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東京にも来た「放射能」

 どうもニュースの伝え方が気になって仕方ありません。
 なんでこんなに「健康に被害がない」「レントゲン写真の方が危ない」などと言うことしかいえないのでしょうか。
 科学的な知識として確認したいのは,「放射能(放射性物質)から出るものが放射線」だということです。放射線量の○○シーベルトというのが,その強さをあらわします。一般人が,1年間に受けても大丈夫だとする(これも怪しいという説もあるが)規準量(許容量)が1ミリシーベルト(1000マイクロシーベルト)です。1年間ですよ。
 さて,福島から東京まで飛んできたのは放射線ではありません。放射線を出す物質(放射能)が飛んできたのです。もちろん,その量は僅かなので,その放射能から受ける放射線は,胸のX線検診よりも少ないでしょう。それはテレビ解説者の言うとおりです。
 でも,問題はここにはないのです。
 忘れてはいけないのは,その放射性物質(放射能)を人間が吸い込むことで,人の身体は,ずっと放射線を身体の内部から受け続けることになります。テレビでは解説者などが「そんなところに1時間もいるわけではない」などと言っていますが,体内に取り込んだとたん,その放射能が減衰するまで,ずっと放射線を出し続けるのです。
 今,東京などで見つかっている放射能は,ヨウ素やセシウムです。これはらウランが核分裂する際にできる放射性物質です。
 ヨウ素131の半減期は,8日(生物的には180日)
 セシウム134の半減期は,2年(生物的には110日),セシウム137なら30年(生物学的には110日)です。
 ヨウ素の半減期が,物理的なものと生物的なものとで違いがあるのは,それだけ人体にとどまりつづける性質があるからです。

 身体についた放射能を除去するために洗い流している人たちが,すごい防護服と防毒マスクを被っていたのを見たと思います。調べられている方は,白い花粉用?のマスクをしているくらいでした。あのアンバランスを見ると,その理由がよく分かると思います。検査や除染をする人にとっては,避難者の身体についている放射能からでる放射線を浴びるのはある程度仕方がないとしても,その放射能そのものを吸い込まないようにしているのです。

 関東地方の皆さんは,せめてマスクをしっかりして出かけてください。
 内部被曝はとても危険な上,長時間,放射線を浴びることになりますから。

 「どうなる 民主ウォッチ」(http://ameblo.jp/sisi001/entry-10830882737.html)にはもっと詳しい記事が書かれています。

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コメント

山住章です。早々返信ありがとうございました。
20年前<原子の地球旅行>は500部刷りました。
これは、当時広島大学の城雄二さんを中心につくったものです。<食べものとうんこ>の第2部版として作りました。物質の原子論的循環論と言っていいかもしれません。
1章 ものと原子のおもさ
2章 原子の目で見たたべものとうんこ
3章 原子はだれのもの
補章 放射性原子とくらし
当時の価格で600円でした(大部です)。補章だけをやってもらいたはくありません。全国大会などで2~3年で売り切れました。その後、「授業書」だけを200部増刷。現在絶版です。残念ながら授業記録は私(中学校)だけでそれも紛失。授業書だけはPDFで佐伯さんが残してくれました。
送ってあげたいのですが、送れるものなら直接メールで送ってあげたいと思っています。とりあえず私から直接あなたにメールを送信しますので返事をメールで送信してください。添付できるかもしれません。いろいろ、伝えたいこともあります。ちなみに、私は40年前広島サークルを立ち上げ、いど出版を発足させた者です。

投稿: 山住章 | 2011年5月25日 (水) 21:23

山住さま。
私も≪放射線とシーベルト≫には一読後すぐに違和感をもちました。そして,サークルや石川の人たちに話をしました。
ま,十歩ゆずって,「科学は一点突破」だからまずはシーベルトから…というのはまだわからないでもありません。でも,シーベルトだけで話題を区切ると,そのあとの内部被曝に話が進まないのです。授業書案は,外部からの放射線だけで話を進めていますが,やはり,違和感は残ります。
どうもこの案が,とてもいい授業書案のように扱われているので,ちょっと私も違和感を持っています。
今年の全国大会で話し合ってみるのもいいかも知れません。対案を出す力もありませんが,いどの会で出されたものを見てみたいです。もしかしたら何かガリ本にでもなりましたか?

投稿: 珠洲たの管理人 | 2011年5月25日 (水) 20:13

広島「いどの会」の山住章といいます。
私は、研究会から出された<放射線とシーベルトという授業書>に強い違和感を覚え、広島サークル(いどの会)で取り上げました。そして、研究会の知人や事務局等に私たちの考え方を知らせました。特に授業書を作成したYさんには直接自分の思いをメールで送っております(4月)。
私が本当に心配(なさけない)と思っているのは、あの授業プランが、あまりにもノーテンキすぎる違和感もありますが、「なんでも言える」「風が違っていても聞いてくれる」という雰囲気が研究会になくなっているのではないかという危機感です。ニュスの内容です。実は「いどの会」では20年前「放射線」や「原発」についての恐ろしさを啓発するような授業プランを公表しています。そしてこの度の、予想したような、最悪の事態がおこりました。(不思議にもそのプランの、<あとがき>に20年後に結果が出るかもしれない等とと書いています)。研究会では忘れられました。私たちも忘れていましたが、この度の大事故が起こり私たち自身びっくりしております。
研究会では、無視されるだろうとあきらめておりましたが、たまたま「玖珠たの」ブログが目に入りました。勇気付けられコメントを送信するしだいです。どんどん書いてください。よろしくお願いします。

投稿: ヤングコロちゃん | 2011年5月25日 (水) 19:31

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