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新居信正著『あとにムナシサだけが残る実践からの訣別』

110930  新居信正先生の本の紹介をします。新居先生については,今年の8月22日のこの欄で取り上げて以来,その著書の紹介をしてきました。
 1993年発行の本書は,残念ながら,一般の書店では手に入りません。仮説実験授業研究会に所属しているメンバーに聞くか,四国のキリン館という本屋さんへ行くと置いてあります。
 本書には,新居先生がいろんな場所(『ひと』『算数教育』『数学教室』『婦人教師』『のびのび』など)に書いてきた授業実践記録や認識論・授業論・教育論の論文が収められています。さらには,講演記録も載っています。とても小さい本だけど,中身は詰まっています。
 私は,新居先生が発行していたガリ本『語り草』『正常化通信』や講演から,藤森良蔵や南郷継正という人を知り,自分でも著書を集めて読んでみるようになりました。
 「恋愛をしているときのように,授業研究に夢中になれ」というようなことをいつもいっておられました。自分の実践に裏打ちされた新居先生の厳しいコトバは,わたしたちの心を奮い立たせてくれます。

 ここに,風呂敷があります。この広げてある風呂敷を持ち上げようとしたら,中央の一点をつまんで持ち上げれば,風呂敷はスーッと上がってきます。この一点こそが,まさに「仮説実験授業の基礎文献であり,思想と方法」なのです。だから「まず,仮説実験授業の基礎文献をぼろぼろになるまで読み,思想と方法だけ」を身につければ,教師としての力量がスーッと上がってくるというわけです。(68p)

 教科書批判の原点は,「算数がワカラナイ」という現実の目の前に居る子どもから出発しなければならぬ。エライ学者先生のコトバを信じて,幻想から出発してはダメである。(173p)

 教師が子どもに説教するときに「失敗は成功の基や」とか平気で言うけれども,そんなことはないんです。「失敗は失敗の基」なんですよ。失敗が成功の基になるためには,それを認識する主体の想像力が立派でないとできない。(98p)

 教育だの授業だのと大きなことをいっても,所詮人間サマのやることである。子どもとぼくの「人間」をかけて,オープンにわたりあいたいと思っているだけのことである。(148p)

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来年の金環日食が楽しみ

110929  満天星に,来年の金環日食のポスター「金環日食を見よう!」が貼ってありました。
 2012年5月21日(月),日本の太平洋側で見えるようです。時刻は午前7時30分頃なので,まだ学校は始まっていません。
 「ステラ・ナビゲーター」で見てみると,能登では,かけ始めるのが6時20分過ぎで,このときの高度は約18度くらいです。一番欠けるのは7時30分頃で,高度は30度以上あります。能登では最大で91%ほど欠けるようです。
 この日は早めに学校へ行ってスタンバイするか,あるいは,家のそばの海岸で見るか…(学校は遅刻してしまうが…)。いずれにせよ,「皆既日食」ではないので「遮光板」が必要です。今のうちに揃えておきましょう。
 写真を撮るなら,カメラ用の遮光板も必要ですね。杭州へは持って行かなかったので,今回は揃えておこうと思います。
 この日は,天気予報を見てよく晴れる場所へ移動しようかなあ。でも仕事もあるしなあ。

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肉眼でも太陽黒点が見えた!

110928  今日は学校の遠足。私は学校に残っていた5年生(1週間後に宿泊体験がある)と1時間外国語活動の授業をしたあと,3年生と合流して行動することにしてあります。行き先は柳田植物公園。
 まずは,星の観察館・満天星へ。満天星には,まだ3年生は着いていませんでしたので,そこの職員さんと話をしていました。すると,職員のMさんが,
「先生,今日の太陽は,肉眼でも黒点が見えますよ。」
とおっしゃるではありませんか。私はビックリして,
「そんなに大きいんですか!」
と思わず叫びました。でも,やはりそれはとても小さいので,目が良くないと見えないそうです。私には見えるだろうか…最近,目の調子が良くないし…。
 さっそく遮光板を持ってきてくださったので,それで太陽を覗いてみました。見えます,見えます。ちゃんと中央のやや左側に黒いほくろのようなモノが…。
 そのあと3年生と一緒に,天体望遠鏡で太陽を見てみました。子どもたちも大喜びです。
 ここ2年は,太陽の活動期なので,オーロラがよく見えるのです。「一度,自分の眼でオーロラを見たい」と思っているのですが,お金と時間がない…かなあ。今回を逃すと,また11年後まで待たないといけなくなるのですが。
 写真は,望遠鏡にデジカメをつけて撮ったものです。180度回転させて,肉眼で見えたようにしてあります。

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虹の七色トムボーイ

110927  久しぶりに「トムボーイ」を作ってみました。トムボーイとは,坂道や階段を勝手に下りていく,バネのような形をしたあれです。
 3年生と作ったのは,画用紙のモノ。ドーナツ型の画用紙をどんどん繋げていって,最後はバネのようなものにします。するとちゃんと坂道を降りていくのです。
 3年生にとっては「ハサミで円を切りとる」という練習のつもりで取り組みましたが,みんな結構上手に切り取っていました。正直ビックリしました。もっと手こずると思っていましたのでね。
 授業のあと,「1度集めるから名前書いて~」といったら「え~,すぐに持って帰りたい!」というブーイングが…。仕方がないので,切り抜き方と糊の付け方の丁寧さだけ見て,その日のうちに返しました。
 出典は『ものづくりハンドブック2』(仮説社)です。20年以上も前の単行本ですが,充分子どもたちの要求にあっていますよ。

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日本語の表現方法ってむずかしいなあ

110926  久しぶりに韓国ネタを。
 右の看板は,イ・サンが建てた華城の観光で見つけたものです。
 韓国には日本人観光客も多いので,いろんな看板にはちゃんと日本語も書かれています。だから安心して見学できるのですが…。この看板を見てわらっちゃいました。とても自分のワープロでは打てない表現です。
 知らない人が書くとこうなるでしょう。しかも,設置されるまでマチガイに気付かなかったんでしょうね。
 ま,アルファベットだって「N」を逆に書いたりする日本人もいるんですから,この看板のことをとやかく言えません。日本国内の看板に書いてあるハングルなどにも,韓国人が見ると「なんだこりゃ」っていうのがいっぱいあるかもなあ。あの記号って少々違っていても気づかないもんなあ。

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キャンドルアートに参加

110925  うちの学校のPTAが地元のキャンドルアートに参加しました。50家族ほどが参加して運動場に一つの作品を作り上げました。使ったキャンドルはなんと3000個。並べるのも大変ですが,火をつけるのはもっと大変。並べている途中に少し雨が降ったこともあり,なかなか火がつきませんでした。1時間以上かかってやっとすべてに灯が灯りました。
 あまりにも大きいので,すぐ近くで見たのでは,なにがなにやらわかりません。写真は学校の3階のベランダから見たところです。
 こうやって共同作品を作るってなかなか楽しいことですね。周到に準備してくださった役員さんのお陰でスムーズに並べることができました。

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『朝鮮王朝 歴史と人物』

 韓国歴史ドラマが好きな人にとって,読みやすい本が出ました。『朝鮮王朝 歴史と人物』という本です。地元の本屋さんへ行ったら,なんとか部門の1位になっていました。腰巻きには「イ・サンやトンイ,ファン・ジニなど朝鮮王朝ドラマを10倍楽しめる!」と書かれていました。ま,10倍とまではいかなくても知っている方がドラマもおもしろくなるでしょう。

 朝鮮王朝520年の大まかな流れをまとめてあります。特に「15分でわかる朝鮮王朝の全体像」を読めば,高麗(コリョ)のクーデターから日韓併合まで続いた朝鮮王朝のことがわかるでしょう。しかも,歴史ドラマに関連して書かれているので,ドラマをご存じの方にとっては読みやすいと思います。
 韓国歴史ドラマに興味を持った方は,すでに類書を読んでいらっしゃるのでは…そんな方にとっては,本書の内容はすでにある程度知っていることが多いと思います。
 テレビドラマしか見てなくて,まったく書籍を読んでいない方にとっては,本書はいい朝鮮王朝歴史入門書となると思います。

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レベッカ・ソルニット著『災害ユートピア』

 とても面白い本を読みました。
 大災害時には,社会秩序は無茶無茶になり,大変な混乱が発生する…と一般に信じられているのではないでしょうか。でも,今回の東日本大震災では,あまりにもそれがなくて,「さすが日本人の道徳はすばらしい」という評価まであったようです。
 しかし,本書を読むと,災害時の人の行動は,どの国でもあまり変わらないようです。自分が被害を受けながらも,最初の救助はその被災者が積極的に動いている姿もよくあるようです。むしろ,行政の方が遅ればせながらの規制をひいたために,本来の救助やボランティアの活動を制限してしまうこともあるようです。
 災害時の人の行動と,助け合う社会について考えてみたい方はどうぞ。

 災害が起きた場所では,パニックが起きて犯罪が多発して…というふうにならないのは日本人だからなのか…。そうではないようです。災害が起きた場所では,行政が動く前に市民達が自主的に判断し,行動し,そして真っ先に命を救おうとします。自分の時間と財産を削ってでも人様の役に立とうとします。
 今までの大きな災害現場では,「そんな世界=ユートピア」が出現することが多いと著者はいいます。
 今回の東北大震災でも,それは同じだったようです。
 この相互の助け合いの心が日常に拡大していくことはないのでしょうか? いろいろと考えさせられる本でした。

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いろいろな周波数

 今日の理科部会で,「いろいろな周波数」というHPのことを教えてもらいました。
 私たち人間が聴くことのできる周波数帯は,限られています。同じ人間でも子どもたちの聞こえる周波数帯の方が広いようです。
 以前,いろいろな周波数の音を聞かせるCDというのがあって,それを授業で紹介したりしたことがありましたが,こうしてネットで利用できるのはうれしいですね。
 理科分科会では,モノの振動が速くなり,周波数(振動数)が高くなると,音になって聞こえてくる…という話が出ていました。
 さて,あなたは何Hzから何Hzまで聞こえますか?
 私はすでに,200Hzからしか13000Hzしか聞こえませんでした。ただし,イヤホンをつけると20~20050Hzまでokでした(^^;)
 部会で出た話だけど,パソコンのスピーカーそのものが,この範囲よりも狭い音しか出せないってこともありえるんでしょうかね。

いろいろな周波数(可聴周波数などの実験)
 http://www-antenna.ee.titech.ac.jp/~hira/hobby/edu/sonic_wave/sine_wave/frequency/index-j.html

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「私たちの当たり前」が世界農業遺産

110921  地元のサークルKの外に,写真のようなポスターが貼られていました。
『能登の暮らし 私たちの当たり前が,世界農業遺産』
と書かれています。そして写真には,あばれ祭りや「あえのこと」という田の神様をお迎えする行事,刈り取った稲をかけるための「ハザ」と呼ばれる木組みのワク,手入れされた林,網を直す猟師の姿など,能登にいればだれでも目にする(目にできる)ものばかりが紹介されています。
 そんな当たり前を,先祖代々守ってきたからこそ,先進国で唯一「世界農業遺産」に指定されたのでしょう。単に自然を守ってきたのではなく,自然と人間がどのように共生し,どのように地域の文化を作って来たのかというのは,大変興味深いことなのだと思います。
 今後,このポスターの意味を学校でどのように教えていくのか,考えていきたいものですね。
 総合的な学習の導入にぴったりのポスターだと思います。

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台風15号のせいで…

 迷走台風15号のせいで,明日から始まるはずだった「宿泊体験学習」が延期になりました。能登少年自然の家を使ったこの体験学習は,毎年5年生が楽しみにしている行事です。まったく屋外の活動ができないので仕方なくの延期です。
 今年は,台風12号も停滞気味で各地に大きな被害を与えました。今回の15号も,本来ならばもうとっくに過ぎ去っていたはずなのに,何日もとどまっていました。こんな台風は過去にもあったらしいですが,なんか変な動きです。
 あまり大きな被害が出ないで欲しい…と願っています。

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韓国の教会

 韓国旅行ネタをひとつ。
110919 旅行に行く前に「韓国の宗教の信者」について調べていきました。それによると,韓国では,キリスト教信者が一番多く,次に多いのが仏教徒でした。無信教も結構多いようです。
 確かに,ソウルでもスオン(水原:写真)でも,十字架のついた建物をよく見かけました。ほとんど地上を走る地下鉄?に乗っていてもよく十字架を見かけました。日本よりもはるかに多いことがわかります。

 ただ,こういう事実もわたしが「予想を持って問いかけた」からわかったことです。ただ何気なく旅行をしたのでは,たぶん「教会の十字架が多い」ことに気付かないと思います。「見れども見れず」ですね。旅に出るときにはある程度調べてから行くと,いいですよ。

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東北復興「ゆめ多幸鎮」

110918  今月のサークルに「災害ボランティア」に行ってきたAさんの報告がありました。彼女は,親の実家が東北にあることもあり,大震災があってから,何度か出向いているようです。
 今回は9月の上旬に行ってきたそうです。行きも帰りも一人で運転して行ったというのですから,すごい行動力ですね。
 さて,そんな彼女がやって来た仕事が,右のような「復興支援グッズ」を作る仕事です。このタコが乗っている台をきれいにヤスリでみがくという仕事だったそうです。「がれきの撤去」や「がれきの分別」などの仕事もあるんですが,こんな仕事もあるんですね。町がきれいになっても,私たちが助けられることはまだまだありそうです。
 募金も一段落ついたようですので,「積極的に被災地の生産物を買う」というキャンペーンもいいかと思ってここに書きました。

 通信販売もしているそうです。ご注文は以下からどうぞ。
 http://ms-octopus.jp/

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新居信正著『つるかめ算-楽しい文章題への道』

 新居信正先生の本を紹介します。そのまま授業ができるような「授業書」が入っています。しかも「新居式授業運営法」も含まれているので,「つるかめ算」の授業をする予定がない人も,きっと自分の授業に生かすための「何か」が手に入るでしょう。

 本書は,伝統的な算数の文章問題のひとつである「つるかめ算」を,小学校でも楽しく(たのしくですぞ)授業できるようにプラン化した「授業書」が入っている単行本です。
 が,しかし,本書を授業運営論として読むことも可能です。各問題やお話のあとには,「子どもへのおろし方」も書いてあります。とくに第6章「授業運営法に関する覚え書」には,他単元・他教科にひろがる教師の「授業への構え」が解説されており,必読です。

はっきりした教育目的があれば,それを教える「もっとも適切な方法」というのが必ずあるはずである。もしそれを否定するならば,それは「人の認識のしかた(ノーミソの活動)に法則性などはない」ことを認めることになり,そもそも「教育の研究」などということがまったく成り立たなくなるのである。教育研究というのは,そのような法則性の存在を前提としており,いいかえれば,その法則の認識が可能であるものだけが研究対象となりうるのである。(第6章,p112)

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特殊撮影?

110916  地元の祭礼には,末娘も帰ってきて参加していました。学生だしね。おかげで家の手伝いやら祭りの手伝いやらをしてもらって,若い衆の仲間入り。
 さて,彼女が置いていった写真があります。それが右のモノ。
 今の学生は,デジカメでこんな写真をよく撮っているようです。なかなかうまく写っていますねえ。わたしも滝を手のひらに載せたり,五重塔の上に手のひらをかぶせたりして撮ったことはありますが,これだけ手の込んだ「特殊撮影」をしたことはありません。
 なお,この被写体になった学生達に掲載許可はとっていません。
 ご本人さん,「こんなの載せたら困る!!」というのでしたら,この項目は削除しますので…遠慮なくおっしゃってください。

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秋祭りはじまる

110915  今日と明日の2日間。地元の秋祭りです。うちの地区では写真のような山車が5台出ます。
それは私が子どものころから変わりません。
 3週間前からの土・日を使って,タイヤと台以外はすべて組み立てます。昔は,祭り前3日間ほど仕事を休んでやっていましたが,最近は,早めに始めて,仕事を休むのは前日ぐらいにしています。それでも,今年は祭り当日が土日に全くかからなかったために,3日間は休まざるを得ませんでした。
 準備なども大変なのですが,地元では「子どもが減ってきても,できるだけこの祭りは続けていきたいなあ」と話し合っています。いつもはほとんど話をしないメンバーも,この2週間ほどはめちゃめちゃいろんな話をして,大笑いして,世代を超えて,飲んでいます。

 来年は,ちょうど土日が祭り重なります。能登においでの時には,是非,来年の9月15日にあわせていらしてください。そして緑の法被を着た中に私がいます。「ブログを見たよ」と声をかけて下されば,曳山体験ができます(^^ゞ。

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かさぶくロケット

110914  3年生の図工で,傘袋を使ったロケットを作りました。名付けて「かさぶくロケット」。
 傘袋はそのままでも飛びますが,ノーズをつけたり羽根をつけたり,もようをかいたりするとより楽しいです。遊びすぎて穴が開いた子も…でも,もう一度チャレンジです。傘袋は200枚/500円なので,おしくありませんしね。
 ゴミなどをすべて片づけたあとで,希望者にもう1まいずつプレゼントしました。
 作り方は,ネットにも出ていますが,『たのしい授業』2007年8月号が詳しいです(ノーズコーンや尾翼などの印刷用型紙も載っています)。

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サムゲタンの店・土俗村

110913  今回の韓国ネタは,ソウルで見つけた横断幕です。
 「日本地震災害を心から哀悼申し上げます 頑張って下さい 土俗村 社員一同」
と,日本語で書かれていました。
 水原からソウルに戻ったわたしたちは,タプコル広場へ行ったあと,世宗通りを通って景福宮(キョンボックン)へ行き,夕食は「土俗村」という参鶏湯(サムゲタン)を食わせてくれるというお店(写真左手)に行きました。このお店は,旅行会社の人が教えてくれた店です。
 この店には日本人の観光客らしき人たちもいましたが,わたしたちが案内された部屋には,先にもあとにも地元の人たちが座りました。そしてみんなサムゲタンを食べていました。
 韓国で日本の震災について日本語で書かれたものを見たのはこれが最初で最後です。
 この横断幕を見て,「土俗村にはたくさんの日本人観光客が来るんだろうなあ」と思った次第です。

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豆石

110912  家から南に1㎞ちょっと行くと恋路海岸に出ます。
 その海岸に行きつく前の海側の岩の塊の上に家が一軒建っています。その岩の地層は凝灰岩でできています。
 その白色凝灰岩の地層の中に「豆のような石」がたくさん入っていることに気づきます。これはどうのようにしてできたのでしょうか?
 藤則雄監修『石川の地形・地質案内』(東京法令出版)によると,

火山灰の陸上での堆積中に降雨があり,雨滴が灰を固めてできたとする説と,火山噴出時に火山灰が降下する際,空中で次第に降下粒が大きくなって同心円状構造を生じたとする説などがある。(54p)

と書かれています。
 家の近くで見れる大地の変化の名残は貴重な学習教材です。

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北國新聞社編集局編『禅(Zen)-鈴木大拙』

 石川県の出身で,一時期,珠洲市の飯田小学校にも勤めたことのある鈴木大拙。「禅(Zen)」を西洋にひろめたことで有名ですが,その内容については,あまり知りませんでした。本書を読んでも,「禅」についてはよくわかりませんが,大拙の人となりがわかる周辺の話題は,なかなかおもしろいです。
 大拙の「禅」について知りたい人は,別の本を探した方がいいでしょう。たとえば,岩波新書からは,大拙の著書『禅と日本文化』という翻訳書が出ています。

 本書は,鈴木大拙・没後40年を記念して『北國新聞』に連載されていた記事を集めた書籍。だから一つ一つのお話は短くて読みやすいです。
 大拙の伝記と言えますが,現代から過去に遡ったり,地元石川の賢人,西田幾多郎たちとの交流の様子が書かれていたりと,なかなかおもしろいです。
 大拙が90歳の頃の話。ビートルズの来日に対して
「あれは窮屈な体制が嫌になって,東洋の洒脱をまねたハイカラだ」
といったとか。

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検索フレーズ

 本ブログの左サイドバーの部分に「検索フレーズランキング」というデータを掲載してあります。これは,〈本ブログを訪れた人が,どんな検索フレーズを入力してたどり着いたのか…〉ということがわかるというものです。
 インターネットの世界は「検索」が命です。「私はあるHPが好きでいつも利用する」というのは本当にまれだと思います。普通は,みんな,検索して,自分の必要な情報を手に入れているのです。
 そういう意味でも,本ブログに訪問した人たちが,どんな「検索言葉」を使って訪れたのかは,なかなか興味のある話題です。
 2011年9月9日現在での検索言葉の一位はなんと「あきつ島」です(このランキングは過去1ヶ月間のもの)。たぶん,敗戦記念日があって「日本について考えることが多かった」ことが左右しているのかも知れません。それにしても「あきつ島」が1位とはビックリです。
 一方,「地図記号」や「白地図」といったものは定番です。常時,このリストに入ってきています。
 ちなみに,この1ヶ月の検索ワードの上位10ワード(一単語のみ)を書いてみます。
1位 あきつ島…53件
2位 白地図…51件
3位 紙粘土…50件
4位 地図記号…37件
5位 国旗…31件
5位 妙心寺…31件
7位 県名入り…30件
8位 新居信正…24件
8位 珠洲たの…24件
10位 寿司…22件
 

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新居信正著『小数の乗法と除法』

○新居信正著『算数わかる教え方学び方6 小数の乗法と除法』(国土社,1981年,174ぺ,980円[当時])

110909  本書は,数学教育協議会で水道方式と量の理論などを学び,仮説実験授業研究会で授業書作成の方法論や認識論を学んだ新居さんが,はじめて単行本として発表した算数の本格的な授業書です。
 これ1冊あれば,5年生の小数の乗法と除法の指導ができます。しかも水道方式とは何か,仮説実験授業の考え方とは何か,さらには,新居さんの授業運営法,子どもへの接し方まで学ぶことができます。
 残念ながら,アマゾンでは引っかかってきませんでしたので,今は販売されていないのかも知れません。古本で探してね。
 新居さんは,本書の「1 検定教科書批判」という章の結論で次のように述べています。

 4年生から5年生にかけて,そして小数のかけ算にもわり算にも「一貫性のある欠陥」こそが欠陥の欠陥たる所以であるわけです。量のうらづけも図式もなく,あるのはゴチャゴチャとした理屈だけで,それが故にわかりづらいということについて「一貫性」もしくは「系統性」があっても,それは何の益もないのです。
 つまり,内容の検討を抜きにした「一貫性」とか「系統性」とかいうものは何の意義もないのです。これはちょうど「いっしょうけんめい努力する」こと自体は何の値打ちもないのと,同様です。このことを昔の人は「骨折り損のくたびれもうけ」といみじくも指摘しています。精神主義の横行する教育界のこととて,よくよく心しておきたいものです。(p.39,下線は私)

 現在使われている検定教科書には,30年前と比べ,少しは「量」も扱われるようになっています。これも長年,民間教育団体が働きかけてきた結果でしょう。それでも,子どもたちに分かりやすいようになっているとは言えません。私は,5年生を担当するたびに,この授業書で小数を教えてきました。量に注目してもらうこともできるし,教科書よりもわかりやすいという評価ももらいました。水道方式による型分けの計算問題もたっぷり入っていて,ドリルも買う必要がありません。まあ,もともと普通の「算数ドリル」なんて何年生を担当しようが,買ったことはありません。いつも水道方式の型分けによるドリルをしていますので。

 新居さんは,ガリ版刷りでも,たくさんの算数教育の授業書案を発表しています。そのどれもが,子どもの認識の寄り添った,とてもわかりやすくたのしい授業になります。
 教科書研究をしっかりして,その対案として別の授業プランを示す姿勢。私も学んでいきたい部分です。

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楜沢 健著『だから,鶴彬』

 鶴彬(つるあきら)は私の大好きな川柳作家です。そこで,何度かブログでも紹介してきました。
 今回紹介するのは,今年出版された「鶴彬の作品集」です。

 石川県高松出身の反戦川柳作家・鶴彬(つるあきら)の作品集です。
 本書がとても魅力的なのは,鶴彬の作品を紹介するだけでなく,その川柳が書かれた当時の世相や時代背景を紹介してくれているからです。その紹介文からは,その内容を選択した著者の思想的な部分も伝わってきます。
 それにしても鶴彬の川柳は,とても強烈です。
・凶作を救へぬ仏を売り残してゐる
・手と足をもいだ丸太にしてかへし
 まだ鶴彬に触れたことのない方,まずは本書を読まれることをお薦めします。

 珠洲たののHPには,鶴彬の作品を紹介してありますので,ちょっと覗いてみたい方はどうぞ。

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水原華城の「華虹門」

110907  今日は,もろに韓国の観光ネタを。
 水原華城へ行くのが最大の目的だったこの夏の韓国旅行。   城郭に沿ってじっくり歩いて来ました。途中,いくつかの門があって,それがまたかっこいい。
 右の門は川の上に建っている華虹門。
 私たちはここでちょっと下に降りて,近くのお店でお昼を頂きました。そのお店は「ソウルナビ」で紹介されていた水原カルビのお店「ヨンポカルビ」です。昼からビールと焼肉です。骨付きカルビはとってもおいしかったです。
 ヤンニョムカルビ 31000ウォン×2
 ビール 4000×2
 ウーロン茶 2000  計72000ウォン
の昼食でした。約5000円。ちょっと贅沢しすぎだなあ。でもあの量と味でこの値段は安い!

 そうそう,水原華城は入場料が必要ですが,途中で町に降りてもOKです。目印となるシールを服に貼ってくれるので,それで「ああ,この人は料金を払った人だな」ってことがわかる仕組みのようです。

「ヨンポカルビ」については…http://www.seoulnavi.com/food/553/

 水原へ行ったら寄ってみてください。ただ上のサイトの説明にある「煙突のような看板」は青色ではなく黄色でした。

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新居信正著『小学校の現場から』

 新居先生の2冊の目の著作(ガリ本除く)を再読しました。ご存じない方のために,紹介しておきます。

新居 信正
フレーベル館
発売日:1980-03
 仮説実験授業研究会と数学教育協議会に所属し,若い頃から定年になってからも精力的に研究を続けてこられた新居信正,47歳の頃の著作です。
 アマゾンではご覧のように表紙の紹介も内容の紹介もないので,ここでは,感想と言うよりも,まずは本書の章立てを紹介しておきます。

1 今日の教育界のカルテから
 日本全国全入音頭/教師まかせの子育ての時代/教育界の「はしゃぎすぎ」を糺す
2 落ちこぼれを恐れることを恐れよ
 なぜ,子どもばかりを急がせる?/子どもののってくるお話はおとなものる/幼保で数を教える前に知っていて得をすること
3 腐敗した土壌ならドジョウは集まってきてふえる
 わが個人史を思い起こすとき/学習意欲逓減に関する板倉の法則/「がんばる」とはいったいどういうことか/幼児の素直さに教師が学べば/子どもにとって集団とは何か/自分と集団を高めるアツカマシサ/「教育的でない」とはどういうことか/遊び好きだと思うてはくれるな

 新居先生が,教室の子どもたちに言って聞かせてきた名言もたくさんはいっています。
 教育界に氾濫する「子どものために」という大義名分のいかに中身のないことか! 今でもその状況はほとんど変わっていないことに気付きます。大人への,教師への厳しいひとことひとことを気持ちよくうけとめて,元気をもらって教室に向かうことができるでしょう。

 残念ながら,今じゃ古本でしか手に入りません。どっかで見つけたらすぐに購入しましょう。少々高く感じても,最近の「通りすぎていく教育書」を買うよりはよほどためになります。本当の教育原理は本書のなかにあります。

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韓国のお菓子「龍のひげ」

110905  ソウルの明洞を歩いていると,なにやらお兄さんが実演販売をしています。デンプンと蜂蜜?でできた少々固そうな飴状の物をどんんどん伸ばして,何重にもしていき,ついには1万本以上の細い糸のようなものを作り上げるのです。それをお菓子にして「龍のひげ」と名付けて売っていました。その手さばきがあまりにも素晴らしくて,思わず買ってしまいました。
 右の写真は実演が終わったあとの様子です。一緒に見ていた女の子は,まだ感動して店から離れません。

 このお兄さんじゃないけど,「YouTube」に映像があったので,転載しておきます。
 この見事な手さばき?をご覧あれ。

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韓国の公園で

110904  右の写真は,宗廟の近くにある公園での一コマです。この日,何があるのかわかりませんでしたが,何人もの人たちが集まって,こうして書を書いたり,碁を打ったり,演説をしたりしていました。そしてそれに群がる人たちもいっぱいいました。その公園には,ちょっと日本の昼下がりとは違った雰囲気がありました。公園が文化の交流の場なんだろうなあと思いました。
 ハングルばかり使うようになったとはいえ,文化の世界ではまだまだ漢字が生きていますね。
 地下鉄の地図にも,漢字が書いてあるとホッとします。が,ときどき漢字のないハングル記載のみの地図があって,読みとるのに苦労しました。
 中国・朝鮮・日本は,漢字の文化ですからねえ。これさえあれば,なんとか通じるんですが…。

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台風ってどこいった?

110903 台風12号の被害は大変な雨をもたらしているようです。とっても心配です。
 でも,能登半島では,ずっと前から「強風域」に入ったはずなのに,ほとんど強い風は吹いていません。いつもよりも弱いくらいです。昨日の放課後の方が強い風でした。あの「強風域」というのは,単に「気圧の変化が大きい部分」という意味のなのでしょうか。本当に「強風が吹く」と予想されている部分なのでしょうか?
 今日一日,近くの神社の境内で15日の祭礼のための準備をしていましたが,台風が近づいているという様子はまったく感じませんでした。
 雨の様子は,天気図にもよく出て来ますが,風がどこでどれだけ吹いたのかという図をあまり見たことがありません。強い風が吹くかどうかは予想できないのでしょうか????

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小出裕章著『原発のウソ』

 3.11の原発事故の後でエラソウに「だから言ったでしょ」というような発言をする本を読みたくはありません。そんなのは,事故後の<解釈>でしかないですから。私は,この不幸な事故が起きる前に,だれがどんな予想を立てていたのか,それを知りたいです。そして残念ながら予想が当たった人たちから,たくさん学びたいと思うのです。たぶん,この先も,予想の当たる確立が高いでしょうから。
 著者の小出さんは,そういう方の一人です。これまでも彼の文章を読んできたので,だいたいどんなことが書かれているのかは想像がつきます。
 でも,なお,本書を読んでみようと思ったのは,今この本を読んで「脱原発でしか日本は生き残れない」と思う人が増えているような気がしたからです。ゆったりと語る研究家の姿勢がそのまま醸し出されていてとても読みやすい本ですよ~。

小出 裕章
扶桑社
発売日:2011-06-01
 ま,とにかく,この辺で原発(原子力発電)から撤退しましょう。医療への利用のための研究までもやめる必要はありませんが。
 原発が止まっても電気はあまっています。1年間のうちのホンの数時間の需要ピークのために,「また,もしも近くの原発が…」と,ドキドキしながら過ごすのはバカげています。だって他の発電方法もあるのだし,原発にこだわる必要はありません。
 原発が安くないのももうみんな知ってしまいました。本書にも分かりやすく書かれています。
 これまでは,推進したい人たちが,自分たちの都合のいい情報だけを,大金はたいて何度も繰り返し流し続け(しかもそれが私たちの税金だったり,自由競争のないなかで取られた電気料金だったりする),あれやこれやと言っていただけだったんですから。
 今回の事故以前から,最も冷静に現状を分析し,判断し,発言してきた著者の姿勢から学ぶべきものは多いはずです。
 <「安全な被曝」は存在しない>という段落だけでも読んでみてください。「低レベルだから大丈夫…」ということは,まだ科学的な結論となっていないことがわかるでしょう。

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まずは≪たべものとウンコ≫から

 今日から2学期が始まりました。1時間目の始業式・掃除のあと-私は学級を担当していないので-まずは「一人一作品の展示会場づくり」をしていました。昨年から始めた「一人一作品」には,昨年よりバラエティーに富んだものが出品されていました。いわゆる科学作品も少し増えていたようです。
 3~4時間目はA子と過ごすはずだったのに,今日は来ませんでした。
 そこで授業書の印刷をしました。明日から6年生で行う環境の授業書≪たべものとウンコ≫です。2クラス分,すべて印刷を終えました。
 動物と植物と人工物のかかわりを「食べ物」と「ウンコ」という視点で見ていくこの授業書は,私の好きな授業です。1000万分の1の地球(大型風船)にはビックリするに違いありません。宇宙船のビデオを見たり,環境のビデオも見たりしながら進めていきます。

 午後からは,子どもたちの夏休みの作品をじっくり見て回りました。
 うちの学校では「金賞」というものを選んだりしていません。教師からの一人一人へのコメントが「賞」に値すると思っています。

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