戸森しるこ著『ぼくたちのリアル』

 クラスの子が「おもしろかったから読んでみて」と持って来た本。彼女も,1年先輩から教えてもらったらしい。
 3人の5年生の男子が繰り広げる世界。いろんな物を背負って生きている子どもたちが,本当の自分を見せないでつきあっている。それは,たぶん,今の教室にも普通にあるであろう世界。それが,ゆっくりと溶け合い(本人の成長もある),本当の自分を少しずつ出していく。結果,より深まる絆…。
 現実の子どもたちには,この3人のような極端さはないけれど,やはり,こういうのを読んだ子どもたちは,自分を振り返って感じることはあるだろうな。

 「この本を読んで,発表会の劇を考えようと思った」という彼女。できた台本は,少しちがう感じになったけど,個性というもののとらえ方を考えなおすキッカケにはなったかな。

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谷崎潤一郎著『春琴抄』を読む

 ま,無料じゃはないと読もうとは思わない題材だけど,読んでみると。谷崎の小説は,なかなかおもしろい。
 変な男女関係が得意なのかな。目の見えなくなった春琴のために,自らの目を傷つける…なんて,すごい愛…これて,たぶん変人なんだけど,こういうところに注目する谷崎って,いつも何を考えていたんだろう。確かに,こんなに深い愛はないかも。なんとなく納得するように書かれているから怖い。

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「月の満ち欠け」を考える…平面から立体への橋渡し

181005_01  太陽と地球と月の位置の三者関係から,月の満ち欠けを予想するってことが,小学校の理科で出てきますが,なかなか苦手な子がいます。平面に書かれている図は,太陽側が半分光っている図で,宇宙から地球と月を見下ろした図になります。この同じ図を,円の中の地球の場所から覗いてみると,球体である月はどう見えるか…を予想するのですが,「そんなん,みんな半分見えるだろう」という子がけっこういます。ま,実際にやってみればいいのですが,少しでも予想を立てやすいように,次のようなグッズをつくって見ました。
181005_02  フラフープに月の模型をつけるのは以前からやっていますが,今回は,これを黒板にぶら下げてみました。さらに,真ん中に,くまさんを置いて,
「このくまさんから月をみるとどんな形に見えるかな…」
と聞いてみました。
 平面から立体平行するときに,このワン・ステップを置くことで,たぶん,分かりやすくなったのではないかと思います。子ども達の反応もなかなかよい感触でした。
 こうやって見ると,フラフープの黄色は使わない方が見やすいですね。改良の余地あり。

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大きさと距離を実感させるためのモデル

180928 6年生の理科「太陽と月の形」で,光源を太陽,ボールを月として行うモデル実験が出てきます。しかし,このモデル実験では,どうしても困ることがあります。それは,太陽光は平行に照らしているのですが,光源ではそうならないからです。
 例えば,日が沈んだ頃,西の空に三日月が見えるのを示すことは簡単にできますが,南の空の半月の時には,やや傾いた半月にしかなりません。180928_01これを避けるためには,しずんだはずの夕日を球の真横にまで持ってこないといけないのです。あるいは,体育館など広い場所でもっと強い光源を使って大がかりな実験をする必要があります。しかし,そのためには,スポットライトなどの設備が必要になり,なかなか難しい。
 そこで,やはり,太陽と月と地球の大きさや距離などを感覚的に知って置いてもらう必要があります。月と地球と太陽との位置関係は,実験室でやっているモデルとは桁が違うことを体験してもらっておくことで,子ども達は,すんなりと太陽光線が直線に入ってきていることを理解をしてくれるようになるでしょう。
180928_02_2 仮説実験授業《宇宙への道》には,そんな模型が出てきます。その模型の部分だけでも知らせておきたいと思いました。
 太陽と月と地球を30億分の1にすると,地球はまち針の先くらい,月は櫛の先くらい。さて,太陽は…50㎝の球です。これを,地球と月は12.5くらい離しておき,太陽を50mくらい離すと,およその「太陽と月と地球」のモデルになります。
 子どもたちも,面白がってやってくれましたよ。

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今年の秋祭りも終了

180917_01 いつまで,「若連中」の法被を着るのは分かんないが,今年も,3週間前から準備をしてきた祭りが終わった。数年間,踊り子がいかなったのだが,今年はうちの地区から嫁に行った先の息子たちが参戦してくれて,二日間,キヤラゲを務めてくれた。ありがたいことだ。来年も祭礼の日は休みと重なるので,できれば来てほしいが…。

180917_02

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高野圭著『たのしく教師デビュー』

 一度は一般の会社に働いた高野さんが,明星大学の通信で教員免許状を取得し,高校に勤め,そして3年が経った…そんなころの事が綴られている本です。
 高野さんは,明星大学で,仮説実験授業とその考え方に出会います。そして,採用された現場でも,子どもたちと仮説実験授業をしたり,生徒指導でも,その考え方で接したりしていく中で,「先生の授業は楽しい」「先生のこと好き」「だいきらいな物理も楽しくなってきた」などと言ってもらえるようになるのです。
 ベテランの教師でなくても,子どもたちに歓迎される授業はできる。しかも高校でも可能である。そんなことを示してくれる内容でした。

明星大の恩師・小原茂巳さんのこんな言葉に,私も深く共感しました。

 だから,「〈意欲〉のない子ども達がいてあたりまえ」と思っていた方がいいですね。子ども達に対して,「意欲があるのがあたりまえ」と思ったら,…中略…「その態度はなんだ!」という風に,ムカついてしまいますから(笑)…中略…教師の役割として一番大事なのは,「興味を持続できること」=「〈意欲〉を持ってもらうこと」だと思うんですよね。(193p)

 意欲がないのは,子どもが悪いわけではないんです。これだけでも共通理解できると,学校はもっともっと子どもが過ごしやすい場所になるんですがねえ。

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椋鳩十著『動物ども』(復刻版)

 5年生国語の教材としていまやロングセラーになっている「大造じいさんとガン」というお話が収録されている本です。出版されたのは昭和18年5月。「大造爺さんと雁」という題名でした。本書には,他にも,14の動物に関するお話が収録されていて,どれも,動物の凜々しい姿が表現されています。私がもっているのは,ほるぷから出た復刻版です。
 それにしても,本書のタイトル『動物ども』の「ども」が気になってしまいます。「ども」には「たち」の意味があるのは分かりますが,なんとなく,自分より下に見下している表現のような気がするんです。昔はそうじゃなかったって事かなあ。
 今なら,『動物たち』といいたいところです。

三省堂の大辞林を参照してみます。

ども 【共】( 接尾 )
①  名詞に付いて、そのものが二つ以上であることを表す。 「者-進め」 「犬-」 「こまごましたこと-」 〔人を表す場合、現代語では「たち」にくらべて敬意が低く、目下の者や見下した意味合いに用いられる。「野郎-」「若造-」〕
②  一人称の代名詞に付いて、謙譲の意を添える。 「わたくし-の責任です」 「てまえ-の店では扱っておりません」
③  人を表す名詞に付いて、相手への呼び掛けに用いる。 「嫗-、いざたまへ/大和 156」

 やはり,私の感じたとおり,現代語ではその意味あいが微妙に変化してきたんですね。

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板倉聖宣著『板倉聖宣の考え方:授業・科学・人生』

 文字通り,今年,2月になくなった板倉聖宣氏の考え方に触れることのできる文章が30編,収められている。
 これまでにも,どこかで読んだことのある文章だけれども,こうして1冊の本になってみると,板倉氏の稀なる「社会を見る目」「ものを見る目」の確かさと,ユニークさが伝わってくる。
 板倉氏の科学論・哲学論の入門書でもあり,再入門書でもある。
 ここ数年の教育界の流れにどっぷり浸かってしまっている自分に気づかせてくれた。
 妥協しなくてもいい部分もいっぱいあるのだ。ちょっと最近は妥協しすぎているなあ。

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珠洲市親子議会

180726 珠洲市親子議会というものを初めて傍聴した。もう10年以上前からやっているそうだが,これが始まった頃は,わたしは他町に勤めていたし,その後担任も持っていなかったので,そんな機会がなかったのだ。今年は,クラスの子が参加するということで,応援に行ったのである。
 14名の子どもたちは,それぞれ,自分の経験から考えたことを表明していた。ただ,みんな3分という質問時間を守っていなかったのではないかと気になった。要項には「質問3分,市著答弁3分」と書かれていたんだがなあ。
 あと,すべての質問に対して市長が答えていたので,ま,そんなもんかとは思うけど,他の課長さんが,出てくるってのもありかも知れない。あのただ座っているだけの課長さんたちは,大変だもの。

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サザエとってきたぞ~とご近所さんから

180722 日曜日,近所のおっさん(といっても私よりも若いけど)から,サザエを頂いた。潜ってとってきたらしい。さっそく,夜,料理をして全て食った。たったの3人だったけど,全て食った。
 これが,能登で生きるってことだ。
 満足。
 ありがとう,おっさん,ありがとう,里山里海。

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