「こんな本が玄関に置いてあったよ」と親父が本を渡してくれました。
 本に添えてあった手紙を見ると,元珠洲原発反対連絡協議会の会長のY氏からのものでした。その本は高木仁三郎氏の講演記録をまとめた『科学の原理と人間の原理』という本です。
 本書は,1991年2月22日に浄土真宗の金沢教務所で行われた高木さんの講演記録です。なぜ今さら…と思われるでしょうが,その講演内容を読むと,教務所がこれを発行しようと思ったことがよくわかります。

 核の火というのはそういう意味で消せない火と私はよく言います。
 原子力発電所を運転する,停止する,これは制御棒の動作とかいろんな
技術的な動作によって行う事ができます。しかし原子力発電所を止めたところで原子の火は消えたわけではない。(57p)
 原子炉の運転は止まっても熱を発生し続けている。つまり火が完全に消えていないということでです。(58p)
 私は(死の)灰ではなくて熾であると言っています。(59p)

 今回の震災の頃の日本人のほとんどが,たぶん「原子炉が無事止まればそれでいい」と思っていたような気がします。私は,上のことを知っていたので「原子炉が止まりました」と報道があってからも「電源は大丈夫か」「もし電源が止まっていたのなら核分裂反応はずっと続いているはず」と思って,固唾を呑んで見ていました。それは原子力資料情報室のメンバーも同じだし,もちろん電力会社もよくわかっていたことです。でも,情報は小出しにしか出てこなかったし,ついに,多くの人たちが逃げ遅れて被曝してしまったのです。

 私も高木さんの講演を聞いたこともあるし,本もよく読みましたが,この冊子は,宗教者を相手に話したちょっと独特の雰囲気を感じます。
 朝日新聞の記事にリンクしておきましたが,(11月20日現在で)もう切れています。
 本書については,下のコメントにあるように,下記に問い合わせて下さい。

<お問い合わせ先>
 中村清淳さん。メールアドレスは(a.nakmra@arrow.ocn.ne.jp)です。

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コメント

 中村様,とても貴重な講演を活字化して下さりありがとうございます。本当にたくさんの方に呼んで欲しい本の内容です。
 メールアドレスは掲載しましたが,このままだと,迷惑メールなども来るようになるかも知れません。サイトの中からメルアドを自動的に集めてるようなロボットもあるようです。それでもかまいませんか?

投稿: 珠洲たの管理人 | 2011年11月21日 (月) 16:23

『科学の原理と人間の原理』を編集させて頂きました中村清淳です。
的確なコメント有難うございました。
宜しければ、私のメールアドレスを掲載して注文の宛先として分かるようにして頂けませんか。朝日新聞のページは既に無くなっていましたので、お手数ですが書き加えて頂ければ幸いです。

投稿: 中村清淳 | 2011年11月20日 (日) 20:34

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