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楜沢 健著『だから,鶴彬』

 鶴彬(つるあきら)は私の大好きな川柳作家です。そこで,何度かブログでも紹介してきました。
 今回紹介するのは,今年出版された「鶴彬の作品集」です。

 石川県高松出身の反戦川柳作家・鶴彬(つるあきら)の作品集です。
 本書がとても魅力的なのは,鶴彬の作品を紹介するだけでなく,その川柳が書かれた当時の世相や時代背景を紹介してくれているからです。その紹介文からは,その内容を選択した著者の思想的な部分も伝わってきます。
 それにしても鶴彬の川柳は,とても強烈です。
・凶作を救へぬ仏を売り残してゐる
・手と足をもいだ丸太にしてかへし
 まだ鶴彬に触れたことのない方,まずは本書を読まれることをお薦めします。

 珠洲たののHPには,鶴彬の作品を紹介してありますので,ちょっと覗いてみたい方はどうぞ。

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コメント

 池ポチャさん。鶴彬を味わってください。
 板倉さんは,常々,「あたって砕けろはよくない。理想を掲げて妥協することも大切だ」と言っています。「その方が自分の理想に近づくのだから,結果的にはよりよい」というわけでしょう。だから,29歳で獄中死した鶴彬に対しても「そんなにつっぱらなくてもよかったじゃないか」とも思います。
 鶴の姿勢は,一般的な川柳そのものに対しても戦闘的でした。
 私は,妥協できなかった若い鶴彬も,なかなか妥協できない私自身も実は気に入っています。新居さんだってそういう面があったはずです。どこで「妥協する」のかは,なかなか難しいところですね。すぐに妥協するのは,戦わないのとおなじです。

投稿: 珠洲たの管理人 | 2011年9月 9日 (金) 20:14

鶴彬の川柳、管理人さんのブログで読んでいて、一度読んでみたいと思っていました。昨日、すぐこの本を注文しました。
到着して読めるのをとても楽しみにしています。

投稿: 池ポチャ | 2011年9月 9日 (金) 19:52

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