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「立春に卵が立つ」という話

110205 今日,地元の『北陸中日新聞』の1面に写真のような記事が載っていました。
 石川県は科学者・中谷宇吉郎の出身地です。記事で紹介されている加賀市片山津は宇吉郎の生誕の地。実は,この小学校は私の初任校でもあります。
 中谷宇吉郎は「雪の研究」で有名ですが,科学随筆を書く科学者としても有名です。
 新聞にもあるように宇吉郎は「立春の卵」という随筆を書いています。昭和22年2月12日,雑誌『世界』に掲載されたのが最初らしいです。それを読むと戦後の新聞でも「立春に卵が立った」と大騒ぎしている様子が出てきます。それで,宇吉郎は,科学的に解明するために,家にあった卵を立ててみたり計算をしてみたりして,「時間さえかければ卵は立つものなのだ」ということを突き止めています。
 宇吉郎は最後にこんなことを書いています。

 人間の目に盲点があることは,誰でも知っている。しかし人類にも盲点があることは,あまり人は知らないようである。卵が立たないと思うくらいの盲点は,大したことではない。しかしこれと同じようなことが,いろいろな方面にありそうである。そして人間の歴史が,そういう瑣細な盲点のために著しく左右されるようなこともありそうである。(『中谷宇吉郎著作集・第5巻』241pより)

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