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上賀茂神社

 先の二条城と同様,これまた「百寺巡礼」という分類には入りませんが,一応,このブログではそのカテゴリーでいきたいと思います。
 宗教については,以前から<あまり関わりたくない世界>でした。それは自分自身が科学を勉強して科学的に考えるというためには宗教は邪魔だったことがあります。また,宗教からは,いつの時代も血なまぐさい出来事が起きていたからです。だから,ずっと,宗教とは意識して距離を置いてきました。
 しかし,最近は,家族の初もうでにもついていくし,こうして寺回りもしています。それは私が歳をとって信心深くなったというわけではなく,もっと違う問題意識が出てきたからです。
 それは「日本の文化遺産として残っている宗教施設を訪れることで,残そうとしてきた民衆の願いを知る」ことであり,また「時の権力者がどのような理由で施設を作ったのかを知る」ことでもあります。
110503_01  上賀茂神社には何度も足を運んだことがあります…というか,ま,身近な場所でした。
 でも当然ながら中には入ったことがありません。
 そんで今回は,なんと800円も払って特別に本殿の見える場所まで入ってきました。ちょうど「春季非公開文化財特別公開」をやっていたからです。いつもは入れない場所です。私たちは御祓いを受けてその場所に入りました。御祓いを受けるなんて地元のお祭り以外にありませんからね。
 その時,上賀茂神社のいわれも始めて聞きました。この神社は「賀茂別雷(かもわけいかづち)神社」というのが正式名称で,京都でもっとも古い神社です。ここには,本殿(祭神がいるところ)と全く同じ形をした権殿という建物もあります。この権殿は,本殿を修理したときとか,もしものことがあったときに祭神を避難させる場所だそうです。なんと準備のいいことでしょうかねえ。
110503_02_2  上の写真は,細殿とその前の立砂です。立砂は上賀茂神社の裏にある神山(こうやま)を模したものです。ちなみに京都産業大学はこの山の麓にあります。京産大の学園祭を「神山祭」と言っていたような…
 下の写真は,楼門です。とてもスマートでかっこのいい建物でした。
 寺回りをするようになってからも,どうも神社には抵抗がありました。それは神社が,戦前を思い出すというか,戦前の日本社会を賛美する姿勢が明確だからです。
 でも,こういった建物が世界文化遺産に登録されていくことを思うと,単に「戦前回帰の施設」なんていっていられないと思うのです。こういう施設が残り,しかもここで結婚式などが行われていることを思うとき,日本人の神社に対する考え方についてもう一度考え直すきっかけにもなります。この日も,1時間くらいで,3組の結婚式に出会いました。末永くお幸せに。
 

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