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『加賀屋の流儀』

 先日のサークルの話題がらみで,細井勝著『加賀屋の流儀-極上のおもてなしとは』(PHP研究所,2006)を読んでいます。和倉温泉の「加賀屋」は「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」で四半世紀以上も年間総合1位を獲得している老舗旅館です。その秘密を探ろうとまとめられたのがこの本です。
 この「もてなしの心」は,客室係の本心から出るものなのでしょうか? それとも金もうけのために,マニュアルに沿って我慢をしてやっているのでしょうか? そんな一般的な問いに,元女将の孝さんの答えが秀逸です。

 果たして,どこまでが商いで,どこからが自分の心なのか―。そんな問いかけをされると,孝さんは,よく「そんな区別,私の気持ちにはない。お客様に通じる真心がサービスなら,それでいいがではないでしょうか」と答えたという。(本書109p)

 私たち自称「たのしい授業学派」も,どこまでが商売としての教員の研究で,どこからが趣味としての研究なのか,すでにその境界は分からなくなっています。というか,女将の言葉を借りれば「そんな区別,オレの気持ちにはない。子どもに通じる気持ちが授業というサービスなら,それでいいがではないでしょうか」ということになるだろう。その結果,加賀屋が一流となり,私たちの授業のリピーターも増えてくる…そんな授業を目指したいものですね。
 でも,怖いのは,子どもへのサービスであるべき授業が,子どもへの大いなる負担になっている場合が多いことです。これじゃ,リピーターなんてあり得ない。

 地元の本屋に平積みされていたときには,手に取ることもしなかったのですが,今回,「教師業はサービス業である」という立場に立って読んでみると,なかなか含蓄のある言葉が出てきて,考えさせられます。

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「加賀屋の流儀 極上のおもてなしとは」 細井 勝 (著) PHP研究所/2006.8.26/1600円 「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」で、 26年間総合1位を獲得している石川県和倉温泉・加賀屋。 なぜこの宿は日本一であり続けるのか。 加賀屋に寄せられた手紙と宿で... [続きを読む]

受信: 2011年1月 3日 (月) 12:55

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